『FM802 RADIO CRAZY』主催者・FM80
2プロデューサー今江元紀が紐解くガ
イドーーアーティストファーストな心
意気が凝縮

大阪・南森町から発信するファンキーなラジオステーション、FM802が2009年より手掛け、累計20数万人が参戦する年末のロックな風物詩『FM802 RADIO CRAZY』。メインの4ステージ+コンパクトなアコースティック・ステージの5つにわたり、豪華なロックアクトから次代を担うニューカマーまでがズラリと勢揃いするイベントだ。趣向を凝らした内容は、ライブだけでなくラジオ局ならではの公開収録や楽屋レポート、餅つきや書き初めなどの年末感あふれる仕掛けのほか、名物のこたつエリアなど『レディクレ』として愛されるポイントがそこかしこに散りばめられている。今年は、主催のFM802が開局30周年のアニバーサリーを迎え、そのオーラスを飾るイベントとなった11回目の『レディクレ』。初の3DAYS開催に何やらココだけの企画も盛りだくさんと、見どころは例年以上!? そこで、フィクサーであるFM802の編成部副部長・今江元紀プロデューサーにイベントの魅力をたっぷり紐解いてもらった。
『FM802 RADIO CRAZY』
――まずは今江さんのプロフィールを教えてください。
もともとはコンサートのプロモーションや、出版の仕事に携わっていて。FM802には2010年に入社し、今は編成部で番組とイベント両方のプロデューサー業務を行なっています。
――今江さん自ら発信していくイベントも多いですよね。
FM802のプロデューサーというのは、音楽を中心に据えて番組のこと、そしてイベントのことも両立させながら、色んな事業やプロジェクトを展開するという仕事なので。
――そういったお仕事の中、2019年はFM802開局30周年であり、その集大成のひとつ、締め括りとして『FM802 RADIO CRAZY』があります。今年は初の3日間開催ですね。
なぜ3日間開催にしたのかというと、まず30周年のオーラスなので、やれることは全部やり切りたいなと思ったのと、もうひとつの理由に一度ちょっとゆったりした『RADIO CRAZY』を作ってみたくて。でも出演者数は例年どおりをある程度キープするために、3日間の開催にしようという思ったんです。キャスティング途中の段階でも、25・26・27日である程度きれいに割り振れたこともあり、これならば3日間いけるなと。今までよりは緩めのタイムテーブルが組めましたし、各アーティストの持ち時間も例年よりはちょっと長めに組むことができました。
――ちなみにその緩めにしようと考えられたのは、リスナーやオーディエンスからのオーダーもあったんですか?
というよりは僕自身、もっとじっくりまわってもらえるようにしたいなと思ったのと、パツパツのタイムスケジュールでリハも満足にできない状況を避け、アーティストファーストな環境で、良いパフォーマンスをしてもらうことを目指したかったからです。僕ら主催者の「こういうふうに見せたい」という意図もかなりダイレクトに反映できるので。僕はタイムテーブルを各番組DJの顔を思い浮かべながら組むんです。この人はこんなふうにまわりたいだろうな、とか。そういうDJそれぞれのカラーは、その番組リスナーやDJのファンの方々にも通じるものがきっとありますからね。自然とライブの空き時間も出てくると思うんですけど、次のステージをずっと待つというよりは、その時間にいろんなものにも触れてもらいたいなと思います。
――『RADIO CRAZY』は番組の公開収録や餅つきイベントなど、ライブ以外の仕掛けも盛りだくさんですしね。そもそも今江さんは学生時代からライブがお好きで、イベント企画も多くされていたと聞きます。お客さん目線もあったと思いますが、アーティスト・ファーストというもっと広い視点をお持ちですね。
長く企画側にいると、参加する側の目線にはなれてないかもしれないですけど。本来フェスはショーケース、見世物市的な側面というか、いろんなものに出会える場というのが位置付けだったと思うんです。でも近年はフェスやイベントが増えすぎていて、段々とお客さんの好みのものをいっぱい集めなきゃいけないみたいな風潮にちょっと変わってきていて。もちろんそれも必要だと思いますが、やっぱりラジオ局・FM802というメディアステーションがイベントやる以上は、提案型のものを作るべきだなというのは念頭にありますね。今年もいろんな企画を散りばめていて。それが受け入れてもらえるかのバランスを見つつ、人気のあるものも取り入れていきながらだとは思うんですけどね。
――そのポリシーは、参加する側からしてもイベントの端々から感じます。
●(イエモンのトリビュートは)キラリと光るプレーヤーをピックアップしてあげたいなと思ったのがもともとの始まりで●
『FM802 RADIO CRAZY』25日タイムテーブル
