神童・近藤利樹がウクレレで奏でる、
色とりどりの感情

中学1年生という驚きの若さながら、光速速弾きをはじめとする卓越したテクニックを持つウクレレプレイヤーとして、ウクレレシーンのみならずお茶の間でも注目を集める近藤利樹。彼の1stフルアルバム『WITH “U”』が11月27日(水)にリリースされた。

今年3月に小学校を卒業し、<FUJI ROCK FESTIVAL’19>に史上最年少出演、数々のテレビ番組に出演するなど、2019年は近藤にとって飛躍的な成長の年となった。ウクレレプレイヤーとして、一人の少年としての成長が、この『WITH “U”』には詰まっている。作曲、アレンジ、カバー、演奏と、様々な側面から新しい試みにアプローチしたこの意欲作について、近藤自身に話を聞いた。

Photography_Keiichi Ito
Interview & Text_Akihiro Aoyama

意識したのは感情を込めて弾くこと

――今回リリースされたアルバム『WITH “U”』は、近藤さんにとって1stフルアルバムとなります。今年3月に小学校卒業記念としてリリースしたミニアルバム「Let’s! ウクレレーション!!」からまだ9カ月しか経っていませんが、ずいぶん大人っぽくなった印象を受けました。自分ではどう感じていますか?

近藤利樹(以下、近藤) : いや、自分ではほとんど実感ないですね。ただ、最近、感情を込めて弾くことを意識してるんです。リズムを少し遅らせるとか弾き方を変えてみたり、同じ弾き方でも感情を意識して弾いてみたり。そこが変わったところなんだと思います。

――アルバムの曲を聴くと、前よりも複雑な感情がこもった曲が増えたなと思います。例えば、「BEAUTIFUL GIRL」は近藤さんが作曲した曲ですが、この曲はどのように作りましたか?

近藤 : 「BEUTIFL GIRL」は、最近かわいい子と会うことが多いから、そういう子達と遊んだりデートしたりしてみたいなって思って作りました。

――ははは! 直球で良いですね(笑)。「First Love」のMVで現役セブンティーンモデルの永瀬莉子さんと共演したりしてましたね。

近藤 : 永瀬さんは、めっちゃかわいかったです。撮影では手を繋いだり、一緒におみくじ引いたりしました。

――かわいい子と共演して、緊張したんじゃないですか?

近藤 : いや、特に緊張はしなかったんですけど……。

スタッフ : でも、めっちゃ歯磨いてたよね!

近藤 : いや、近づくから臭かったらイヤやん! その日からもっと歯を磨くようになりました。

近藤利樹の代名詞・速弾きと、おなじみ
となったカバー曲について

――「SEARCH LIGHT」や「VOLARE」など、これまで近藤さんの代名詞だった光速速弾きもしっかりと曲になっていますね。そもそも速弾きはいつ頃から練習し始めたんですか?

近藤 : 普通のジャカジャカするだけの速弾きは、7歳で始めたばかりの頃からやってました。買ってもらった時にDVDがついてたんで、それを見て真似しながら弾いてましたね。それからYAMAHAの教室に通い出すんですけど、そこに速弾きする先生がいて、その先生に習いながら、自分なりの速弾きを練習するようになっていったんです。

――近藤さんはJ-POPから洋楽まで、幅広い楽曲をウクレレでカバーしていますね。どのようにして、ウクレレで全く違うジャンルの曲を演奏するようになったのでしょうか?

近藤 : 始めたばっかりの頃は、他の人が弾いてたカバーを真似して弾いてたくらいでした。お手本があって、それを参考にして弾くっていう。今みたいに、ウクレレで弾くイメージがない曲をカバーし始めたのは、小学4年生のときに『ポンキッキーズ』に出演させてもらった頃からですね。それからJ-POPとかをカバーするようになって、森高千里さんと「ロックン・オムレツ」を演奏したりとか、「歩いて帰ろう」をカバーしたりしました。

――最近カバーしてみたいと思っている、好きなアーティストは誰ですか?

近藤 : 好きなアーティストはいっぱいいるんですけど、米津玄師さんはすごい好きですね。あとはずっと真夜中でいいのに。さんの「ヒューマノイド」とか「秒針を噛む」とかもよく聴いてます。最近はマシュメロさんなど、のEDMにもハマってて、洋楽もよく聴いたりします。クラシックも好きやし、J-POPも好きやし、いろんな音楽が好きです。普段から音楽を聴いてると、「この曲をウクレレで弾いたらどんなんになるんやろう?」って考えてしまうんです。出来ることなら、好きな曲は全部カバーしたいくらい。

――今作に収録されているカバーで特に印象的なのは、宇多田ヒカルさんの「First Love」です。今回この曲をカバーしようと思ったきっかけは?

近藤 : 去年の11月に、宇多田さんが大阪城ホールでやったライブを観に行かせてもらったんです。その時のライブが映像とか演出もすごくて、宇多田さんの声がすごい透き通ってて、めっちゃ感動して。それで、宇多田さんの曲を何か一曲やりたいなと思って、「First Love」を選びました。

――「First Love」を筆頭に、以前よりもポップな仕上がりの曲が多くなっていますね。ウクレレのアルバムというだけでなく、それこそJ-POPの曲と並べて聴いても違和感がないようなポップさだと思います。

近藤 : 今回チェレンジしたのは、「ウクレレで歌ってみよう」ってところだったので、そう言われると嬉しいです。アレンジャーさんがポップにしてくれた部分ももちろんあるんですけど、ウクレレのことは僕が一番分かってるはずなので、で、ウクレレのパートに関しては僕に任せてくれたんですね。感情を込めてウクレレで歌うことを意識しながら作っていきました。

――「デッカイばあちゃん」のように近藤さんが歌を歌っている曲も出していますが、声で歌うのとウクレレで歌うのは、どっちが難しいですか?

