【LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS・
山人音楽祭 2019】ソロ20周年で迎え
た初の山人はサプライズも連発の名演

山人音楽祭 2019【榛名ステージ】 LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS
今年ソロ活動20周年を迎えたLOW IQ 01こといっちゃん。『山人音楽祭』には初参加となったが、パンクスが多いこのフェスの中でも層の厚い音楽性、バンドマン同士のつながりという意味でも感慨深いステージになった。
複数のスタイルで活動している彼だが、今期はフルカワユタカ(Gt) DAZE(Dr、Cho)とのトリオ編成で、自らベース&ボーカルで初期から最近の楽曲までを演奏。そのメロディの良さとパンクに拘泥しない様々な音楽要素で、いわゆるAIR JAM世代も若いリスナーも魅了する現場は、音楽のパワーを信じさせてくれる場面ばかりだ。メンバーの演奏も緩急を心得たもので、「WHAT’ S BORDERLINE」ではいっちゃんとスター(フルカワ)がベースとギターでユニゾンしたり、アレンジの楽しさも随所で見られる。自然と手をあげ、踊る人が増えていく様子を見るのは本当に幸せだ。
LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS
LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS
人気ナンバー「Snowman」の曲中には、会場の備品である衝立を持参し、隠れながら登場する男あり。TOSHI-LOWである。正面を向いて熱唱するいっちゃんは途中で気づき驚いていたが、そのまま演奏を続け、TOSHI-LOWはスターのピックやDAZEのスティックを勝手にフロアに投入。しまいにはフロントの二人をオルグして、演奏しながらオーディエンスに向かって自分も一緒にお辞儀する。ソロ活動を始めたばかりのいっちゃんをライブに誘った張本人がOAUで後ほど登場するので「何かやるかもな」とは思っていたものの、嬉しいサプライズだった。いっちゃんには「素直に出てこれねえやつだな」と突っ込まれていたが。
LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS
LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS
昔からのファンも初見のオーディエンスも巻き込んで多幸感溢れる空間が立ち上がり、「初めて出させてもらったけど、山人、最高だね!最後の曲、暴れろー!」と、「MAKIN’ MAGIC」で、まさに各々自由に暴れられるマジカルな空間を作ったステージ上とフロア。尖ったパンクもいいけれど、ロックンロールの滋養を吸収したLOW IQ 01のパンクは実に味わい深い。演奏を終えてステージを去ろうとした彼の元に茂木がハットを模ったケーキを持参し、20周年を祝福。音楽を続けてきた者同士のつながりを生で確認できることも、山人のこの上ない楽しみなのだ。

文=石角友香 撮影=半田安政
LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS

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