Sadsの2ndアルバム
『BABYLON』から考える
アーティスト・清春の
指向性とバンドとの相性
ドキュメンタリータッチなアルバム
《生き急いでいたいけれど 忘れてない/虜になった時決めたストーリー 今日も抱いている》《誰かはあきらめることが楽と言った/「正反対さ」 と心で思った/いつも 「繰り返しただけ」 と迷ったけど/未完成だとしてもいいストーリー 胸に抱いている》(M8「忘却の空」)。
《過去を飲み込めたら/先を読み切れたら/今さえ良ければと言い切れたら》《浮かび上がれ 理想郷/開放された僕に人は/他のどれを求めるだろう》(M10「GENTLE DARKNESS」)。
《夢は形を変え 意味を変え/僕を変えて やっと終わるだろう》《SAD PAIN 光と影の間 では/蝶になれた僕が笑ってた/解りすぎた痛みさ/通り越したヨロコビ/穴の開いた居場所で》《全て越える 魂を震わせた歌を》(M13「SAD PAIN」)。
発売が延期されてしまっているが、清春のニューアルバム『Covers』には「忘却の空」のセルフカバーが収録される予定だという。ソロとバンドとの狭間で揺れていた時期の楽曲でありながらも、Sadsの代表曲として多くのリスナーに認知されているナンバーが、19年の時を経てどんなふうに生まれ変わっているのか。他の楽曲以上にその仕上がりが気になるところだ。無理しない程度に“なるはや”での『Covers』リリースを乞う! 頼んます!