――ではその企画も含め、1日ずつ紐解いていきましょう。まずは初日・25日を。
思い入れはいろいろなところにあるんですけど、今の勢いある規模感でsumikaがトップバッターを引き受けてくれて、30周年イヤーの『RADIO CRAZY』ド頭(Z-STAGE)をやってくれることは非常に大きいです。フェスの朝一番は、みんなどうしてもリストバンドの交換やグッズを買うとかで混雑してて、なかなかライブに行けなかったりする。そういうリスキーなところを引き受けてくれたっていうのは、やっぱり30周年のアニバーサリーを意識してくれた心意気ですしね。来年1月での活動休止を発表したグッドモーニングアメリカは、正直悩みました。というのも、出演枠は今後があるアーティストに使うべきじゃないのか、先のことを考えると未来ある人に渡すべきじゃないかと。でもグッドモーニングアメリカは今まで802とたくさんの場を過ごしてきた仲だったので、30周年のこのタイミングはやっぱり一緒にいたいなと。
――『FM802 RADIO CRAZY✕ROTTENGRAFFTY 20thポルノ超特急臨時大増便!!』もお祭り感を感じますね。
毎年12月は、ROTTENGRAFFTY主催のイベント『ポルノ超特急』があったのでなかなかご一緒できなかったし、お客さんも出るとは思わなかったんじゃないでしょうか。でも京都出身のバンドですし結成20周年のタイミングで、やっぱり関西のメディアとしてはいろいろ一緒にやっていきたいなと思っていて。彼らのマネジメントをしていた松原くん(ROTTENGRAFFTYの所属事務所の代表・松原裕。2019年4月に闘病の末死去)のことも、今年はありましたし。本当は松っちゃんがいる間にやりたかったなという気持ちはすごくあるんですけど。「え! こんなやるの!?」ということを敢えてやりたいなと思って、ロットン・チームに相談した感じですね。他にも、パスピエが結成10周年のタイミングで出てくれることもありますし、番組でもリクエストの非常に多いKing Gnuもこの日ですね。12月15日に発表されたばかりなんですけど、「Pretender」「宿命」​が802の年間チャートで1位2位を飾ったOfficial髭男dismにはトリを飾ってもらいますし。……あ、King Gnuと髭男の時間がかぶりましたね。どうしましょうね? 誰や! こんなタイムテーブルにしたの!
――ハハハ(笑)。そして何といっても『ROCK KIDS 802 EXTRA CRAZY BAND THE YELLOW MONKEY TRIBUTE LIVE』も話題です。これは人気プログラム『ROCK KIDS 802』(毎週月〜木曜21:00〜オンエア)に縁の深いアーティストによるTHE YELLOW MONKEYのトリビュートライブということで。
この企画は、仕事柄いろんなライブを観るなか、キラリと光るプレーヤーたちをちゃんとピックアップしてあげたいなと思ったのがもともとの始まりで。BLUE ENCOUNTの辻村(勇太)くん(Ba)、KEYTALKの(小野)武正くん(Gt)もそうですし、フレデリックの高橋(武)くん(Dr)なんて、バンドの圧倒的な安定感は彼のドラムが欠かせないんじゃないかと。で、お題をTHE YELLOW MONKEYと決めたと同時期ぐらいに、flumpoolの阪井(一生)くん(Gt)に声をかけました。flumpoolは大阪城ホールのワンマン・ライブが12月30日(月)にあるので、大阪出身の彼らを地元としても盛り上げたいなという意味もあってお呼びして。
――flumpoolの山村隆太さん(Vo)の新番組『Radio Fields』(毎週土曜21:00〜オンエア)も来年1月4日(土)からスタートしますしね。ということは、阪井さんはココだけの出演! 贅沢です。バンマスのトオミヨウさん(Key)もそうですね。
トオミヨウさんはFM802の春のキャンペーンソングをずっとプロデュース・編曲してくれていて。2018年の「栞」や今年の「メロンソーダ」も彼と一緒に作ったりと、FM802のこういうプロジェクトには欠かせない存在の方。今、各方面で引っ張りだこなんですが、無理を言ってスケジュールを空けていただきました。
――これまで積み上げて来た関係性の賜物ですね。
●新しい音楽との自然な出会いを、FM802を通して感じてほしい。リスナーにもアーティストに対してもそう思っています●
今江元紀プロデューサー
――このトリビュートライブに参加しているミュージシャンは世代的にも若い世代ですよね。
確かに、いわゆるTHE YELLOW MONKEY好きなアーティストで皆さんが予想するミュージシャンより少し若い世代かもしれません。今回はバンドメンバーもそうですが、ボーカリストも必ずしもイエモン通でなくてもいいというか。
――というと?
