【locofrank・山人音楽祭 2019】朝イ
チからパンクス大集結 攻めのライブ
で榛名に開幕を告げる

山人音楽祭 2019【榛名ステージ】 locofrank
高崎駅から両毛線に乗り換えたあたりから、目に見えてパンクスが増えてきたことをバンドTで知ることになるのだが、今年の榛名ステージの火蓋を切って落とす役目を背負ったlocofrankのファンはとっくに会場に入っていたようだ。今年結成21年目を迎えた西の雄はすでに満場のオーディエンスに迎えられ、木下正行(Vo/Ba)の「ヤマビトー!かかって来いやー!スタート!」の雄叫びとともに、まさに「START」でライブは転がり始め、瞬時にクラウドサーフとリフトが起こる。
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木下、森 勇介(Gt/Vo)、Tatsuya(Dr/Cho)の鉄壁のトライアングルはしなやかですらある。フロアを見渡してみて、ユニークなのは前方のモッシュピットと後方や左右でクラップやシンガロングしている人が双方、楽しみ方を心得ている点。お父さんに肩車され、イヤマフもしっかり装着している小さな女の子も興味深そうにライブを観ている。そこにこのフェス、そしてlocofrankというバンドが重ねてきた軌跡を実感する。
ちなみにG-FREAK FACTORYもlocofrankも“雨バンド”というありがたくない異名をとるそうだが、ここ数日の天気予報に反し、この段階で空は泣き出す様子はない。「ということは、G-FREAKに謝ってもらわなあかんな? 主催やろ?」と木下が笑わせる。
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4曲目にはなんと約9年ぶりというシングル「Beyond the epilogue」から、タイトルチューンをプレイ。怒涛のブラストビートやテンポチェンジが豪快なこの曲、これまでの彼らのレパートリーの中でもさらに攻めてる印象だ。そして長丁場に備えて木下が「お前らの場所はお前らで作れ。弱ってる人は助けろ」と、溢れる想いの“使い方”を絶叫するように指南し、「BE FULL」へ突入。それにしても繰り出す曲繰り出す曲、全てのメロディがいい。徹底的にエネルギーを外へ外へ解放するメロディだ。30分一本勝負、100メートルダッシュ✕8本のような凄まじい切り込み隊長ぶりを見せ、榛名ステージにがっつりエネルギッシュな磁場を作り出した。お見事!

文=石角友香 撮影=半田安政
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