やましたりな ストリートライブは「
今日も出会えた!」の積み重ねーー全
国デビューアルバム『catchy』を語る

弾き語りで関西を中心に活動している奈良県在住のシンガーソングライター、やましたりな。2018年9月に自主制作でリリースしたミニアルバム『Have a SPREE!!』に収録されている「ダイエットのうた」が、「TuneCore Japan」(iTUNES、Apple MUSICなどのデジタルミュージックストア、ストリーミングサービスで自分の楽曲を配信できるサービス)のオフィシャルYoutube CMに起用され、65万再生を突破。現在はグランフロント大阪とFM802の共同プロジェクト「MUSIC BUSKER IN UMEKITA」公認アーティストとして活動中である彼女が11月20日(水)に1stフルアルバム『catchy』で全国デビューする。彼女の歌に描かれているのは一人のシンガーソングライターの目線から見えている何気ない日常。新しく珍しいものが求められている今、やましたりなの音楽が受け入れられつつある理由とは。音楽活動を始めたキッカケからアルバムについてのことなど彼女の魅力を紐解きつつ、来年に控える自身最大規模のワンマンライブへの意気込みを聞いた。
やましたりな
ーーやましたさんが音楽に興味をもたれたキッカケを教えてください。
赤ちゃんの頃から家族によくカラオケに連れていってもらったり、物心ついた時から人前で歌うことが好きで、小学生のとき、モーニング娘。さんが好きで中澤裕子さんもカバーされたことのある「カラスの女房」を歌いました。あとは倖田來未さんも好きで、小学校六年生の卒業祝いには倖田來未さんのアルバムを買ってもらった覚えがあります。
ーーなるほど。ギターはいつ頃から始められたのですか?
高校生の時に阿部真央さんが好きでギターのカッコ良さに惹かれてギターを始めました。あとストリートでギター弾いてる方を見て、当時はオケを流して歌うスタイルではなくギターを弾かないとストリートライブができないんだと思い込んでいたんです。なのでギターが弾けたら路上で色んな人の前で歌えるから私も歌いたいと思うようになってストリートライブを始めたのもギターを始めたキッカケになっています。
ーー実際にストリートライブを毎日のようにおこなってらっしゃいますし、コンテストにも積極的に参加されています。その原動力はどこにあるのでしょうか。
多い時は1日平均3、4時間くらい、それを週4、5回やっているのですが、毎回ストリートライブに駆けつけてくれる方や、そこでしか出会えない方もいらっしゃるので「今日も出会えた!」の積み重ねが原動力になって頑張れています。
ーーtwitterでも「路上で歌ってたやましたりなって人が良かった」という呟きをされている方もいらっしゃいます。
本当ですか! 嬉しいです。
やましたりな
ーー今回発売される1stフルアルバム『catchy』で全国デビューとなりますが、率直にアルバムが完成して今の心境はいかがですか?
『catchy』は全曲に色んなアレンジが加えられていて、客観的に聴いても全曲シングルカットして良いんじゃないかなと思えるような仕上がりになっています。自画自賛できるくらいの自信作です(笑)。
ーー聴かせていただいきましたが洗練されていて、やましたさんの魅力である素直さが全面に出ているので、名刺がわりといえる作品に感じました。アルバムを制作するにあたってテーマはあったのでしょうか。
作る前に何か明確なテーマがあったわけではなくて、色んなジャンルの曲を詰め込みたいという気持ちはありました。元々作ってはいたけど、まだ音源化できてなくていつか音源化したいなと思ってた曲もこのタイミングで入れてます。全部詰め込んだあとに共通点を考えたとき「全曲キャッチーじゃん!」と思ってこのタイトルにしました。
ーー7曲目「サタデーナイト」だけ公開録音になっています。
いつも歌わせてもらっているうめきた広場で何か作れないかなと思っていて、公開録音はどうだろうと思ったんです。いつも来てくださってる皆さんと一緒にホーム感いっぱいのなか歌わせてもらいました。この曲はお酒飲んで「イエーイ!」みたいな曲なのでハッピーな雰囲気がうまく出せたと思います(笑)。
ーー公開録音の音源がアルバムに収録されるのはファンの方にとって、嬉しい事ですよね。
はい、現場でもめっちゃ盛り上がってくれましたね(笑)。
やましたりな
ーー2曲目に収録されている「ダイエットのうた」は楽曲配信サービスサイト「TuneCore Japan」のCMに起用され、現在65万回以上再生されています。「TuneCore Japan」といえばインディーズアーティストの活動の幅を広げるサービスとして利用されていると思うのですが、「ダイエットのうた」がそのサービスの代表的な楽曲として抜擢されたときどういう心境でしたか?
信じられなかったですね。ちょっと面白い曲書いてみようと思ってネタソングのつもりで書いた曲なので、こうなることは全然考えてなかったです。
ーー今はやましたさんといえばこの曲と思う人も少なくないですよね。
そうなんです。「この曲がこんなに受け入れてもらえるんだ」と思いました。覚えてもらえるきっかけになる楽曲ができて嬉しいですね。
ーーこの曲を含めアルバム全体を通して、やましたさんの楽曲は聴く側に寄り添って頑張れ! というよりは、素直にありのままを表現されていることで、聴く側がその曲から感じるものをそれぞれの解釈で受け取れば良いんだなという印象があります。
そうですね。曲を聴いての受け取り方は人によって違うと思うんです。テンションを上げて欲しい時に聴いてるのか、逆に落ち込んでるからもっと暗くなりたい時に聴いてるのか、聴く側によって全部違う。なので聴く側のことはあまり考えすぎずその時に思ったことを素直に書いています。
ーーなるほど。やましたさんの長所の1つとして楽曲に素直さを感じるので、聴く側も色んな受け取り方ができるのだと思います。
例えば11曲目の「失恋ソングを聴いて」を通して、聴いてくれた人にとっての支えになっている曲を思い出して「あの曲、久々にカラオケで歌いたいな」となればいいなという気持ちで書きました。もちろんこの曲自体に感じてもらえることがあれば、もっと嬉しいですけど(笑)。
ーーそれこそ聴く人それぞれの楽しみ方がある楽曲ということですね。
そうですね。でもまずは構えたりせず気楽に聴いてもらえたら嬉しいです。
やましたりな
ーー2020年1月12日(日)に心斎橋Music Club JANUSでワンマンライブを開催されます。ワンマンライブに向けての意気込みと今後の目標についてお聞かせください。
JANUSでのワンマンは登竜門的な感じで考えているので目標にしていました。今までやってきた会場に比べて規模が大きいので不安もありますが、何より今回のワンマンはバンド編成でできるのでワクワクしてます。バンドメンバーも信頼できる方々にお願いしているので、いっぱい練習して良いライブができるように頑張ります。あとSNSでカバー曲もあげているので、それを通じて今よりもっと沢山の方に知ってもらいたいです。今後はメジャーデビューや武道館でライブがいつかできるように、今できるところからコツコツと達成していけたらいいなと思います。
ーー大きな会場でやましたさんを見られることを楽しみにしております。本日はありがとうございました!
やましたりな
取材・文=城本悠太 撮影=福家信哉

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