【『RIZIN.20』『BELLATOR JAPAN』大
会直前見所特集コラムVol.3】“ファ
イター&YouTuber”朝倉未来 ベラト
ール対抗戦&RIZINタイトルマッチ 対
抗戦大将戦に未来が出場

2019年のRIZIN、いや、格闘技界全体の話題を席巻した朝倉兄弟。1年を締めくくる「RIZIN.20」では昨年末以来の兄弟揃い踏みが実現する。
堀口恭司とのRIZINバンタム級タイトル戦は消滅してしまった朝倉弟・海(かい)だが、代わりにマネル・ケイプとの第2代RIZINバンタム級王座決定戦が組まれたのは先の見どころ記事でも触れたとおり。そして兄・未来(みくる)は、米団体ベラトールとの対抗戦に大将として出場する。
■18年のRIZINデビューから3連勝
<RIZIN×BELLATOR対抗戦>[RIZIN MMAルール : 5分 3R(66.0kg)※肘あり]朝倉未来 vs. ジョン・マカパ
愛知県出身の未来は喧嘩の日々で10代を送り、その後格闘家を目指して禅道会豊橋道場に入門。12年にDEEP CAGE IMPACT浜松大会に出場し、1R53秒のKOデビューを飾ると、翌13年からは海とともにTHE OUTSIDERへ参戦し、65-70㎏級、60-65㎏級と2階級のベルトを奪取する(THE OUTSIDERでの2階級制覇は史上初)。
17年3月には韓国のROAD FCで戦いに臨み、ここではボクシングの元WBOアジア太平洋ライト級王者にして、キックでも2団体の韓国王者に輝いたオ・ドゥソクにハイキックでダウンを奪い、そこからTKO勝ち(1R)。序盤にも右アッパーからの左ストレートでドゥソクをダウンさせており、すでに当時からセンスの片りんを見せていた。
18年3月にTHE OUTSIDERからの卒業を発表すると、4月にはDEEPに初出場し判定勝ち。ここをステップに8月の名古屋大会でRIZINに初参戦する(RIZIN.12)。SRC(戦極)、修斗、TKO(カナダ)と3団体で王座に就き、総合格闘技の申し子のように言われてきた日沖発が相手であったが、ここも未来は左ハイから初回TKO勝ち。
さらに9月、12月も参戦すると、カザフスタンのカルシャガ・ダウトベック、ベテラン・リオン武と続けざまに勝利。デビューイヤーを3連勝で乗り切った。
■2019年=朝倉未来ブレイクイヤー
しかしそれも今年を前にした序章あるいは前奏に過ぎなかった。19年に入ると前年に矢地祐介をKOしたルイス・グスタボと対戦し、激闘を展開した上で判定勝ち。続く7月の「RIZIN.17」では矢地とのRIZIN中軽量級エース決定戦に臨み、終了直前にダウンを奪うなど力の差を見せ判定勝利した。
幼年期に相撲と極真空手を経験している未来は、そこで培った腰の重さと打撃の強さを活かしており、相手の癖や弱点を見抜いて立てる戦略の確かさにも定評がある。また、5月からYouTubeを始めると7ヵ月にしてチャンネル登録者数56万人を突破(12月20日現在)。格闘技外でも話題を振りまき、新たなファンを取り込むことに成功している。
■2020年も兄弟での勢い持続はなるか
そんな未来の対戦相手に選ばれたのがブラジルのジョン・マカパ。柔術黒帯で、12年にはUFCにも参戦しており、14年からベラトールを主戦場とするとここまでの戦績は6勝3敗。ベラトールのフェザー級&ライト級2階級王者パトリシオ・“ピットブル”・フレイレを追い込んだダニエル・ヴェイケルとも僅差の接戦を演じており、未来の実力が世界レベルにあるか否かを測るにはうってつけの相手と言える。
12月17日に行われた公開練習で未来は、「試合の映像を見た感じでは負ける気はしない」「パンチは僕に当てれないと思います」とクールさを崩さない中でも強気な発言を連発。しかし一方で、「だんだん大振りになるので、そこで俺がカウンターを合わせようかなと思います」と早くも的確な分析眼を披露した。
