「オートファジー」の魅力!ダークな世界観と何度でも聴きたくなる中毒性に迫る

「オートファジー」の魅力!ダークな世界観と何度でも聴きたくなる中毒性に迫る

「オートファジー」の魅力!ダークな
世界観と何度でも聴きたくなる中毒性
に迫る

目を惹くMVと耳に残る楽曲「オートファジー」とは

▲オートファジー / 柊キライ feat.flower
『オートファジー』は2019年8月に柊キライが投稿したflowerオリジナル曲です。
ダークな歌詞とこれまでに類を見ないflowerの掠れたようなダウナーな印象の歌声、そして目を引く赤と黒と白の三色で描かれたMVが人を惹き付け、ニコニコ動画では10万再生を達成し、柊キライの楽曲で初の殿堂入りを果たしました。
楽曲のダークさを更に引き立てているMVは煮ル果実の『ヲズワルド』やBINの『悪食』など曲によってさまざまなタッチや色彩を使いこなすWOOMAが制作しています。
疾走感のあるメロディーが特徴的で、畳み掛けるように詰め込まれた歌詞は聴いていて焦燥感や圧迫感のようなものを感じるような楽曲になっています。
「穏やかに暮らしてほしい」「寄らないでよ」と何かに怯えているようにも思える歌詞がありながらもサビで急に狂ったように「はははは」と笑い始めたりしMVでも最後のサビで男性の表情が一気に人間とは思えない狂気じみた表情に豹変したりと二面性がある楽曲です。
ファンによる考察の中でも「元の穏やかな人格が、乱暴で周囲に危害を加える人格に侵食されていっている二重人格を持つ人の視点」の楽曲なのではないかと言われています。
オートファジー 歌詞 「柊キライ」
https://utaten.com/lyric/sa19011563
オートファジーという言葉の意味

オートファジーとは細胞内のたんぱく質を分解するための仕組みの1つです。「自食」とも呼ばれています。
たんぱく質のリサイクルを行ったり細胞質内に侵入した病原微生物を排除する役割を持っている他、飢餓状態のときにこのオートファジーが働くことによって細胞内のたんぱく質を分解して栄養飢餓を一時的に凌ぐ力も持っています。
しかし、自身の細胞内の栄養素を分解しているため飢餓状態の際に起きたオートファジーで栄養飢餓を凌ぐことができるのにも限界があり、過度に進行した場合は細胞が自分自身を食べつくしてしまうという一面も持っています。
単語の意味から考えても確かに「二重人格で、元の人格が飢えたもう1つの危険な人格に食べつくされた」という解釈はかなりしっくりくるのではないでしょうか?
柊キライとは
▲ビイドロ / flower
柊キライは2019年にflowerオリジナル曲の『ビイドロ』でデビューしたボカロPです。
一作目からおしゃれなメロディーラインや心にくる歌詞と人間と機械の中間のようなflowerの調声が話題になり、ニコニコ動画での週間ボカロランキングに載るなど「期待の新人」と言われていました。
そして『オートファジー』がニコニコ動画では30万再生、YouTubeでは80万再生を達成し一気に知られることになりました。
デビューした2019年内で7作楽曲を発表するというハイペースで楽曲を投稿しており、2020年にも既に1月3日に最新曲『エバ』を投稿しています。
「オートファジー」オススメの歌ってみたを紹介
そんなダークな魅力が詰まった『オートファジー』ですが、人が歌うにはかなり難しい曲で歌ってみたも多くはあげられていません。
難しいからこそあがっている歌ってみたはどれも凄いものばかりです。そんな歌ってみたのなかでも特にオススメを紹介します。
島爺
▲オートファジー うたった【島爺】
圧倒的な歌唱力と表現力で男女問わず人気を博す島爺。
はっきりとした、しかしたまに少し掠れたような歌声はこの『オートファジー』と全く違和感なくマッチしていて、聴いた人が「イラストの男性が歌っているように見える」と思うほどです。
歌ってみたを聴きたいけど誰がいいのかわからない、そんな人にもオススメできる安定感を持った歌ってみたです。
あほの坂田。
▲▲オートファジー 歌ってみたあほの坂田。
普段は明るい楽曲を歌っているイメージの強いあほの坂田。
一見ミスマッチのような組み合わせにも思えますが、一瞬だけ入る裏声や淡々とした、しかし芯のある声はあほの坂田の歌をあまり聴いたことのない人には、かっこいいと思わせ、よく聴いている人でも、そのギャップによってもっとはまり込みそうな歌ってみたになっています。
意外性のある歌ってみたを聴きたい人にぴったりの歌ってみたです。
宮下遊
▲オートファジー 歌ってみた/宮下遊
歌い手としてだけでなくボカロPや絵師、mix師としても活動する宮下遊。
他の歌い手とは一線を画す表現力で歌われる宮下遊の『オートファジー』は歌ってみたの中では一番ダークで病んでいるような世界観を醸し出しています。
気だるげだった歌い始めから一変、サビで急変して声を張る歌い方になったり次第に狂気じみた歌い方になっていったりと、聴き応えのある歌ってみたになっています。
楽曲の世界観に惹きこまれるような歌ってみたを聴いてみたいという人にオススメです。
中毒性の高い『オートファジー』
▲[オリジナル振付]オートファジー 踊ってみた/めーとる
そこはかとない闇を感じさせつつも重たさは感じさせず、それでいて頭に残り何度でも聴きたくなる魅力を持った『オートファジー』。
原曲だけではなく、歌ってみたや踊ってみたなど様々な展開がされ飽きさせることがありません。
2020年1月に投稿された『エバ』とMVの構成が似ていることや歌詞やメロディー、全体を通した雰囲気が似ていることから関係があるのではないかなど新たな動きも見せています。
『オートファジー』が以前から好きだった人もはじめて知った人も、最新曲の『エバ』と合わせて聴いてみてはどうでしょうか?

TEXT Noah

UtaTen

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