ファンキーでグルーヴィーなMONKEY
MAJIKのポップス5選

老若男女に愛されるバンド。来年結成2
0年を迎えるMONKEY MAJIK

来年で結成20周年を迎える4人組バンドMONKEY MAJIK。結成以降、一度も活動を止めることなく仙台を拠点に音楽を作り続けています。彼らの特徴はファン層の幅広さ。老若男女様々な世代から支持を受け、今でもJ-POPのフロントランナーとして活動し続けています。その人気の秘密は、バックグラウンドの異なる4人のメンバーが作り出す、バラエティに富んだ楽曲たちです。そんなMONKEY MAJIKのルーツや楽曲を様々なエピソードと共に紹介していきたいと思います。

カナダと日本の「ハイブリット・バンド
」。MONKEY MAJIKのルーツは>

MONKEY MAJIKはカナダで生まれたギターボーカル、メイナード・プラントを中心に結成されました。
カナダはアヴリル・ラヴィーンやSum41、ドレイクなど様々なジャンルの世界的ミュージシャンを輩出した国です。彼の父親もミュージシャンであったことから、幼い頃から音楽に触れて育ちます。転機となったのはメイナードが小学生の時に開催されたモントリオール万博。そこで日本の文化に触れた彼は、日本に強い憧れを持つようになります。そして大学を卒業したメイナードは外国語の教員として東北で暮らし始め、留学仲間であったチャドとトムと共にバンドを結成します。バンド名はトムが好きだったドラマ「西遊記」の主題歌である「モンキー・マジック」をもじり、「MONKEY MAJIK」に。それと同時に、メイナードはトムの影響で「西遊記」を初めて観たことで、主題歌を歌っていたゴダイゴに心酔するように。そこから洋楽のような響きを持ったサウンドと、日本的なメロディの余韻を追求した楽曲を作り上げていきます。
結成から一年が経った2001年、バンドにとって大きな転換点が訪れます。大きな仙台にあるインディーズの事務所への所属が決まるも、チャドとトムがそれぞれ日本を離れることになったのです。メイナードはバンド活動を続けるべく、カナダでシンガーソングライターをしていた弟のブレイズ・プラントを日本に呼び新生MONKEY MAJIKとして再出発。優しさを感じさせる切ないメイナードの歌声と、倍音を聞かせるブレイズのまっすぐな声が入り混じるツインボーカルスタイルは、この頃に確立されていきます。
やがて、日本人の作詞もできるドラマーのTAXと、ファンクベーシストのDICKが加入。二人の加入によって、カナダと日本の「ハイブリット・バンド」となった彼らは、幅広い音楽性を持ったアーティストへと成長していったのです。

ファンキーでグルーヴィーなMONKEY MA
JIKのポップス5選

バックグラウンドもルーツも異なる4人の音楽はバラエティに富んだもの。ただ多くの人にとっては、「空はまるで」や「ただ、ありがとう」のようにメロディアスな楽曲のイメージが強いのではないのでしょうか。しかし、彼らの楽曲にはグルーヴ感溢れるファンキーなポップスも多く存在します。今回は、そんなMONKEY MAJIKのファンキーでグルーヴィーな楽曲たちを5曲紹介していきます。

「Around The World」

MONKEY MAJIKの最初のヒット曲であり、香取慎吾主演のリメイク版「西遊記」の主題歌。メイナードが愛してやまないゴダイゴの後を継いで、同作の主題歌に選ばれたこの曲はゴダイゴの「Monkey Majic」のようにシンセサイザーのサウンドが中心となっています。メイナードとブレイズのファルセットを生かしたボーカルや、ギターのカッティング、そしてドラマの世界観を体現したような広がりのあるサビには、MONKEY MAJIKの魅力を生かしながら新しくなった「西遊記」の物語を彩るものになったのです。のちにこの楽曲は映画版「西遊記」も起用。ゴダイゴの楽曲と同じように作品を代表するものになりました。

「Change」

2007年に三ヶ月連続でリリースされたコラボシングルの第3弾。前2作はm-floSEAMOとのコラボを果たしましたが、この楽曲では三味線ユニット、吉田兄弟をフィーチャー。MONKEY MAJIKのグルーヴィーな演奏に絡み合うように、吉田兄弟のロックな三味線が全編にわたって絡み合います。J-POPで三味線をフィーチャーするのは、BIGINやTHE BOOM以降珍しくないことですが、ここまで力強くバンドサウンドにマッチしているのは、この「Change」だけなのではないでしょうか。特に三味線のリズムに合わせたブレイズのラップパートはこの楽曲の中で一番の聴きどころ。洋楽と日本の音楽両方をルーツに持つMONKEY MAJIKだからこそ生み出すことができた名曲です。

