村井良大、甲斐翔真、髙橋颯からメッ
セージ動画が到着 『デスノート TH
E MUSICAL』稽古場に潜入

2015年に初演され、2020年1月にオール新キャストで上演される『デスノート THE MUSICAL』。3演目でありながら、新作を作るような気持ちで取り組んでいるという本作は、どのように立ち上がるのか。いよいよ年明けに開幕が迫った本作。始まったばかりの稽古場の様子、出演者のメッセージ、プロデューサーからのコメントを通して、その魅力に改めて迫りたい。
フランク・ワイルドホーンが手掛けるキャッチーな音楽
『デスノート THE MUSICAL』を初めて観劇した日、帰り道は「キ〜ラ、キ〜ラ」というメロディが頭から離れなかった。
いいミュージカル作品には、必ず“お持ち帰り曲”があるもの。『デスノート THE MUSICAL』の全編にちりばめられた「キラ」のコーラスはまさに“お持ち帰りメロディ“だった。
本作の音楽を手掛けているのは、人気作曲家のフランク・ワイルドホーン。『ジキル&ハイド』や『スカーレット・ピンパーネル』、『笑う男』など、メロディアスで美しい旋律の楽曲が魅力だ。
もちろん『デスノート』の楽曲にもワイルドホーンらしさは健在だが、不協和音の数々、不安定なリズムが多く取り入れられ、どこか危うげな『デスノート』ならではの世界観を生み出している。
『デスノート THE MUSICAL』2020年 チラシより
歌稽古の現場に潜入!
12月某日、通常はあまり公開されることのないアンサンブル歌稽古に、特別にSPICEスタッフの潜入が許された。俳優が楽譜に対峙し音楽を立ち上げていく様子は、ミュージカル稽古場の原点とも言えよう。当日はまさに「キ〜ラ、キ〜ラ」のコーラス集中稽古が行われていた。
オーディションで選ばれた本作のアンサンブルキャストには、ベテランから次世代を担う若手まで実力派が顔をそろえた。脇を固めるアンサンブルキャストたちに、プロデューサーは
「歌、踊り、芝居と三拍子揃った俳優が集まっています! 通常より早い段階でオーディションを実施し、非常にレベルの高い俳優陣に集まってもらうことができました。グランドミュージカル常連のベテラン俳優から、まだ学校を卒業したばかりの若手まで、素晴らしい俳優ばかりです。今回、メインキャストも若い俳優が多くなり、アンサンブルも若手を積極的に起用しています。『デスノート THE MUSICAL』から次世代を担う俳優たちに羽ばたいて行って欲しいんです」と太鼓判を押す。
稽古場では、アンサンブルキャストたちがパートごとに分かれて座り、1ページずつ音を取っていく。「キ〜ラ、キ〜ラ」のコーラスメロディをパートごとに分けた状態で聞くと、その旋律の複雑さに驚かされる。
「美しい和音にならず、半音ぶつかって不協和音になっているのもわざと。キラ自身がそういう存在だから」と歌唱指導者の解説が入る。美しくもどこか不気味な音楽が、本作の世界を緻密に組み立てていく。
『デスノート THE MUSICAL』稽古場の様子 写真=ホリプロ提供
楽譜には書かれていない微妙なニュアンスや、音楽への歌詞の当て方を確認している様子も印象的だった。なぜそのニュアンスを大切にして欲しいのか。初演、再演と上演を重ねて作り上げてきた経過や経緯が、細かに新キャストに伝えられていった。
「再演の時に追加されたシーンだから、この言葉を特に粒立てて歌って欲しい」
「楽譜より芝居を重視して、ほんの気持ち食い気味に歌ってみて」
初演、再演、今回の三演目と、長らく携わってきたスタッフ陣の指導に熱がこもる。パートごとの音取りが終わり、全パート合わせて歌った時、その音のパワーに鳥肌が立った。
一番近くで見続けているプロデューサーが感じていることとは
プロデューサーは、今回の『デスノート THE MUSICAL』の見所をこのように語る。
「原作漫画、映画、ドラマと様々な展開がされてきた『デスノート』ですが、ミュージカル版ならではの魅力があるので、そのパワーを劇場で体感していただけたら。フランク・ワイルドホーンの楽曲は、人間の悪を緻密に表現していて、ミュージカル版でないと味わえないものだと思います。
今回はメインキャスト、アンサンブルキャスト共に、初演再演より若くなったことで、よりリアルな東京の高校生、大学生の様子が描かれるでしょう。初演再演で築き上げてきた本格ミュージカルとしての魅力を踏襲しつつ、もっと原作に近づいた若さゆえのヒリヒリした感じが出てくるはず。リニューアルした『デスノート THE MUSICAL』を楽しんでいただきたいです」。

立ち稽古が始まったばかりの村井良大、甲斐翔真、髙橋颯からメッセージ動画が到着
メインキャストが一新された今回、物語の中核を担う夜神月とLに若いキャストが起用されているのも注目すべき点だ。初演、再演で進化し続けたミュージカルとして作品が持つ力と、若さゆえのパワーと繊細さが合わさり、よりリアルに、さらにヒリヒリとした世界が舞台上に立ち上がることだろう。
SPICEには、立ち稽古が始まったばかりという、夜神月役の村井良大、甲斐翔真、L役の髙橋颯からメッセージが届いた。稽古初日から大々的にセットが立て込まれているという気合い十分の稽古場で、彼らが感じていることとは? 三人のコメントを通してその熱気を感じて欲しい。
村井良大・甲斐翔真・髙橋颯が語る『デスノート THE MUSICAL』

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