『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY
2019』 サカナクション、クリープハ
イプ、バニラズらが競演した3日目の
模様をFM802 DJ 落合健太郎&土井コ
マキが語る

『FM802 30PARTY FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2019』@2019.12.27(FRI)インテックス大阪
土井コマキ&落合健太郎(FM802)
初の3DAYS開催となった年末のロック忘年会、『FM802 RADIO CRAZY』もいよいよ最終日!3日間を通じて例年よりゆったりとしたスケジュールで、各アクトの持ち時間も長めとなった今年。じっくりとお目当てのアーティストのステージを楽しめたのではないだろうか。同じレーベルメイトのバンドがひとつのステージに集結したTALTOオールスターズ、bonobosがホストバンドを務めた“I’ M FISH”~フィッシュマンズトリビュートなど、FM802のDJが企画・発信するステージも盛りだくさんとなった3日目の様子を、落合健太郎&土井コマキによるトークでレポート!
【PICK UP ARTIST】雨のパレード(L-STAGE)
雨のパレード
まずはL-STAGEのトップを飾った雨のパレードのステージに向かったという土井。「今年からメンバーが三人になって。どんなライブになるのかなと思って楽しみにしていたんです。そうしたら、まだ発表していないアルバムの一曲目からライブを始めたんですよ!」(土井)。
雨のパレード
1月22日(水)にリリース予定のニューアルバム『BORDERLESS』表題曲からスタートした攻めのセットリストに注目し、「それがすごくみんなの背中を押してくれる曲だったので、年の瀬にいいメッセージを聞けたなと」(土井)。最終日の初っ端から、新生雨のパレードの確かな勢いを感じた様子。
【PICK UP ARTIST】go!go!vanillas(Z-STAGE)

go!go!vanillas

そのころ落合はZ-STAGEへ。昨年、長谷川プリティ敬祐(Ba)、が交通事故で一時意識不明となり、『レディクレ』への出演が不可能に。そのステージで、みんなでプリティに届けた楽曲「おはようカルチャー」が再演された。
go!go!vanillas
「夢から覚めたプリティを迎えて、みんなで合唱しようよという流れで、DJ陣、高校生・大学生のリスナーがステージにあがって」(落合)。「結構難しいコーラスのリクエストがきてましたよね(笑)」(土井)。「参加してくれた学生のみんなもすごく感動してくれましたね。貴重な経験だったし、そんな機会を作ることができたのもラジオ局ならではだと思います」(落合)。
go!go!vanillas
「今日は朝からクライマックスな感じ! ほんとに元気になって帰ってきてくれてよかったと思う」と土井もしみじみ。リスナーとDJの親密な距離感が伝わる感動的なステージとなった。
【PICK UP ARTIST】The Songbards(Spotify Early Noise LIVE HOUSE Antenna
自身が担当する番組『EVENING TAP』内でもコーナーを持つSpotify Early Noiseとタッグを組みパワーアップしたステージ「LIVE HOUSE Antenna」出演アーティストに注目していたという土井。トップバッターは、神戸出身の4人組ロックバンド、The songbardsだ。「彼らは昔、お客さんとしてレディクレに来てくれていたそうで。ちなみによく観ていたバンドは、OKAMOTO'STHE BAWDIESだそう」(土井)。
The Songbards
「おお、もう「THE レディクレ」のバンドじゃん(笑)」(落合)。「そうなんです。だから今日は、初の『レディクレ』出演ということで、めっちゃ楽しそうでした。いつも丁寧なライブをするなと思っていたけど、今日はさらに熱さのあるライブでした。すごくよかった!」(土井)と、次世代を担う彼らのサウンドに太鼓判を押した。
【PICK UP ARTIST】カネコアヤノ (Spotify Early Noise LIVE HOUSE Antenna)
カネコアヤノ
続いて土井がチェックしたのは、バンドセットでの登場となったカネコアヤノ。「もうロックで! 今日、初めてライブを観たんです。音源ではどちらかというとフォークな印象が強かったんですけど、めっちゃロックでびっくりした! なんか手掴みでご飯食べそうなくらい(笑)」と独特の表現で感動を語る土井。「それは想像つかなかった(笑)」(落合)。
カネコアヤノ
「だけど、ちゃんとフォークな感じもありつつで、すごくいいライブでした。もう惚れてしまいました。またすぐ番組に来てほしい!」(土井)と熱烈なラブコールを送った。
【PICK UP ARTIST】サンボマスター(Z-STAGE)
サンボマスター
引き続き、Z-STAGEでレディクレ常連組でもあるサンボマスターのライブを満喫した落合。「もはやちょっとした伝統芸能的な域に達してるんじゃないかと思う。だって歌いながら語るんだもん。まさに弾き語り!」(落合)といつも通りにアツい 「アホ年末」なステージで盛り上がったという。
サンボマスター
