『YOSHIKIMONO』新作発表。『進撃の
巨人』柄も登場

YOSHIKIが手がける着物ブランド「YOSHIKIMONO 2020 S/S COLLECTION」が、10月14日 『Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 Spring/Summer』のオープニングステージを飾った。
コレクションでは31の新作を発表。 レーザーによる光の演出とともに次々と美しい新作着物が勢ぞろいし、ショーのフィナーレでは風になびく打掛をまとったモデルが華麗に舞いながらランウェイに登場。大量の薔薇の花びらが会場へ降り注ぐ圧巻のステージングで、ファッション界の一大イベントのオープニングという大役を見事務めあげた。

今回3年ぶり 3度目となった新作コレクションでは、『進撃の巨人』のアニメが大きく描かれた着物や、2011年にスタン・リーと共に制作されたYOSHIKIがモデルのマーベル・コミック『Blood Red Dragon』が全面にあしらわれた着物が登場。 海外からも大きな注目が集まるYOSHIKIMONOならではの作品に注目が集まった。
トラディショナルな着物に加えて、「着物」の枠を超えたドレス風アレンジの“ドレスキモノ”や、メタリックな泊やレースを使用した艶やかな着物、また世界的にも注目が高まる「サステナビリティ」を考慮した着物が披露され、着物業界にさらなる新風を吹き込むかのような斬新な作品の数々。

その着物をまとい艶やかにランウェイを彩ったのは、トップモデルであるYumi Lambertや福士リナをはじめとする、国境を越え各国から集まった総勢31名のモデルたちだ。そして会場に響くショー音楽は、X JAPANの楽曲とはまったく異なる、まるでイギリスのマッシヴ・アタックを彷彿とさせるような前衛的な音。 YOSHIKIの表現する“静”と“動”の世界観に引き込まれた観客たちは、食い入るようにステージを見つめていた。
フロントロウには多くのVIPが顔を揃え、このショーのためだけにパリをはじめとする各国のファッション関係者やジャーナリストが多数来日し、海外からも集まるYOSHIKIMONOの注目の高さがうかがえた。また、蜷川実花、紀里谷和明、神田うの、沢尻エリカ宇野実彩子(AAA)や、バックストリート・ボーイズのHowie D oroughが来日するなど、 くの著名人VIPで華やぐ客席にも注目が集まった。

コレクション終了後には、進撃の巨人の着物を着用した福士リナ、マーベル・コミックの着物を着用したNaomi、そしてYumi Lambert、Alenaの4人のモデルたちと共にYOSHIKIがフォトセッションに登壇。囲み取材でYOSHIKIは「何かを考えさせられるショーをしたいと思った」とした上で、一切化学物を使っていないサステナビリティを意識した着物の制作など、自身のこだわった点についても振り返った。
最後には「今回のアニメーションを使った着物作品は挑戦だった。ロックでもクラシックでもフ ァッションでも、なんらかの刺激をもって帰ってもらいたい。いつも着物の産業を広げたいと思っているし 今日は自分も感激したショーになった。まだファション業界では新米ですが、皆さんにアドバイスをいただきながら、これからも挑戦していきたい。」と今回のコレクションに自らも手応えを感じている様子を見せた。

呉服屋の長男として生まれ育ったYOSHIKIが、 守るべき伝統と取り入れるべき新しいものの両方を意識し生み出された『伝統と革新の融合』。常識に捕らわれない唯一無二の表現と、日本の伝統的な着物文化、そして和洋折衷の見事な融合と、さらにアニメという新しいアプローチが飛び出した今回の新作コレクションは、今後の更なる進化を感じさせる革新的なショーとなった。

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