今の時代、例えば好きな曲を聴くにもいろんな手段があふれていますよね。それとは別の新しい出会いをFM802を通して自然に感じてほしいというのがリスナーに対する思いとしてあるのですが、それはアーティストに対しても同じなんです。FM802がキッカケでこれを知るようになったとか、FM802がキッカケでこれをやってみたとか、ちょっと知ってたけどFM802キッカケでより深く接してみたとか。そういうことをミュージシャンにも味わってほしいなというのもあって、今回は割と世代を落としました。GENくん(04 Limited Sazabys/Ba.Vo)や、Joseくん(TOTALFAT/Gt.Vo)にShunくん(TOTALFAT/Ba.Vo)もいわゆるイエモンの活動期としてはド真ん中の世代ではないでしょうし。菅原(卓郎)くん(9mm Parabellum Bullet/Vo.Gt)は、『RADIO CRAZY』ではいつもこういった企画に参加してもらっていますしね。
――そして、ド級のサプライズは、吉井和哉さん(THE YELLOW MONKEY/Vo.Gu)の登場ですね。
ご本人登場って、最早トリビュートなのか?という感じですが(笑)。今年は、日本武道館でのアルバム『9999』の試聴会を802でも盛り上げさせてもらって。その日は東京から『ROCK KIDS 802』をオンエアしたり、他にも新曲の「DANDAN」がチャートインしたり。そういう盛り上がりの延長線上に実現したのが、吉井さんの出演ですね。トリですし、企画や演出も凝っているのでぜひ観てほしいです。
――曲のリクエストなどもされたりしましたか?
はい。今回、セットリストは全てFM802からオーダーしました。なので、出演アーティストの希望とは敢えて違う曲を歌ってもらう人もいますよ。『ROCK KIDS 802』のチーフディレクター・塚越さんと相談しまして。「ラジオ局がやる企画なんだから選曲は絶対曲げずにいこう!」という彼の信念に、アーティストが応えてくれた形ですね。
『FM802 RADIO CRAZY』26日タイムテーブル
――ライブだけど、作り方としてはラジオ制作のような。では2日目・26日はいかがでしょうか。フェスには過去出ることのなかったGLAY出演のニュースは、大きな話題となりました。
JIROさん(Ba)には長年、FM802でレギュラー番組『BUGGY CRASH NIGHT』(毎週土曜25:00〜オンエア)をやってもらっています。GLAYのライブに行かれた方はわかると思うんですけど、大阪でのライブのときは必ず802の話をしてくださるんです。そのGLAYが出てもらえるというのが当初からこの日にはあったので。とにかくスゴいセットリストですよ! 802のDJがコンサート会場なんかでお会いして話をした結果が詰まったセットリストになっています。僕もめちゃくちゃ楽しみですね。ちなみに、以前、THE ORAL CIGARETTESのあきらかにあきらくん(Ba/Cho)がJIROさんの番組に出て、ベース対談をしてもらったことがあって。オーラルは『RADIO CRAZY』でトリをやってるし、昨年は学生と一緒にステージに立ってもらったりいろんなドラマを作ってくれたんですが、今年はこのGLAY大先輩とガチンコでやってもらえる地続きの場所でお願いしました。
――結成30周年の東京スカパラダイスオーケストラもこの日です。スカパラは毎年何かワクワクすることを企画されているイメージがありますね。
そうですね、何をするんでしょうね? 今年はあんまり802からオーダーは出さず、アーティストのやりたいことを実現してもらえたらいいかなと。割と、各地コラボ祭りみたいなことを期待されがちですが、スカパラの魅力というのは、やっぱりあの9人のお兄さん方だと思うので。今回は「純スカパラ」を堪能してほしいなと思い、こちらからは相談してないです。さぁ何が起こるでしょう?という感じですね! 他にもマカロニえんぴつからユニコーンの流れをどうしても作りたかったということで、こういうタイムテーブルになっちゃいました。
――これもTHE ORAL CIGARETTESからのGLAY同様、フォロワーと御大という流れで。
マカロニえんぴつのはっとりくん(Vo.Gt)は、ユニコーンとの“対バン”は念願だったと思うので。タイムテーブルを組んでいるときに直接電話で話す機会があったんですけど、「頑張ります!」って言ってくれましたしね。
今江元紀プロデューサー
――ラストを飾るSaucy Dogも大抜擢ですよね。
『MUSIC FREAKS』(毎週日曜22:00〜オンエア。1年間にわたり隔週で2人のアーティストがDJを務める名物プログラム)のDJをやってくれているアーティストには、トリをやってもらいたいというのが何となくあって。『MUSIC FREAKS』時代のKANA-BOONもそうでしたし、イベントの成功を祈って僕がジンクスを踏んだ感じですかね。サウシーは昨年トップバッターだったんですが、そのトップから最後にいくという流れがまた何とも! 17:35〜のズーカラデルに始まり、夕方以降はマカロニえんぴつ、ハンブレッダーズと今年成長してきた欠かせない若手がベテランと入り混じってて、個人的にも結構エモいなと。
――若手アーティストたちとムーブメントを作っていこうという制作側の姿勢も感じますね。
そうですね。そうやって一緒にアーティストにも背負ってもらうというかね。
――『Spotify Early Noise LIVE HOUSE Antenna』ステージはどうでしょう?