「生きててくれよ! 生きててくれよ! って何回も叫んで。なんか魂震わされるものがあるんですよ。DJの高城リサちゃんが「輝きだして走ってく」を聴いて号泣していました」(落合)、「なんかあったんかな。サンボの曲ってしんどい時に寄り添ってくれるから……」(土井)と仲間の様子を心配するふたり。サンボマスターのライブは今年のすべてを洗い流してくれる年末にふさわしいものとなった。
【PICK UP ARTIST】the telephones(L-STAGE)
the telephones
「音楽って聴いた時にその当時にふっと戻ったりする瞬間がある」とタイムマシン的な音楽の影響力について語る落合。
the telephones
「それでいうと、今回、the telephonesとGOING UNDER GROUND、この二組にそれを感じました」(落合)と5年ぶりの登場となった the telephonesが帰ってきてくれた喜びに浸った。「変わってねーな!と思って」(落合)。「私もthe telephonesは見に行きました。グっときた! やっぱり私the telephonesが好きやなと」(土井)、
the telephones
「全然ブランクを感じなかった」(落合)、「石毛(Vo.Gt.Syn)君のハイトーンもね。5年も経ってるのにまだその高さ出るんや! とビックリ!」(土井)と、ふたりで存分にthe telephones愛を語ってくれた。
【PICK UP ARTIST】GOING UNDER GROUND(R-STAGE)
GOING UNDER GROUND
松本素生(Vo)が過去に『MUSIC FREAKS』のDJを担当していたGOING UNDER GROUNDは、30周年のタイミングということもあり出演をオファー。「トワイライトを聴くとやっぱりもう……胸熱でした」と曲を聴いていた頃の想い出に浸ったという落合。
GOING UNDER GROUND
「当時に戻っちゃいました? あの頃は何してたんですか?」(土井)、「もうDJをしていました。「トワイライト」ってどこかの夕焼けを思い浮かべるんだよね」(落合)、「そうそう、みんなそれぞれ違う景色を見てるけど、一緒の曲を聴いてるという」(土井)。そんなFM802と同じ時代を歩んできた彼らの色褪せない音楽が心に染みた時間となった。
【PICK UP ARTIST】Nulbarich(L-STAGE)
Nulbarich
「Nulbarichがすごいカッコよかったんです!」とその頃L-STAGEにいた土井。12月1日(日)にさいたまスーパーアリーナにて、ワンマンライブ『Nulbarich ONE MAN LIVE -A STORY-』を開催したNulbarich。その集大成となったライブを経て、成長を感じたという。
Nulbarich
「JQ(Vo)さんは、いわゆるロックバンドのフロントマンのような煽り方は全然しないのに今日は、ぎゅっと引っ張られるような求心力があったんです」(土井)
Nulbarich
「それって大きいステージを踏んだからなのかな」(落合)、届け方が変わるのかも。なんかすごい今日かっこよかった!」(土井)と大絶賛!
【PICK UP ARTIST】フラワーカンパニーズ(R-STAGE)
フラワーカンパニーズ
後半戦に差し掛かったR-STAGEでは、『RADIO CRAZY』で2019年のライブ納めとなるお馴染みのフラワーカンパニーズが登場!
フラワーカンパニーズ
「流行りのビートとかバンドとかジャンルとか、色々あるけど、私はやっぱりストレートなロックが好きだな」と、彼らの魅力を再確認したという土井。「スタンダードなもののカッコよさを毎回気づかせてくれる。何も飾らない。カッコ悪いところも剥き出しにしちゃってる」(土井)。「そう、ロックやなって毎回思うね」(落合)。
フラワーカンパニーズ
恒例である「真冬の盆踊り」を演奏せずに、ミディアムチューンで挑んだセットリストにも、バンド30周年を迎えた今もなお、チャレンジを続ける心意気を感じたとか。
【PICK UP ARTIST】“I’ M FISH”~フィッシュマンズトリビュート(R-STAGE)
“I’M FISH”~フィッシュマンズトリビュート
土井コマキが発案し、bonobosがホストバンドを務めたトリビュートライブには、幅広い年齢層のお客さんが集まった。フィッシュマンズ・佐藤伸治が亡くなって20年というタイミングで、今『RADIO CRAZY』に来ているオーディエンスにフィッシュマンズの音楽に触れてもらいたいというコンセプトの元、蔡忠浩(bonobos)ほか、福永浩平(雨のパレード)、牧 達弥(go!go!vanillas)、三原健司(フレデリック)といった『レディクレ』らしい顔ぶれがヴォーカリストとして参加。
“I’M FISH”~フィッシュマンズトリビュート
企画に至るまでの想いについて、「FM802でDJを始めて20年になるんですけど、そろそろ次の世代の人たちに、バトンを渡していかないといけないなと思っていて。音楽への恩返しをしたかった」と土井。
“I’M FISH”~フィッシュマンズトリビュート
「フィッシュマンズへのリスペクトは最大限に、トリビュートとしての新しい部分もしっかりと生まれていたなと思いました」(土井)とこの企画を引き受けてくれたすべての人に感謝しつつ、手ごたえを感じた様子。「ちゃんとI’ m FISHというバンドになっていた。素晴らしかったです」(落合)。