近藤 : 最近思うのは、どっちも難しいってことですね。歌やったら、音程を揃えたり語尾を伸ばしたり切ったりするのが難しくて。でも、歌は頑張って息を吸って、伸ばそうと思ったら伸ばせると思うんですけど、ウクレレは楽器やからそこまで伸びひんかったり。あと、ウクレレは急に音が変わるから、滑らかにするのが難しかったりします。うん、両方難しいですね。最近は声変わりの時期やから、歌の練習ができてないんですけど、また歌にも挑戦したいです。

様々な新しい挑戦が詰まったアルバム『
WITH “U”』

――今回のアルバム9曲の中で、一番作るのに苦労した曲はどれですか?

近藤 : 「SEARCH LIGHT」ですかね。この曲は海外ドラマ『HAWAII FIVE-O」』シーズン9の吹替版エンディングテーマになってるんですけど、曲自体はその話が来る前からあったんです。いったん完成した後に『HAWAII FIVE-O』の話をもらって、ドラマに合うようにアレンジし直したんで、そこは難しかったです。ドラマのカッコいいイメージに合わせて、スピード感をつけたり、キメを入れたり、転調させてみたり、アレンジャーさんと話し合いながら作っていきました。特に、Bメロの演奏がめっちゃ難しいんで、ぜひ最初から最後まで通して聴いてみてほしいなって思います。

――「This Is Me」では、100人のウクレレプレイヤーが参加したそうですね。この曲で100人ウクレレに挑戦したのはどうして?

近藤 : 一人で感情を込めても1人分の力しか出えへんけど、100人になったら100倍になるんちゃうかなってアイデアから100人ウクレレに挑戦しました。

――レコーディングはどのように行われたのでしょうか?

近藤 : 50人ずつ2回に分けてレコーディングしてもらいました。50人一斉にマイクを何本か立てて演奏してもらったんで、一人ズレたらやり直しになって時間かかるんちゃうかなって思ってたんですけど、意外と皆さんリズムも合ってて、まとまってたから良かったです。下は6歳から上は70代の方まで、いろんな年齢層の人が参加してくれて、録音したものをスタッフさんがチェックしている間に、前にいた子供と少しセッションしたりもして。すごい良い雰囲気でレコーディングできたと思います。

――「This Is Me」にはボーカルとして遥海さんが参加しています。彼女の歌声はどうでしたか?

近藤 : いやぁ、凄かったですね。「ここは少し力強く歌ってください」とか、僕が言った案とかも一個一個答えてくれて、うわぁ凄いな!って思いました。それに、すごいかわいかったです!

ウクレレは、工夫すればいろんな音楽を
奏でられる

――最近はギターなど他の楽器も練習しているとお聞きしました。ギターはどれくらい上達しましたか?

近藤 : 今はまだ簡単なコードの曲が弾けるくらいですね。ウクレレとギターは似てるように見えるけど、全然違うんです。弦を押さえる幅がウクレレはけっこう太いけど、ギターはめっちゃ細いんで、ちゃんと押さえへんとキレイな音が鳴らへんとか。めっちゃ難しいです。

――他の楽器とは違う、ウクレレにしかない魅力はどこだと思いますか?

近藤 : ウクレレって、一般的にはハワイアンのコロコロした優しい音のイメージやと思うんです。でも、実はロックっぽくも弾けるし、音楽に合わせていろんな弾き方ができる楽器なんです。僕がよくやってる高速速弾きみたいな弾き方もあったりするから、幅広い楽器やなって思います。音域が2オクターブしかないんですけど、その中で弾くのも楽しくて、工夫すれば意外といろんなことが出来るのが楽しいですね。

――最後に、近藤さん自身が思う『 WITH “U”』の聴きどころについて教えてください。

近藤 : 「First Love」とかみたいな恋愛の曲も初めてやったし、「This is Me」でやった100人ウクレレも初めて。それに曲を共作するのも初めてで、いろんな初めてのことに挑戦しているCDになってます。『WITH “U”』の“U”にもいろんな意味が込められてて、“あなた=YOU”やったり、ウクレレの“U”やったり。とにかくいろんなことが詰まったアルバムになったので、ぜひたくさんの人に聴いてほしいです!

作品情報

【CDリリース情報】
近藤利樹 1st フルアルバム
『WITH “U”』
2019.11.27 release

★購入はコチラ
https://smar.lnk.to/-BazgAW

■通常盤(CD)
・品番:AICL-3769/2,091円+税
※初回仕様のみ封入特典:購入者特典イベント「近藤利樹とマンツーマンウクレレ!」ご招待抽選応募ハガキ封入

<収録曲>
01. KA ULUWEHI O KE KAI
02. SEARCH LIGHT    *AXN 海外ドラマ「HAWAII FIVE-0」シーズン9 吹替版エンディングテーマ
03. VOLARE
04. BEAUTIFUL GIRL
05. First Love
06.SUNNY SIDE (feat.SINSKE) * MBSお天気部 夏のテーマ曲
07. QUEST 4
08.This Is Me
09. NOHO PAIPAI

※アルバム発売情報発表時から一部収録内容が変更になりました。


近藤利樹
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神童・近藤利樹がウクレレで奏でる、色とりどりの感情はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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