【『RIZIN.21』見所コラム 後篇】静
岡勢=シュレック&マルコス出陣!ニ
ューカマー参戦でバンタム級沸騰!

■“シュレック”vs“グアムのロッキー”
<スペシャルワンマッチ>
▼RIZIN MMAルール: 5分 3R(120.0kg)
ロッキー・マルティネス vs. 関根“シュレック”秀樹
RIZIN初の静岡開催となる浜松アリーナ大会『RIZIN.21』(2月22日)。そんな開催地の静岡県警元刑事という異色の経歴を持ち参戦するのが関根“シュレック”秀樹だ。幼少期から大学まで柔道を学び、刑事時代に柔術を身につけると、40代にして安定した職を捨てプロ格闘家に転身。国内ではDEEP、国外ではONE Championshipといった団体でMMAの試合を行い、さらに筋肉の鎧をまとった肉体を活かしプロレスラーとしてもデビューした。
1月24日に行われた会見で出場が発表された関根は「自分はプロレスラーとしてバチバチの試合をします。全部受け切って俺が勝つ」と宣言。これまでMMAの主戦場であったONEではスープレックスが禁止されていたが、プロレスではジャーマンスープレックス、裏投げといった投げ技を決め技としており、「(RIZINでは)戦闘力全てが発揮できると思います」とモンスターパワーを爆発させる“シュレック”を見ることができそうだ。
対するマルティネスは地元グアムの団体PXCでヘビー級王者、DEEPでメガトン級王者となり、17年10月RIZIN初出場。ここでジェロム・レ・バンナの相手に抜擢されるとタックルでテイクダウンを奪い、そのままパウンドから袈裟固めを極め、何もさせずに一本勝ちを果たした。
その後はミルク・クロコップにヒジ打ちTKOで敗れ(18年9月)、ジェイク・ヒューンには僅差判定で敗れたが(19年6月)、ミルコにも打撃で仕掛けるなど勝負度胸は十分。マルティネスが打撃で仕留めるか、あるいは関根が投げと極めでとらえるか、ヘビー級の迫力が堪能できる一戦となりそうだ。
■ボンサイ柔術兄vsケイプのスパーリングパートナー
<スペシャルワンマッチ>
▼RIZIN MMAルール : 5分 3R(79.0kg)
マルコス・ヨシオ・ソウザ vs. ファルコ・ネト
開催地となる静岡に道場を構えるボンサイ柔術からはマルコス・ヨシオとホベルト・サトシのソウザ兄弟が出場。グレイシー一家のように、幼少から父アジウソン・ソウザに師事してきた2人は柔術の世界的な実力者である。マルコスはワールドプロ柔術2013世界大会をはじめ多くの大会を制しており、12年からMMAも開始するとREALウェルター級初代王者に輝く。柔術で培った極めはもちろん肉体的強さも秀でており、RIZIN参戦までのMMA戦績は9戦8勝1無効試合(TKO1、一本勝ち6)と無敗を誇った。残念ながらRIZINデビュー戦となった昨年10月の大阪大会で中村K太郎にパンチで敗れ無敗は途切れてしまったが、地元・浜松で復活と復権を期する。
対戦相手のネトは年末に衝撃のKO勝利で第2代RIZINバンタム級王者となったマネル・ケイプのスパーリングパートナー。剛腕を振り回してのパンチが得意で、“やるかやられるか”の豪快ファイトを信条とする。プロ11勝のうち約8割が打撃によるKOとTKOだ。この試合もマルティネスvsシュレック戦同様、極めか打撃かの構図となるのは必至。緊張感漂うファイトとなる。
また、マルコスの弟サトシは中井祐樹率いる“チーム中井” との<柔術エキシビジョンイリミネーションマッチ>への柔術エキシビションマッチでの出場が発表され、伝説の柔術家 中井祐樹をはじめ、柔術界で活躍中の選手や柔術を愛するお笑いタレント 品川祐たちが、柔術の楽しさ・素晴らしさを伝えるエキシビジョンマッチとなる。予定されているという。
■沸騰バンタム級、3試合がマッチメイク
<スペシャルワンマッチ>
▼RIZIN MMAルール : 5分 3R(61.0kg)※肘あり
ビクター・ヘンリー vs. 金原正徳
▼RIZIN MMAルール : 5分 3R(61.0kg)※肘あり
トレント・ガーダム vs. 井上直樹
▼RIZIN MMAルール : 5分 3R(61.0kg)※肘あり
金太郎 vs. 加藤ケンジ
年末、不利予想であったマネル・ケイプが朝倉海を破り王座を“強奪”したバンタム級は、復帰の待たれる元王者・堀口恭司も控えておりRIZINで最も熱い階級だ。今大会ではニューカマーが投入され、一挙3試合がマッチメイクされた。
金原はかつてSRC(戦極)で王者となって山本“KID”徳郁も破り、UFCでも活躍するなど、練習で手を合わせた選手たちから最強説が漏れ聞こえてくる選手。37歳、試合も約2年ぶりとなるが、RIZIN榊原信行CEOが「全てを引っくり返す可能性がある」と期待を掛ける。
しかし初戦で用意されたのは所英男、上田将勝、大塚隆史、元谷友貴といった日本人実力者を多く破っているビクター・ヘンリー。王者ケイプ、リベンジを狙う朝倉海に堀口、そして四天王(扇久保博正、石渡伸太郎、元谷、佐々木憂流迦)と群雄割拠のバンタム級だが、この試合の勝者が一気にベルト戦線へ割って入る可能性もある。RIZIN今年の行方を変えてしまいかねない一戦だ。
17年4月に日本人最年少となる19歳でUFCと契約を交わした井上直樹も今大会から参戦を開始。小学1年から姉・魅津希とともに格闘技を始め、キックボクシングやシュートボクシング、柔術の大会で次々に優勝を遂げ、“天才少年”の呼び名をほしいままにした。15年2月にMMAでプロデビューするとそこから負けなしの10連勝。UFC出場を経て参戦した19年12月のDEEPでは、ベテラン強豪・北田俊亮を1Rリアネイキッドチョークで降し、変わらぬ実力を見せつけた。金原同様強力なカードがRIZINバンタム級に加わることとなる。
金太郎は朝倉兄弟のようにTHE OUTSIDERを経てDEEP、パンクラスといった団体へ進み、パンクラスではタイトルマッチも経験。王者ハファエル・シウバに敗れ戴冠ならなかったが、“まさかりパンチ”や“まさかりキック”を振るっての超アグレッシブな打撃戦が売り物だ。対する加藤は地元・静岡出身でDEEP、修斗で戦績を積んできたファイター。2016年9月から2018年7月まで6連勝をマークしたがその後連敗を喫し、しかし現在は再び2連勝と上昇気流に乗り金太郎戦を迎える。
そのほかヴガール・ケラモフvsカイル・アグォン戦、キックマッチ5試合に加え、柔術エキシビジョンイリミネーションマッチ「ホベルト・サトシ・ソウザ vs. チーム中井」もラインナップされ、絶対に見逃せない大会となっている。

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