OKAMOTO’ Sの(オカモト)コウキくん(Gt)にソロで来てもらったり。実は当初は予定になかったんですが、コウキくんのアルバムが802の番組でたくさんかかってて、それがすごく良くて。これはもう来てもらおうと思ってオファーしました。木村カエラちゃんのバンドにはメンバーのハマ(・オカモト)くん(Ba)や(オカモト)レイジくん(Dr)もいますし、コウキくんにも頑張ってもらうステージが必要だなと。
――今江さん自身が802の番組から情報を吸収していっているのも面白いですね。
あと、ずっと『RADIO CRAZY』に出てもらってるヤバイTシャツ屋さんが初めて大きなZ-STAGEでやることになったり、昨年はインフルエンザで来れなかった04 Limited Sazabysにもリベンジしてもらえることになりました。
『FM802 RADIO CRAZY』27日タイムテーブル
――いよいよ最終日・27日はいかがでしょうか。
DJの土井コマキさんから相談をもらい、フィッシュマンズのトリビュートをやることにしまして。今年はボーカルの佐藤伸治さんが亡くなられて20年になるというタイミング。THE YELLOW MONKEYの話にも近いですが、今『RADIO CRAZY』に来てるオーディエンスたちにフィッシュマンズの音楽に触れてもらいたいなということが一番ですね。ボーカリストは蔡忠浩くん(bonobos)のほか、福永浩平くん(雨のパレード)、牧達弥くん(go!go!vanillas)、三原健司くん(フレデリック)と、レディクレらしい顔ぶれに参加してもらいました。
――蔡さんは過去、フィッシュマンズのトリビュートにも参加されていますが、他のお三方は新鮮でしたね。
フレデリックは柏原譲さん(フィッシュマンズ/Ba)がプロデュースされていたこともあったり、福永くんもフィッシュマンズのカバーをしていたり、意外だったのは牧くんですが、聞いてみたらバッチリ通ってたという。この面々が今、フィッシュマンズを歌ってくれるということは非常に大きいと感じています。ステージもガッツリ長めにお届けして、たくさんの人に観てもらえるタイムテーブルにしてるので、ぜひ来てほしいですね。
――他のラインアップはいかがでしょうか。
10月頃から『RADIO CRAZY』のブッキングを始めたんですが、この頃FM802でもよくGOING UNDER GROUNDが流れるようになって。新曲が出たタイミングでもなかったんですが、改めて「あぁいいな」と。ボーカルの松本素生さんは過去『MUSIC FREAKS』のDJをやってもらっていましたし、30周年のタイミングに出てもらうということに意味があるかなと思い、オファーしました。最終日ですし特にメインの3ステージは802と縁の深い人たちに各ステージをシメてもらいたいなということで、キュウソネコカミや今年の開局記念日のホストバンドを務めたフジファブリック、久々の大トリでサカナクションという3組にも出てもらえることになりました。
――go!go!vanillasも802ならではですよね。
昨年はプリティ(長谷川プリティ敬祐(Ba)、2018年12月に交通事故で一時意識不明に)が来れなかった。リスナーも一緒に彼のトレードマークである千羽鶴ならぬ千羽蝶ネクタイを会場で折ってプリティに届けたんですけど、『RADIO CRAZY』の日に意識が戻って。その時バニラズ3人が披露してくれた「おはようカルチャー」はちょっと忘れられないですね。今年はトップバッターなんですけど、お帰り!プリティ感が満載なステージにしようと、いろいろ考えています。リスナーもステージに上がってもらって、一緒に「おはようカルチャー」を歌ってもらおうと思ってます。
――企画ステージでは、同じレーベルメイトでのTALTOオールスターズもありますね。
これはDJの樋口大喜くんから提案をもらって、オファーさせていただきました。東京カランコロンのいちろーくん(Vo.Gt)が『MUSIC FREAKS』でDJしてくれていたり、全員ヘビーローテーションのアーティストだったりなど、ここも非常に縁のあるアーティストですね。他にもBIGMAMAのステージに緑黄色社会の長屋(晴子)ちゃん(Vo.Gt)が出てくれることになりました。BIGMAMAの「LEMONADE」という楽曲を一緒に歌ってるんですけど、非常にラジオのノリもいい曲ですし、楽しみなステージですね。
