「人生最大の『選択』はキスマイと舞
祭組に選ばれたこと」横尾渉、宮田俊
哉、二階堂高嗣、千賀健永が笑顔 舞
台『○○な人の末路~僕たちの選んだ
××な選択~』開幕

Kis-My-Ft2の横尾渉、宮田俊哉、二階堂高嗣、千賀健永が4人で初の主演を務める、舞台『○○な人の末路~僕たちの選んだ✕✕な選択~』が2020年2月9日(日)、東京グローブ座にて初日を迎えた。

本作は、鈴木信行著「宝くじで1億円当たった人の末路」(日経BP刊)を原案に西条みつとし、佐藤友治の脚本で2018年にドラマ化、それぞれの人生における選択と、最終的にその人生がどのような末路を迎えることになるのかを描いた「末路ドラマ」として話題となった。本作ではそのドラマの設定を一新して舞台化される。
初日直前に同劇場にて舞台の一部が公開され、本番さながらの芝居が披露された。
舞台版では、横尾、宮田、二階堂、千賀の4人を月sideと海sideの2組に分け、さらに月には高橋ひとみ、海には坂田聡を加え、舞台前半では一つの同じストーリーを2組が演じ、後半では月と海が別のストーリーに分岐し、それぞれ異なるエンディングを迎えることとなる。作・演出は西条が務めた。
【あらすじ】
プロカメラマンを目指している笑原敏幸(えみはらとしゆき/横尾、宮田)と、兄を支えながらバイトをする陽左志(ひさし/千賀、二階堂)は兄弟で二人暮らしをしている。ある日、自宅の1階にあるラーメン屋に、15年前に母親と離婚して家を出ていったはずの父親の姿を見つける。その日二人には、敏幸の被写体モデル候補との面接という用事があった。父親に声を掛けに戻るか、予定通りモデル候補との面接へ行くか……。その「選択」によって、彼らの人生は全く違う「末路」へと進んでいった……。

