怒髪天、4都市ツアー最終公演で
ウルフルズと対バン!
7月11日、怒髪天による4都市ツアーが大阪・十三ファンダンゴで完遂した。東京でのワンマンを皮切りに、各地でワンマンと対バンイベントを繰り広げ、大阪は10日のTHE NEATBEATS、ほろほろ鳥、ROCA'66との「青春データ補完計画(大阪編)」と、この日の「青春データ補完計画(SPデータ追加編)」を開催。「青春データ補完計画」とは、「取り残したものをもう1回、拾い直しに行く」という意味が込められている。間もなく十三での営業の歴史に幕を閉じるファンダンゴ。30年近く前、アマチュア時代のウルフルズと北海道から上京直後の怒髪天は、ここでしのぎを削ってきた。彼らの胸にはさぞかし、去来する思いがあるのだろう…と開演を待った。
脇の階段をウルフルズの3人が降りてくると、大歓声が沸き起こり、人の影が一斉にステージへと押し寄せた。『バカサバイバー』で始まり『バンザイ~好きでよかった~』『センチメンタルフィーバー 〜あなたが好きだから〜』など新旧織り交ぜた楽曲で沸かせつつ、時おり会場内を眺めるトータス松本(Vo&G)。だが、「思っていたより粛々とやっている」と自身も言っていたとおり、さらに武骨になったサウンドをひたすらに響かせる。最後は「ありがとう、ファンダンゴ!」とトータスが絶叫し、『ええねん』で締め。ライブハウスでウルフルズを観るというタダゴトではない時間はあっという間に過ぎていった。
続いて怒髪天が登場。その様を階段で見ていた増子直純(Vo)は「俺たちを殺しにかかっている!!」と、対バン相手への十分すぎる手ごたえを吐露しつつも、『情熱のストレート』『HONKAI』など十八番をぶち込んでくる。男の友情を歌った『オレとオマエ』でファンダンゴへのありったけの愛を語り、『NINKYO BEAT』『GREAT NUMBER』というザ・怒髪節ではコブシをうならせる。まだタイトルも未定の新曲をおしげもなく披露したかと思えば、札幌時代に作った『流れる雲のように』でもじっくり聴かせる。そんな中、怒髪天 “再生劇"の代表ともいえる『サムライブルー』は、何かしら落とし前をつけにきた凄みを感じた。『酒燃料爆進曲』ではエア盃で35周年に祝杯をあげ、年を重ねるごとにタガが外れる『オトナノススメ』では過去最高に大はしゃぎ、最後は『実録!コントライフ』で“笑って笑ってさようなら"。その思い出を振り返った時、バンドマンから爆笑のエピソードがあきれるほど飛び出す十三ファンダンゴ。何ともニクい選曲での幕となった。
終演後、『オトナノススメ~35th 愛されSP』が流れる中で、階段の途中で立ち止まり、フロアに向かって深々と頭を下げた増子の姿が印象的だった。青春データ、これにて補完完了。とはいえ、35周年イヤーはまだまだ続く! その道のりは長い。
photo by 渡邊一生
text by 岩本和子
脇の階段をウルフルズの3人が降りてくると、大歓声が沸き起こり、人の影が一斉にステージへと押し寄せた。『バカサバイバー』で始まり『バンザイ~好きでよかった~』『センチメンタルフィーバー 〜あなたが好きだから〜』など新旧織り交ぜた楽曲で沸かせつつ、時おり会場内を眺めるトータス松本(Vo&G)。だが、「思っていたより粛々とやっている」と自身も言っていたとおり、さらに武骨になったサウンドをひたすらに響かせる。最後は「ありがとう、ファンダンゴ!」とトータスが絶叫し、『ええねん』で締め。ライブハウスでウルフルズを観るというタダゴトではない時間はあっという間に過ぎていった。
続いて怒髪天が登場。その様を階段で見ていた増子直純(Vo)は「俺たちを殺しにかかっている!!」と、対バン相手への十分すぎる手ごたえを吐露しつつも、『情熱のストレート』『HONKAI』など十八番をぶち込んでくる。男の友情を歌った『オレとオマエ』でファンダンゴへのありったけの愛を語り、『NINKYO BEAT』『GREAT NUMBER』というザ・怒髪節ではコブシをうならせる。まだタイトルも未定の新曲をおしげもなく披露したかと思えば、札幌時代に作った『流れる雲のように』でもじっくり聴かせる。そんな中、怒髪天 “再生劇"の代表ともいえる『サムライブルー』は、何かしら落とし前をつけにきた凄みを感じた。『酒燃料爆進曲』ではエア盃で35周年に祝杯をあげ、年を重ねるごとにタガが外れる『オトナノススメ』では過去最高に大はしゃぎ、最後は『実録!コントライフ』で“笑って笑ってさようなら"。その思い出を振り返った時、バンドマンから爆笑のエピソードがあきれるほど飛び出す十三ファンダンゴ。何ともニクい選曲での幕となった。
終演後、『オトナノススメ~35th 愛されSP』が流れる中で、階段の途中で立ち止まり、フロアに向かって深々と頭を下げた増子の姿が印象的だった。青春データ、これにて補完完了。とはいえ、35周年イヤーはまだまだ続く! その道のりは長い。
photo by 渡邊一生
text by 岩本和子