ころん(すとぷり) かわいさ、あざ
とさ、毒っぽさとリスナーへの誠実さ
 ころんの魅力がつまったワンマンラ
イブレポートが到着

ころん ワンマンライブ『ころわん! ~あけおめライブ2020!~』

2020.01.04 Zepp Nagoya
6人組エンターテインメントユニット・すとぷりのメンバーであり、歌い手&ゲーム実況者としても人気のころんが、1月4日に愛知・Zepp Nagoyaにて「ころん ワンマンライブ 『ころわん! ~あけおめライブ2020!~』」を開催。4回目となる単独公演は、うれしいサプライズゲストもあり、年始めを賑やかに彩る宴となった。
ころん
前日に大阪で行われた、同じくすとぷりメンバーのジェルのワンマン公演と同じく、イチゴが載った立派な鏡餅オブジェが両脇に飾られたステージ。バンドメンバーに続き、「みなさんこんにちは!」と元気よくころんが現れ、「ロケットサイダー」からライブはスタート。黒いシャツに黒いパンツを合わせたスレンダーなころん、歌声は透明感があるのに、「もっともっと!」とアオると男らしいというギャップで、いきなり心をつかんでくる。
ころん
「ダンスロボットダンス」では、「声足りねぇよ!」と言ってマイクを向けるころんに、大きなコールで応えるオーディエンス。フロアにはころんのイメージカラーであるブルーのペンライトがたくさん灯って、とてもきれいだ。
ころん
「いやぁ、すごい! 裸になりたいくらい熱気がすごい」と興奮気味のころん。お水を飲もうとするだけで「かわいい!」と反応するオーディエンスに「知ってる!」とすぐさま切り返したり、「日本の中でここが一番人口密度が高いんじゃない?」と言うころんにオーディエンスが笑ったり、そんなライブならではのやりとりも楽しい。
「今日はいっぱい叫んで、いっぱい笑って、いっぱい楽しんでいきましょう! 僕の持ち歌であるあんな曲やこんな曲を用意してきました!」
ころん
思わず昂ってしまう言葉から、すとぷりのナンバーへ。“Kiss me”“俺たちの秘密にしよう”というキラーワードを口にしながらフロアを指さす「GO GO CRAZY」に、ころんの柔らかな歌声がR&Bテイストに映える「Move on!」。6人で歌うときとはまた違った色合いに楽曲が染まるのも、単独ライブの醍醐味だ。
「熱気がすごいから、さっぱり涼しい曲を」と前置きして歌ったのは、ファルセットもきれいに響かせながら内包する狂気も表現した「少女レイ」。「ベノム」ではステージを赤いライトが鮮やかに染める中、よりいっそう大きくなるオーディエンスのかけ声に「いいですね!」ところんが笑顔を見せる場面も。
ころん
その後、「お正月スペシャルということでさらに盛り上げたい!」と言い出し、「ここだけの話にしてほしいんだけど……超有名俳優さんが来てくれています!」と呼び込んだのは、すとぷり内コラボの相方としておなじみ、さとみだ。お手製のころんのお面をつけて、ころんの声真似をして登場するとは、なんという遊び心。2019年末のさとみのワンマンライブにはころんがサングラスをかけてゲスト出演し、さとみもサングラスをかけさせられたということで、お面をとったさとみはサングラス姿で、胸ポケットから取り出したのはころんのためのサングラスだ。「自分で言うのもなんだけど、似合うと思う!」と自信満々のころん。
ころん / さとみ
結果は……さとみも太鼓判を押すほど似合っている。「せっかくだから」と2人でモデルっぽいポージングをしたあとはサングラスを外し、「この2人がそろったからにはバトルしちゃっていいですか!?」と声を合わせて、「でこぼこげーむぱーてぃー」へ。ブルーだけでなく、さとみのイメージカラーであるピンクのライトも揺れる中、背中合わせになっての歌い出しから、すれ違いざまのジャレ合い、コミカルなかけ合いや振付も、あうんの呼吸が目にも耳にも心地いい。ラテンテイストの「赤道セニョール」では、さとみが“なんや、ええ子やん!”、ころんが歌詞をアレンジして“だってみんな付き合ってくれるもん!”とフロアに向かって歌えば、大歓声が上がる。「めっちゃ盛り上がったね!」と笑顔を見せ、肩を組んで記念撮影をした2人は、やはり素敵なコンビだ。
ころん / さとみ
一転、「ここからはしっとりまったりとした曲を2曲ほど」という言葉が導いたのは、「アイロニ」と「心做し」。切なさや哀しみや痛みをはらんだ歌をていねいに、感情を込めて歌うころんは、明るいムードメーカーなだけではなく、人一倍繊細で豊かな感性の持ち主なのではないだろうか。
「ゴーストルール」「ヒバナ」では、「お前らの全力の声を聴かせてくれ!」「まだまだ足りねぇな!」とさんざん挑発すると、オーディエンスも全力でシンガロング。ブルーテープがハジけ飛んだ「敗北ヒーロー」ではころんもオーディエンスも思いきり腕を振って、一体感はどこまでも高まっていった。
ころん
大きなアンコールを受け、再びステージに現れたころんは、ブルーではなく、貴重な水色のすとぷりパーカー姿。
「今日は本当にありがとうございました! 僕は配信とかYouTube動画投稿とか、いろんなことをやっています。そして、みんなの顔を見られるライブはやっぱり好きやな! いろいろな準備、たくさんの方の協力があって、素敵なライブにできました。みんなの声、つぶやきに、いつも勇気づけられています。そのすべて、僕はちゃんと見ているから。明日から、また配信で会いましょう!」
ころん
そう約束した上で届けてくれたのは、アイドル感大爆発の「ファンサ」に、思い出深い初投稿曲「夜もすがら君想ふ」。天井知らずのかわいさとたまに見せるあざとさや毒っぽさ、その芯を貫くリスナーへの誠実さ。ころんの魅力が増していく2020年は、すとぷりがますます躍進していくことになる。

文=杉江優花
ころん / さとみ

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