この日、開幕30分後からの場面を2パターン披露された。まさに月では横尾&千賀兄弟が、海では宮田&二階堂兄弟がそれぞれに異なる「選択」をした場面だった。被写体モデル候補との面接を選んだ横尾&千賀は、モデル候補に付き添っている母親(高橋)の圧にちょっとひるんでいる様が笑いを誘い、一方父親(坂田)に声をかけた宮田&二階堂は険悪な空気となり、両バージョン共にこの後の展開が気になるものとなっており、それぞれ結末まで観てみたくなる衝動に駆られた。また、これまで様々な舞台に出演してきた4人だが、キラキラしたアイドルから脱皮して落ち着きのある立派な大人の俳優に成長したことを強く感じさせていた。
芝居の公開が終わると、横尾、宮田、二階堂、千賀、高橋、坂田が会見に出席した。
会見前の写真撮影ではカメラマンから「笑顔お願いします」と声をかけられるとおもに宮田が「笑顔、出してます!」「今日いちの笑顔です!」と対応。その一方で「二階堂、お尻触んな(笑)」と撮影中に宮田のお尻をこっそり攻撃する二階堂へのつっこみも忘れていなかった(笑)。
稽古中、千賀は「月と海は全然別で稽古をやっていたんです」と語る。それ故、今日初めてお互いのバージョンを観て、宮田は「全然違いますね!」と驚きの声を上げる。千賀も「そんな末路に行っているんだと思って」と口にし、二階堂も「僕と宮田が海で、横尾と千賀が月。楽屋で宮田さんが横尾さんの芝居を観て『僕、もうわからなくなっちゃってる! と悲鳴を上げていた」と暴露すると。宮田は苦笑いを浮かべつつ「僕が考えていた敏幸という役と横尾さんの敏幸という役作りが違っていて、同じ脚本でもやる人が違うとこんなに違うんだなと思いましたね」と本音を口にする。すると横尾も「先に月sideを披露することが出来てよかったと思ってます。この後、月sideが初日なのですが、海sideの芝居はあまり観ないようにしようかと思っていて(笑)」ともう一つのチームを意識するように語っていた。
本作について、「感動あり笑いありの芝居なんです」と千賀が口を開くと「そうなんです!」と宮田と二階堂がユニゾンでうなずく。今回公開された場面の「その先」が気になるという声に横尾が「ここからどう(話を)回収するかが見どころでしょうね」と冷静に分析していた。
同じグループから4人出演して兄弟役を演じることについて、横尾は「千賀と兄弟役をやるのも初めてですし、2チームに分かれて芝居をするのも初めて。戸惑いますね」と胸の内を語る。千賀は横尾を「お兄ちゃん」と呼ぶことについて「普段からお兄ちゃん的なポジションなので僕としてはすぐその関係に入っていけました」と末っ子目線で語り、「どっちかというとこっちの二人のほうが難しかったかも」と宮田&二階堂コンビに話を振る。すると二階堂は「宮田さんはお兄ちゃん感ゼロじゃないですか!」と一刀両断し、報道陣も含めて皆大笑い。誰よりも笑っていた宮田は「ゼロか!!」と声を張り上げまた笑う。二階堂は「この話をいただいてから、キスマイの宮田俊哉、舞祭組の宮田俊哉ではなく、お兄ちゃんの宮田俊哉を常に心において見ていました」と口にした……が、その結果お兄ちゃんには「まだ見えてないです」と答え、宮田は「今見えてないとやばいから!!」と猛烈に突っ込む。その上で宮田は「役の中ではお兄ちゃんを引っ張ってくれる弟、サポートしてくれる弟という設定としては凄くハマっています」と二階堂の存在に目を細めていた。
横尾はこの中では最年長ということで、今回のキャスティングについて「誰が来ても僕はお兄ちゃん役ですが、千賀と二階堂のどちらかを弟に選ぶなら……二階堂とのほうが兄弟感はあるだろうけど、あえて千賀とやるほうが面白いかなって。千賀と宮田は『DREAM BOYS』で、僕と二階堂とは『銀河英雄伝説シリーズ』で、関ジャニ∞の村上(信五)くんの舞台でも千賀と二階堂が組んでいて、さてやってない組み合わせは……ってことから決まったんじゃないかなあ」と想像を膨らましていた。
キスマイの他のメンバーは観に来てくれるか? という話が振られると、宮田は「玉森(裕太)は『僕は40公演全部観に行くからな!』って言ってまして(笑)。横尾も「隠れて観に行くって言ってました」宮田は「(玉森は)前に舞祭組でライブをやった時も『僕は全公演見たぞ!』って言ってました。嘘か本当か分からないですが、本当にどこかにいるのかも」。その言葉に横尾が「都市伝説的なね」と茶々を入れる。そして「北山さんは差し入れを持ってきてくれるはずですし、藤ヶ谷は楽屋で台詞合わせをしていると『おい、ここではやめろ。ネタバレになるだろ!?』って止めるくらい、楽しみにしているそうです」と嬉しそうに述べていた。
本作のテーマに絡めて「人生の中で大きな『選択』は?」という質問が寄せられると、「キスマイに選ばれたことが『選択』だったし、そのなかで『舞祭組』に選ばれたことも人生の『選択』だったと思います。最初はブサイクと言われることが嫌でしたけどね」と二階堂が笑う。すると横尾が「でも前足の3人(藤ヶ谷、北山、玉森)と舞祭組でキスマイが出来たのでこれでよかったんじゃないかな」と胸を張ると他3人も大きく頷いていた。
突然、二階堂が「ひとみさん、いますか? 全然話してないから(笑)」と気を配る。高橋が「宮田くん以外とは初めての共演なんです」と口を開くと、宮田「『美男(イケメン)ですね!』という舞台でひとみさんとご一緒させていただきましたが、その翌年『舞祭組』が誕生して(笑)」と自虐的に笑っていた。
高橋は稽古中の4人の気遣いについて語る。「共演者にお誕生日の子が二人いてサプライズで何かをしようということになり、特に千賀さんが女子たちのトークにすごく耳を傾けてリサーチしていたんですよ」。千賀も「なるほどiPhoneケースが欲しいのねと」高橋「iPhoneも8なのかXにする気があるのか、も聴き出してね。そんなことをされたら女性は胸がズキュンってなりますよ! 私は8月が誕生日ですが、3月が誕生日だって言おうかなて思うくらい!」と笑顔を見せていた。
一方、坂田は海の二人について「もう少しとっつきにくいかなと思っていたらしゃべるしゃべる(笑)。パパ、パッピーって呼ばれてます。どこで飲んでいるか、とかどんな人と飲んでいるかって話をしています」と打ち明けると、宮田は「稽古が終わると坂田さんと二階堂が缶ビール開けて乾杯していたんですよ」と楽しい舞台裏を明かしていた。
最後に千賀が代表して「今回僕ら4人で舞台をやらせていただくんですが、つまずくこともあるかもしれませんが、最後までやり切りたいと思います。たくさんの皆さんに笑顔を届けられると思います。ぜひ観に来てください」と締めくくった。
取材・文・撮影=こむらさき

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