BLACKPINK、初のワールドツアー・日
本公演が開幕 “BLINK”への愛と感
謝があふれた東京ドーム公演をレポー

BLACKPINK 2019-2020 WORLD TOUR IN YOUR AREA

2019.12.4 東京ドーム
4人組ガールズグループのBLACKPINKが、2019年1月から始まった初のワールドツアー『BLACKPINK 2019-2020 WORLD TOUR IN YOUR AREA』の日本公演(東京、大阪、福岡全4公演)を開催。BLACKPINKにとって日本で初めてのドームツアーでもあり、12月4日の初日会場はこれまた初めての東京ドーム。55,000人をも動員し魅了した彼女たちは、やはりとんでもなくマーベラスな存在である。
2017年に日本デビュー作であるミニアルバム『BLACKPINK』をいきなりオリコンチャート1位に送り込み、2019年発表のミニアルバム『KILL THIS LOVE』のリード曲「Kill This Love」の公式MV再生回数は6.6億回(12月5日現在)を突破、グループのInstagramアカウントのフォロワーは2160万(12月5日現在)にものぼるなど、破竹の勢いで突き進むBLACKPINK。メンバーが出演するオープニングムービーから、BLINK(BLACKPINKのファンの呼称)が持つピンクのペンライトが期待感に彩られながら揺れる。
BLACKPINK
黒を基調にしたセクシーな衣装に身を包んだ4人が姿を現し、お待ちかねの1曲目はドープな「DDU-DU DDU-DU」だ。ジェニーの鋭いラップ、リサの艶のあるラップ、ロゼのパワフルな歌声、ジスの凛とした歌声が絶妙に絡まって、“かっこかわいい”としか言いようがない。
BLINKが大きくコールしたのは、前向きなメッセージが込められた「FOREVER YOUNG」。4人が順繰り歌をつないでいき、チームワークが際立つダンスパートはなんて色気があるのだろうか。歌唱力、表現力、ダンス技術どれもレベルが高くてファッショナブル、ダークなブラックとキュートなピンクという真逆のイメージを持つカラー名を冠したグループ名そのまま、クールでもかわいくもある彼女たち。同性が思わず惚れ込んでしまうような魅力をたたえた女性を指す“ガールクラッシュ”という言葉は、まさにぴったりだ。
リサ「『BLACKPINK 2019-2020 WORLD TOUR IN YOUR AREA』へようこそ。今日は最後まで盛り上がりましょう!」
ジス「とっても会いたかったです。BLINKも私たちに会いたかったですか? 今日は私たちと一緒に楽しく遊びましょう!」
ロゼ「お元気でしたか? 今日は最後まで楽しんでください!」
ジェニー「お久しぶりの公演で日本に来てみなさんに会いましたが、最後まで楽しく遊びましょう!」
BLACKPINK
日本語での挨拶で沸かせ、ジスの「それでは一緒に歌ってください」という言葉が導いたのは「STAY」。ハイチェアに腰かけて歌い始め、途中でステージ中央から延びるランウェイを4人並んで進み、センターステージへ。日本デビュー曲の「WHISTLE」では、レーザー光線が飛び交う中、ジス&ロゼの情感豊かな歌声とのジェニー&リサの無機質なラップのコントラストにしろ、特徴的なダンスにしろ、鮮烈だ。
「BLINKはなくてはならない存在だし、家族」そんな言葉とともに、これまでの平坦ではない歩みを振り返り、BLINKへの愛と感謝を表した幕間映像に続いては、ソロコーナー。思い思いの衣装と演出で洋楽カバーやオリジナル楽曲などを披露した4人、それぞれの個性と表現欲もまた、美しく花開いていたように思う。
BLACKPINK

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新たな衣装で登場、BLINKのコールが響いたのは、10月に日本リリースしたアルバム『KILL THIS LOVE-JP Ver.-』のタイトル曲「Kill This Love」。ジスとロゼがアイコンタクトしながら歌ったり、ジェニーとリサが背中合わせになったりしながら、ダイナミックにダンスしたり。かと思うと、「Don’ t Know What To Do」では恋人との別れがもたらす寂しさを4人が歌声に漂わせ、BLINKも一緒に歌ったり。気づけば、次々と異なる表情を見せる彼女たちの虜だ。
中盤のMCタイムでは、「リサちゃんのソロのダンスパフォーマンス、たくさんセクシーでしたね!」とメンバーが盛り上がり、リサが照れる場面も。「REALLY」ではジスがリサの頬にキスしたり、ロゼがジェニーの肩に手を回したり、「SEE U LATER」ではロゼとジェニーがじゃれ合い、ジスがリサの肩に手を回したりもして、4人の仲のよさは実に微笑ましい。
BLACKPINK
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ハリウッド作品を思わせるスケールの大きな幕間映像を経て、3パターン目の衣装で登場した4人が再び想いを口にしていく。
ジス「今日は寒い中会いに来てくれて、ありがとうございます。みなさんのおかげで、とってもいい時間でした」
ロゼ「BLINK JAPANのみなさんに会えて、幸せな時間でした」
リサ「本当に楽しくて、時間があっという間でしたね」
ジェニー「今年も私たちのことをたくさん愛してくれて、本当にありがとうございました」
ジス「来年もみなさんに会いに行くので、楽しみにしていてくださいね」
リサ「私たちももっとたくさんのBLINK JAPANのみなさんに会えることを楽しみにしています(頑張って言い切ったリサの頭をジスがなでて、ロゼ&ジェニーも「かわいいねぇ!」と笑顔)」
そして、BLINKのコールが高揚感に拍車をかける「BOOMBAYAH」、起伏に富んだ「AS IF IT'S YOUR LAST」という圧倒的キラーチューンを畳みかけた彼女たち。あまりにも気高く、カリスマティックであった。
「STAY」のサビ部分を繰り返し歌うBLINKに呼ばれ、再びステージに現れた4人。ジスとロゼが接近したり、リサのセクシーダンスにジェニーが歓声を上げたりと相変わらずの仲睦まじい様子を見せながら、最後に届けてくれたのは、穏やかなアコースティックサウンドに4人の歌声が映える「Hope Not」だった。
グローバルな活躍で世界中から注目を集めるBLACKPINK。その底力を見せつけられてしまったからには、今後のさらなる躍進を期待せずにはいられない。なお、日本公演はこの後2020年1月4(土)・5日(日)に京セラドーム大阪公演、2月22日(土)に福岡ヤフオク! ドーム公演と続く。

文=杉江優花

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