【PICK UP ARTIST】ウルフルズ(L-STAGE)
ウルフルズ
L-STAGEのトリ前には、昨年に引き続きの登場となったウルフルズ。桜井秀俊(真心ブラザーズ/Gt)をサポートに迎え、「ガッツだぜ!!」など誰もが知るキラーチューンづくしのセットリストで盛り上げた。
ウルフルズ
中盤で演奏された名曲「笑えれば」を聴いていて、ある発見があったという落合。「<とにかく笑えれば>という歌詞なのにみんな笑ってないんです。例えば「明日があるさ」とかは笑顔で歌いますよね。でもこの曲は<笑えれば>って歌ってるのに聴いている人たちは、いろんなことを思い出しながら聴いているんです。今年は大変だったな、でも笑えれば……という気持ちとか。改めてものすごくいい曲だなと。沁みましたね」(落合)。「そうですね、年末にピッタリのいい選曲ですよね。みんな色々なことを思い出していたのかな」(土井)。そんなお客さんの素敵な表情に心を打たれたという話でこのステージを振り返った。
ウルフルズ
【PICK UP ARTIST】クリープハイプ (Z-STAGE)
クリープハイプ
去年の『レディクレ』で大トリを務めたSUPER BEAVERがZ-STAGEに初登場し、[ALEXANDROS]に続き、トリ前に登場したのはクリープハイプ。
クリープハイプ
「尾崎世界観(Vo.Gt)さんが新曲「愛す」の演奏前のMCで、すごく嬉しいことを言ってくれたんです」と落合。「新曲はミュージシャンにとって子供みたいなもの。そんな子供をどうやって世に出そうかなという時に、僕はFM802に預けるんです、と。預けて1ヶ月くらいすると立派な子に育ってくれる。託児所みたいだと」(落合)、「それ最大限の褒め言葉ですね、うれしい! ちゃんと紹介しよう!」(土井)、「だから「愛す」をライブで聞いて、今までずっとラジオで届けきた曲が本人たちの元に帰っていくみたいだなと。今度はこちらが「頑張って育ってくれよ」という気持ちになる(笑)」(落合)という、ラジオとアーティストの絆を感じるエピソードも飛び出した。
クリープハイプ
【PICK UP ARTIST】フジファブリック (R-STAGE)
フジファブリック
R-STAGEの大トリを飾ったのは、フジファブリック。このステージがデビュー15周年のアニバーサリーイヤーを締めくくる総括的なライブとなった。「10年前、志村くんが亡くなった直後のフジファブリックの『RADIO CRAZY』は、ビデオコンサートになったんです」(土井)。
フジファブリック
山内総一郎(Vo.Gt)は、MCで当時の話を語ってくれた。そして、ラストソングに選んだのは、山内が故郷や大切な人を想って書いた「手紙」。グっときたね」(落合)。
フジファブリック
「(他のバンドも)みんな音楽を続けていって欲しいなと思います。フジファブリックはすごい人生を見せてくれた一年だったなと」(土井)。
【PICK UP ARTIST】サカナクション (Z-STAGE)
サカナクション
そして『FM802 RADIO CRAZY』イベントのトリとして、最大キャパのZ-STAGEに降臨したのは、3年ぶりの出演となったサカナクション!「さすがのトリでしたね!」(土井)「サカナクションは規格外!」(落合)と二人とも年々増すバンドの存在感に圧倒された様子。
サカナクション
「新宝島」からスタートした隙のないセットリストで、入場規制がかかる満員のフロアを熱狂の渦に巻き込んだ。「いつもこちらが求める完璧なライブを見せてくれるんですけど、想定外のことを期待してしまう自分も居たり」(土井)、「サカナクション、フォークバージョンとかどう?」(落合)「それはワンマンで(笑)。サカナクションのライブで30周年の『レディクレ』がビシっと締まりましたね!」(土井)。
サカナクション
30年分の感謝を込めて「FM802 30PARTY」をキャッチフレーズに駆け抜けたこの1年。2019年のFM802開局30周年イヤーを締めくくる『FM802 RADIO CRAZY』の3日間は、素晴らしい音楽に満たされ無事に幕を閉じた。「この3日間の『レディクレ』を楽しんだあとも、これからも、是非、ラジオを聴いて欲しいですね。ラジオを聴くことでFM802と皆さんが好きな音楽、アーティストとの距離感を近くに感じてもらえることが802っぽさでもあると思います」(土井)、「沢山の方々に協力していただいて、FM802がやるイベントだからスペシャルなことをしようと思ってくれる人がいて、それを面白いと思ってくれてラジオを聴いてくれたら万々歳。携帯を充電するみたいにラジオをつけるような……身近な存在だったら嬉しいな」(落合)と最後に語ってくれたふたり。この3日間の余韻に浸りながら、これから35年、40年と続いていくであろうFM802がプレゼントしてくれる音楽との素敵な出会いを楽しみにしたい。2020年も色々な仕掛けで我々リスナーを楽しませてくれるFM802に期待しよう。
文=岡田あさみ 写真=FM802提供(井上嘉和、阪東美音、田浦ボン、ハヤシマコ、松本いづみ、渡邉一生)

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