70’ 80’ 90’sの音楽史を咀嚼し体
現する竹内アンナの圧倒的発信力
竹内アンナは、これまで正統派「歌姫」と称されたシンガーソングライターたちとはどこか違う。そう感じるのは、私だけではないはず。その理由は、彼女のルーツにあった。幼少期から親の影響で70年代や80年代の音楽に触れ、アースウィンド&ファイアーの「セプテンバー」が大好きで延々と聞いていたという。ファンクミュージックにはじまり、ビートルズで本場のロック、バンプオブチキンで邦ロックなどにハマり自身の成長とともに音楽の歴史や多彩なジャンルに出会い、自分の音楽哲学を形成していった。そしてジョン・メイヤーとの出会いにより、彼女は自身の「武器」となるスラッピングを活かしたプレイスタイルを作り上げたのだ。
3rd EPで魅せた竹内アンナの多様性
一曲目の「SUNKISSed GIRL」は、その甘くも少しスパイシーな歌声にポップスの要素をミックスさせた夏らしい楽曲。8月に突如youtubeで公開された映像では、彼女のアイデアで台風一過の日に撮影されたとか。夏が内包するアナロジーな残像を感じさせてくれる本MVのディレクターには、ET-KINGやDENIMS、新鋭ラッパーなどの映像ディレクター、トラックメイクを務めるクリエイターISSEIを起用。以前から交流があるという2人だからこそ、竹内の思うそのままの「SUNKISSed GIRL」を映像化できたのかもしれない。
20歳の自分を表現したというリード楽曲「20 -TWENTY-」は、ラテンの傾向を汲みつつダンスミュージックのテイストも盛り込んだ作品。MVで魅せる20歳とは思えない性的魅力すら感じる表情にタイトルとのギャップを感じてしまうが、時折見せる幼い笑顔にどこか安堵をも覚える。「初めて逃した終電」を経験した20歳の彼女は、これから何度終電を逃したり、誰かに秘密を感じたりするのだろうか。今後、彼女が何を体験しどんな成長を見せるのかが、楽しみで仕方ない。
また、夏の夜に聞きたくなるポップチューンさを醸し出した3曲目の「Lovin’ Drivin’ Darlin’」には、ギターにUNCHAINのフロントマン谷川正憲、 キーボードにSchroeder-Headzの渡辺シュンスケ、ドラムに黒猫チェルシーの岡本啓佑と、豪華メンバーが収録に参加。こうした交流もまた、竹内アンナの音楽へ影響を与えているのだろう。そして毎EPおなじみ3度目のカバーソングはジャネット・ジャクソンの「Rhythm Nation」。双方真逆の印象ながら、ジャネット・ジャクソンと竹内アンナそれぞれの楽曲における表現の度量が同様に感じられたのが不思議だ。それはジャネット・ジャクソンに対するリスペクト精神からくるものなのか、竹内アンナの潜在的な原体験が描くものなのか、とても興味深い。3rd EPから垣間見た竹内アンナの多様性は、これからも限度を知らず変革を続けていくことだろう。
竹内アンナの“今”を堪能する、3rd E
Pツアー開催
リリースワンマンツアー初日、
京都MUSE!湿気はない、代わりに愛に溢れた
大切な空間と時間でした。「ただいま」と帰ってこれる場所があるのは聴いてくれるみんながいるからです、本当にありがとう^ ^
明日は名古屋、宜しくです︎
Photo by 小松麻衣#atTHREE pic.twitter.com/VPv1S1t0nY
— 竹内アンナ-ANNA TAKEUCHI- (@AnnaSingGuitar) September 15, 2019
初の名古屋でのワンマンがまさかのソールド!at ell.FITS ALLありがとうございました。テレビ、ラジオ、雑誌、イベント、たくさんのところで見つけてもらえてよかったです。またすぐライヴしに来ます。そう来月。
そしてツアーは今週土曜の心斎橋JANUSにて!素晴らしいバンドとスタッフ陣でalright pic.twitter.com/nZmdpRKvnc— 竹内アンナ -ANNA TAKEUCHI information- (@AT_information) September 16, 2019
新譜情報
2019.06.26 Release1,389 +税TECI-1649
1.SUNKISSed GIRL 2.20 -TWENTY- 3.Lovin’ Drivin’ Darlin’ 4.Rhythm Nation(Cover)
竹内アンナ
https://takeuchianna.com/
https://twitter.com/annasingguitar
Intstagram
https://www.instagram.com/annasingguitar/
Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCIDa-QS3JhEmDzItroA59PA
Spotify
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70’ 80’ 90’sの音楽史を咀嚼し体現する竹内アンナの圧倒的発信力はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。