BMS(BEATER Monthly Selection) Vo
l.6 ~北の大地から生まれる大才能た
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ミーティアで紹介しているローチケ内のライブハウス情報ページBEATERがマンスリーでお届けするアーティストセレクション。毎日のようにライブハウスを駆け巡る担当者が自信を持っておすすめするバンド・アーティストをご紹介します! 第6回目となる今回は、北海道を起点に活動するバンドを集めました。

これまでサカナクションYUKIbloodthirsty butchersなど多くのアーティストたちを輩出してきた北海道。独自の音楽シーンを築き上げてきた北の大地から、現在まさに日本全国へとその勢力を広げていく4組のバンドをご紹介していきます。

北の大地、北海道は札幌。この街は、数多くのアーティストたちが訪れるライブハウスの密集地帯です。ここには、sound lab mole(サウンドラボモール)やcube garden(キューブガーデン)など、札幌が地元の音楽好きには馴染み深いライブハウスがところせましと並んでいます。これまでも、bloodthirsty butchersやサカナクション、YUKIなど、名だたるアーティストたちを輩出してきました。そして今も、この地で新しい才能が生まれ、日本全国へと巣立っています。

今回は、そんな北海道を起点に活動しているバンドを4組ご紹介していきます。

ズーカラデル

2015年、ギターボーカルの吉田崇展が、弾き語りとしてバンドセットとともに結成した「吉田崇展とズーカラデル」からスタートしたズーカラデル。バンド名の由来は、「動物園(=ズー)から出る」なのだそうです。2017年に初の自主制作の1stミニアルバムをリリースし、そこから「ズーカラデル」として活動を続けています。
無骨ながら、洗練されたギターサウンドが耳心地よい彼らのファーストフルアルバム『ズーカラデル』『前夜』MVをどうぞ。
メンバーは現在3人組の体制。2018年3月に現体制となり、メンバーはギターボーカルの吉田崇展に加えてベースコーラスの鷲見こうたとドラムスの山岸りょうによるスリーピースで活動しています。

https://twitter.com/gooutzoo?lang=ja

また、Twitterでも「札幌発」だけでなく彼らの道産子愛がわかるメンションが。「☆☆☆☆☆北の大地のトキメキGO!!GO!!☆☆☆☆☆」って、ちょっと男子高校生っぽいやんちゃなテンションを感じます。軽やかなメロディにのせて心に何かを落としていく歌声とリリックが、忘れられない印象を残していきます。例えば、深夜ラジオでふと曲が流れてきて、何の気なしに聴き込んだまま、ずっと忘れられなくなるような音楽性をもった3人組です。

ズーカラデルが2019年も急成長を遂げるのは確実な件
ささくれのようにひりついたサウンドをかき鳴らしながら、叫ぶような歌声は素直でどこか爽やかささえ感じられます。ライブキッズと一緒に汗を飛び散らせながら演奏をする姿がありありと目に浮かぶような。
ボーカルのヨシダが歌う姿の目つきやマイクの握り方に映った泥臭さは、まるで銀杏BOYZ峯田和伸のようなカリスマ性を感じます。青春真っ只中の10代リスナーの心には、結構深めにクリティカルヒットしそうだなと思います。耳に流れてくる楽曲にひりっとしつつ、読後感(本来ならば聴く、なんですがちょっと文学とか少年漫画を読んだ後に近いので)すっきりとした爽快感を味わえます。

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UMEILO

先ほど挙げた2組は、どちらかというと無骨で泥臭いような音楽性の一面をもっていましたが、打って変わってUMEILOはメロディアスなサウンドに少し柔らかいボーカルの歌声がのっていく音楽性をもった4ピースバンドです。
ギターボーカルの伊藤純輔、ギターのDAICHI、ベースのひ、ドラムスのたいがによる4人組ロックバンド、UMEILO。彼らのファーストシングル『高空』MVをどうぞ。
飾らない等身大の姿で演奏する映像に、伊藤が作詞した切なげな歌詞がのせられていき、思わずMVも見入ってしまいます。同じく北の大地、北海道出身のバンドGalileo Galileiを初めて聞いたときと重なるような、きゅっと胸を締め付けられる甘酸っぱさを感じちゃいました。メンバーの平均年齢はなんと18.25歳。10代のリアルな煌めきをそのまま音楽に落とし込んでいく、彼らの今後の躍進が楽しみでなりません。

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-KARMA-

最後にご紹介するのは、北海道在住の3ピースロックバンド-KARMA-です。驚くなかれ先にいっておきますが、全員2000年生まれなのだそうですよ。あのノストラダムスもびっくりの、21世紀生まれ揃いなのです。いよいよ、元号どころじゃなく音楽シーンにも新時代到来の兆しですね…。
ギターボーカルの畑山悠月、ベースの斉藤陸斗、そしてドラムスの金田竜也によって2016年5月に札幌で結成された-KARMA-、まずはいったん『僕たちの唄』MVをご覧ください。
真っ直ぐで癖のない伸びやかな歌声に、はっとするような変調やリズムの間、そしてキレの良いアウトロまで、一曲の中にギミックというか彼らの遊び心があります。MVで3人が走り抜ける様は、90〜ゼロ年代のインディーズロックシーンを彷彿とさせるローファイっぽさを感じました。とはいえ映像にも音楽にも古いとか、懐かしい感じはまったくせず、器用にリバイバルされているんですよね。これぞ彼らがまったくの新世代である証なのかもしれません。
そして、2019年10月16日には2枚目となる全国流通盤『DAYS E.P.』をリリース。地元北海道ではラジオのMCも務めるなど、キャリアをがしがしと積んでいっています。
90年代からゼロ年代のシーンをリアルに追ってきた音楽リスナー/作り手にはなし得ないインディーシーンの再解釈、かつ、フレッシュさをひっさげて日本全国へ広がっていく彼らから今後目が離せません。

-KARMA- 公式Twitter
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次回のBMSもお楽しみに!

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BMS(BEATER Monthly Selection) Vol.6 ~北の大地から生まれる大才能たち〜はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

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