今年1年で一気に格闘技界の主役に躍り出た朝倉兄弟。大晦日最後の試合をともに締めくくり、その覇権を2020年へ繋ぐことはできるか。
■副将戦の元谷は米無敗の新鋭と対戦
<RIZIN×BELLATOR対抗戦>[RIZIN MMAルール : 5分 3R(61.2kg)※肘あり]元谷友貴 vs. パトリック・ミックス
未来vsマカパの大将戦に先んじて行われるのが元谷友貴vsパトリック・ミックスの副将戦。ともに寝技を得意とするグラップラーの2人だが、ミックスはここまでプロアマ通じて無敗、プロでは12戦全勝のうち8つの一本勝ちと、極めの強さを見せパーフェクトレコードを維持している。
元谷はしかし打ち合いを辞さず打撃のキレも兼ね備えており、何より国内外の強豪と幾多の死闘を繰り広げてきた経験がある。
石渡伸太郎・扇久保博正・佐々木憂流迦とともに“バンタム級四天王”に位置づけられる元谷だが、7月扇久保との対戦で敗れタイトル戦線から後退。しかし無敗の米新鋭を破れば、再浮上にこれ以上ないアピールとなる。
寝技師のミックスだが、元谷は「次で負けると思います。いい勝負ができると思う」と自信を見せる。ジャパニーズMMA、DEEPで力を磨いてきた元谷が全米にもその名をとどろかせるか。
■バンタム級次期挑戦者決定戦:石渡vs扇久保
[RIZIN MMAルール : 5分 3R(61.0kg)※肘あり]石渡伸太郎 vs. 扇久保博正
7月の「RIZIN.17」では扇久保vs元谷、石渡vs佐々木というバンタム級四天王同士の戦いが実現。この熾烈な潰し合いを勝ち抜いたのが扇久保と石渡で、互いに試合後相手を意識したコメントを発していたが、その2人の試合が大晦日にタイトル次期挑戦者決定戦として行われる。
石渡と扇久保はこれまで2度、どちらも堀口に敗れておりリベンジを目指していたが、8月に朝倉海が堀口を破る激震が発生。RIZINバンタム級の構造が根底から覆されてしまった。
目論見は崩れたが、ならばこの一戦に勝利して海vsケイプの勝者を待ち、これを打って王者となり、堀口の復帰を待つのが両者共通して目指すところ。
2年前のバンタム級GPで決勝まで進出した石渡か、昨夏堀口の攻めを最後まで耐え抜いた扇久保か。バンタム級新王者の初防衛戦は来春予定されており、今年最後の戦いはすでに来年へと繋がっている。
■浜崎&イリー、王座防衛なるか!?
<女子スーパーアトム級タイトルマッチ>[RIZIN女子MMAルール : 5分 3R(49.0kg)※肘あり]浜崎朱加 vs. ハム・ソヒ
<ライトヘヒ゛ー級タイトルマッチ>[RIZIN MMAルール : 5分 3R(93.0kg)※肘あり]イリー・プロハースカ vs. C.B.ダラウェイ
また海vsケイプのバンタム級だけでなく浜崎朱加vsハム・ソヒの女子スーパーアトム級、イリー・プロハースカvsC.B.ダラウェイのライトヘビー級タイトルマッチもラインナップ。
浜崎vsハムは3度目の顔合わせで過去2回はいずれも浜崎が勝利しているが、ハムは前戦でレスリング世界女王の山本美憂に完封勝利。浜崎のテイクダウンをしのぎ、得意の打撃で進める時間を長く持てればハムのリベンジと戴冠がグッと近づく。前回、米Invictaの世界アトム級現チャンピオン、ジン・ユ・フレイを降した浜崎は、今回も勝てば女子スーパーアトム級最強の座を盤石のものとする。現在、日本MMAにおける唯一の“世界最強”といえる存在である浜崎、ベルトを保持しての年越しはなるか。
今年RIZINライトヘビー級王者となり風格を増しているイリーに挑むのが、そのアグレッシブなスタイルから“ザ・ドーベルマン”の異名を持つダラウェイ。パンチでもサブミッションでも極められる力を持ち、初参戦&王座奪取でRIZINの中核に食い込むか。あるいは“怪鳥”イリーが、その跳躍力溢れる戦い&武士道精神で外敵を退けるのか。
対戦カード

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