実は失恋ソングだった!切な過ぎる女心が泣ける森高千里「気分爽快」

実は失恋ソングだった!切な過ぎる女心が泣ける森高千里「気分爽快」

実は失恋ソングだった!切な過ぎる女
心が泣ける森高千里「気分爽快」

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アイドル?ミュージシャン?不思議な存在だった森高千里
1980年代はまさにアイドル全盛期。
松田聖子中森明菜小泉今日子と、キラ星のようなアイドルたちが芸能界を彩っていました。
そんな1980年代も後半に突入すると、アイドルたちは、誰かに作られたイメージではなく、自分のセンスで自分を表現し始めます。
その代表的存在が、森高千里でした。
1986年に芸能界デビューした森高千里が、他のタレントたちと一線を画していた点は、女優業をしながら歌も出すという当時のタレントの定番スタイルではなく、デビュー直後から活動の場を歌手へと絞った事です。
そして早くも1988年、4thシングル『ザ・ミーハー』で、初めて作詞を手がけました。
1989年、南沙織の『17歳』のカバーで森高千里は大ブレイクします。ユーロビート調『17歳』を、超ミニスカートのコスプレ衣装で歌って踊る森高千里は、この当時から認知され始めた「オタク文化」にジャストフィット。
オタク評論家の宅八郎が持ち歩いた「森高千里人形」効果も相まって、社会現象となりました。
その後『私がオバさんになっても』のヒットで女性ファンの心も掴み、不動の人気を得た森高千里。
アイドルであり、作詞家、そしてドラマーでもあった彼女は、アイドルというには美人過ぎ、ミュージシャンと呼ぶには刺激的過ぎるシュールな存在でした。
それは「森高」という新しいサブカルチャーだったのです。
「気分爽快」の歌詞に見る森高がオバさんにならない理由
森高千里による作詞は、作詞デビュー作の『ザ・ミーハー』を始め、『ザ・ストレス ストレス・中近東ヴァージョン』『臭いものにはフタをしろ!!』『私がオバさんになっても』など、森高千里にしか作れない強烈なインパクトのあるものでした。
その歌詞の特徴は、「オバさん」「おじさん」といった、これまで歌詞としてはあまり使われなかった日常的な言葉を使って、当時の女子のリアルな気持ちを表現した事です。
そして、90年代の半ば頃から、森高千里の歌詞は、これまでの刺激的な内容から、より女子の共感を呼ぶ、自然なものへと変化していきました。
その代表的な作品が、1994年にリリースされた『気分爽快』です。
この歌詞に描かれた、あまりにも切ない女心を見ていきましょう。
気分爽快 歌詞 「森高千里」
https://utaten.com/lyric/ja00005795
場所は会社帰りのとある居酒屋。
親友から彼氏が出来たと打ち明けられます。
しかし、それは自分も好きだった人。
女性なら、誰もが一度は経験するショックな事件です。
平常心を装い祝福しつつも、やはり動揺は隠しきれません。
気分爽快 歌詞 「森高千里」
https://utaten.com/lyric/ja00005795
親友と2人で憧れていた彼。
手の届かない彼について、日々あれこれと女子トークで盛り上がっていたのに、自分の知らないところでコソコソ行動していたとは、これはいわゆる「抜け駆け」と言う許しがたい行為です。
気分爽快 歌詞 「森高千里」
https://utaten.com/lyric/ja00005795
“辛いけど仕方ない。こうなったら飲んでやる"という、まさに居酒屋あるあるです。
この曲は、ビールのCMソングとして起用されていました。
サビの部分と『気分爽快』というタイトルから、一見、みんなで盛り上がる宴会ソングというイメージですが、実は“失恋したからヤケクソで盛り上がるしかない"というかなり切ない物語。
ポップな曲調と歌詞のギャップに、衝撃を受けた人も多いはずです。
気分爽快 歌詞 「森高千里」
https://utaten.com/lyric/ja00005795
飲んだ勢いで「遠慮せず」とは言ったものの、彼の話などこれっぽっちも聞きたくないのが本音。
女心はとってもフクザツなのです。
気分爽快 歌詞 「森高千里」
https://utaten.com/lyric/ja00005795
内心では「ちょっぴり」を通り越して「大ショック」なのです。
気分爽快 歌詞 「森高千里」
https://utaten.com/lyric/ja00005795
さんざんネガティブになった後、なんとか気分を切り替え、話しづらいのに打ち明けてくれた、親友の気持ちを考える余裕が出てきました。
気分爽快 歌詞 「森高千里」
https://utaten.com/lyric/ja00005795
明日、親友は彼と待望のデート。
そして自分は明日、何もする事がない。
なんという空虚感でしょう。
この歌詞は、この曲の中で、失恋の切なさクライマックスの部分です。
気分爽快 歌詞 「森高千里」
https://utaten.com/lyric/ja00005795
夜、一人になったらきっと色々考えて落ち込んでしまう、だから家に帰りたくない、という気持ちが、失恋のダメージの大きさを物語っています。
そして、失恋の特効薬は、今も昔も新しい恋。
次の彼氏さえ出来れば、元カレの存在は急速にどうでもよくなっていくのが、女心のいい所なのです。
気分爽快 歌詞 「森高千里」
https://utaten.com/lyric/ja00005795
親友の恋は応援するけど、彼の自慢話を延々と聞かされるのには、まだ耐えられないというこの気持ち、恋が上手く行っている人には、なかなか解ってもらえません。
気分爽快 歌詞 「森高千里」
https://utaten.com/lyric/ja00005795
居酒屋を出て、親友と笑顔で別れ、一人涼しい夜風に吹かれながら、本当は全然大丈夫じゃないけど大丈夫と言ってみる。
この曲は、失恋した女の子の精一杯の強がりです。
また、この曲を通して、“彼氏自慢ばかりする子より、他人の幸せを祝福出来る子の方がずっと素敵よ"と歌った森高千里。
彼女が今もオバさんにならずに若々しく輝いている理由は、そんな大きな心を持ち続けているからに違いありません。
TEXT 岡倉綾子

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