――また、初日にもありますが音波神社・境内ステージでは、LAMP IN TERRENの松本大さん(Vo.Gt)率いるアコースティック企画『FM802弾き語り部』などもありますね。
今年はストレイテナーホリエアツシくん(Vo.Gt)などレディクレらしい顔ぶれをゲストに迎えたり、いろんなトークショーや公開収録も企画中です。FM802ならではのキャスティングでお届けできるのではないかと。
●FM802のDJはアーティストとリスナーさんの間に立てる、唯一の場所にいる人たち●
今江元紀プロデューサー
――FM802のDJのみなさんもラインアップされていますし、きっと他のステージでも出てきてくれるのではと期待します。
ラジオ局がやってるイベントですし、DJが表に出てもいいかなと思っていて。
――他では観られない、アーティストとの絡みなんかもありますしね。
FM802のDJはアーティストとリスナーさんの間に立てる、唯一の場所にいる人たちだと考えていて。DJがより近い距離感でアーティストと接することによって、リスナーもそのアーティストと近くにいられるというのがFM802の魅力だと思うんです。この距離感はおそらく全国的に見ても本当に稀だと思うんですよ。そういう人たちがいてくれることも強みですね。リスナーからすれば、ラジオを通してアーティストに自分の思いを伝えてくれる人がいる、伝えられる可能性があるっていうのは大きいですよね。
――改めて3日間を駆け抜けてみましたが、緩めとはいえ目白押しですね。
来年は必ず2日間にします。
――それはなぜでしょう?
前職の出版の場合でいうと、例えば10組のアーティストを掲載しようと思っていた企画が20・30組と増えたとする。それならページを増やせばいいし、増刷したり別冊を出すこともできる。その一方、ラジオには24時間という時間が限られていて。それでも802は、24時間のうちほぼ90%以上を自社で番組制作しているので、ある程度は影響力のあることができるんですけど、とはいえ時間の限りがあるんですね。例えば、レディクレの出演アーティストは開催までに今まで10回曲がかかっていたとすると、出演者数が倍に増えれば5回に減るわけです。せっかくメディアがイベントをやってるのに、主催者のエゴによってプロモーション効果が弱まるのは、本末転倒かなと。なのであんまり組数は増やしたくないんです、本来は。
――なるほど。メディア主導ならではの企画であり、改めて冒頭のアーティスト・ファーストの意思を感じます。今年で11回目の開催、開局30年のなかでレディクレだけでもひとつの歴史が作り上げられていると感じますが、実際参加してくれた側からのリアクションなどで印象深いことはありますか?
今、僕たちの現場にはお客さんだった人たちがDJになったり、番組スタッフでFM802に入ってきてくれることも多くなってきました。僕らが仕掛けているところで、思った以上にいろんな出会いをしてくれてるんだ、なんていうのは印象にありますかね。
――手応えを感じますね。
もともとは夏に開催している『MEET THE WORLD BEAT』がその役割で。FM802は「meet the music on the radio」をコンセプトにラジオで音楽と出会ってもらう、そしてライブでアーティストと出会ってもらう、というふたつの軸を置いているんですね。『MEET THE WORLD BEAT』がそうであったように、『RADIO CRAZY』も「ロック大忘年会」と呼んでいますが、これからも新しい音楽との出会いの場になってほしいなと思いますね。
――今回の『RADIO CRAZY』にもたくさんの出会いがありそうですね。改めて楽しみです。今日はありがとうございました!
今江元紀プロデューサー
取材・文=後藤愛 撮影=田浦ボン

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