「Delicious」

彼らは2016年、「BRAND NEW MONKEY MAJIK」をテーマに制作したアルバム
『southview』をリリース。ニュージーランドのスタジオでレコーディングで制作されたこの作品は、ソウルやディスコ、ファンクの香りをまとったものになりました。「Delicious」はそんなアルバムのオープニングナンバー。レトロなドラムサウンドとカッティング、そしてファルセットボイスを生かしたボーカルが光るファンクロックです。ちょうどこの頃はマーク・ロンソンの「アップタウン・ファンク」、マルーン5の「Sugar」のようなファンクナンバーがヒットしていた時期。そんな世界のトレンドともつながる「Delicious」からは、MONKEY MAJIKがキャリアを重ねても新たなサウンドを追求していることがよくわかります。

「ウマーベラス」

人気漫才コンビサンドウィッチマンとコラボレーションを果たしたシングル。そもそもなぜこの組み合わせ?と思う人も多いかもしれません。実はサンドウィッチマンと同じく、MONKEY MAJIKも仙台とゆかりが深いアーティスト。結成から現在まで仙台を中心に活動をし、東日本大震災の支援も積極的に行ってきました。そんな仙台に根ざした二組が生み出したのは、アース・ウィンド&ファイアを彷彿とさせるトロピカルなディスコソング。これはメイナードが富澤の決め台詞「ウマーベラス」という言葉から想像したのが、ディスコやファンクだったからだそう。他にも伊達の「ゼロカロリー理論」や「興奮してきたな」、「ちょっと何言ってるかわからないです」など、バラエティでおなじみのフレーズがふんだんに盛り込まれています。サンドウィッチマンのコントとMONKEY MAJIKのポップなグルーヴがマッチした奇跡の一曲です。

「留学生」

2018年、メイナードとブレイズが朝ドラ「まんぷく」にまさかの出演。意外な話題でお茶の間を沸かせましたが、その時に共演したのが同じくミュージシャンの岡崎体育です。そんな二組が音楽でコラボしたのがこの「留学生」。コンセプトは「日本語に聴こえる英語ソング」です。MONKEY MAJIKが英語で書いたラブソング風の歌詞に、岡崎体育が空耳で留学生の生活を歌った日本語詞の掛け合いをつけたもの。メイナードとブランドのクールな歌声と岡崎体育のコミカルな声は、意外にも違和感なく混じり合います。空耳ソングを初期のSuchmosのようなアーバンなR&Bナンバーに仕上げてしまうのも、MONKEY MAJIKと岡崎体育ならではです。

話題のコラボアルバムがリリース!コンセプトライブの開催も決定

20周年を目前にした今年は4月にコラボアルバム『COLLABORATED』をリリース。前述の「ウマーベラス」や「留学生」の他にも、稲垣潤一のようなベテランから、SIRUPやTHE CHARM PARKのような若手まで幅広いジャンルのアーティストとコラボ。様々なアプローチの楽曲が収録されたアルバムは必聴です。
また、今年2月より20年間の歩みを振り返るコンセプトライブ「MONKEY MAJIK Road to 〜花鳥風月〜」を開催。仙台で開催された「花」公演ではインディーズ時代の楽曲だけのセットリストで会場を沸かせました。彼らの歩みを振り返る一夜限りのセットリストが用意されているライブは必見です。
20周年を目前に様々な音楽的な挑戦を続けるMONKEY MAJIK。今こそもう一度、彼らの音楽を振り返ってみてはいかがでしょうか。

「MONKEY MAJIK Road to ~花鳥風月~

(終了分は割愛)

“鳥” 東京公演
2019年8月12日(月・祝) 【東京】中野サンプラザ
開場16:00 / 開演17:00
お問合せ:DISK GARAGE  050-5533-0888

“風” 福岡公演
2019年12月15日(日) 【福岡】福岡国際会議場 メインホール
開場16:00 / 開演17:00
お問合せ:キョードー西日本 0570-09-2424

“月” 大阪公演
2020年2月29日(土) 【大阪】NHK大阪ホール
開場16:00 / 開演17:00
お問合せ:キョードーインフォーメーション 06-7732-8888

<チケット料金(税込)>
・指定席 ¥6,800
・親子席(ペアー指定) ¥10,600
※3歳以上有料/2歳以下のお子様は保護者の膝上鑑賞可

<親子席について>
・対象者は、保護者1名と子供(3歳~12歳)1名。
・当日座席指定親子席券を購入後、公演当日に座席指定券と引換となります。
 引換時には、お子様の身分証明が出来るものが必要となります。
・一般発売はローソンチケットのみの取り扱いとなります。

<枚数制限>
・指定席/親子席:1名様につき、1公演4枚まで(複数公演申込可

MONKEY MAJIK公式サイト

公式Twitter

公式Instagram

ファンキーでグルーヴィーなMONKEY MAJIKのポップス5選はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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