【レポート】
『ランティス祭り』DAY3(7):
スフィアが起こした
『ランティス祭り』だからこその奇跡
■ CYaRon! from
ラブライブ!サンシャイン!! Aqours ■
ラストは伊波杏樹(高海千歌役)、斉藤朱夏(渡辺 曜役)、降幡 愛(黒澤ルビィ役)によるCYaRon! from ラブライブ!サンシャイン!! Aqours。「元気全開DAY!DAY!DAY!」を曲名通り、とにかく元気に放てば、オーディエンスもみかん色、ライトブルー、ピンクのペンライトを突き上げて大合唱。エネルギッシュに花道を駆ける3人に“I love CYaRon!”のコールも割れんばかりに鳴り響く。もっともっとCYaRon!を知ってもらうためにと、“曜ちゃん”こと斉藤が親指、人差し指、中指を立てるCYaRon!ポーズ&敬礼の振り付けをレクチャーして始まったのは「海岸通りで待ってるよ」。ステージを大きく使い、コミカルな仕草で曲のストーリーをミュージカルのように観せながら、“ランティス20周年おめでとう!”と盛り上げるパフォーマンス力はさすがだ。
■ スフィア ■
このブロックを締め括ったのは、結成10周年を迎えたスフィア。“『ランティス祭り』、まだまだいくよ!”という戸松 遥の煽りから、「MOON SIGNAL」(TVアニメ『おとめ妖怪 ざくろ』OP主題歌)で場内を一気に赤く燃え立たせる。結成からの10年で育んできたユニゾンは、聴いているだけで背筋が伸びるような清新な響きがあり、音楽活動の再始動を印象付けるにはぴったりの鮮烈さだ。一転、爽快にアゲるサマーチューン「HIGH POWERED」(TVアニメ『侵略!?イカ娘』OP主題歌)ではガーリーな歌声を重ねながら花道を駆け、高垣彩陽がランティ水のボトルを振り上げて“ランティ水!”のコール&レスポンスを繰り広げる謎の場面も。“今日はスペシャルなことがいっぱいあって”という寿美菜子の言葉通り、実はこのパフォーマンス高垣の念願だったそうで、“10年前の『ランティス祭り』に参加した時、JAM Projectのきただにさんが“ランティ水!”とコールしてたのに憧れて。どうしてもやりたくて、勝手にやりました”と、夢を叶えた喜びをしみじみ語ってくれた。
■ スフィア with JAM Project ■
さらに10th Anniversary Album『10s』を5月に発売したこと、ツアーが9月から始まることを告知し、豊崎愛生が“今年は私たちにとってもお祭りな1年ということで、“ありがとう”の気持ちを音楽とトークに乗せて届けていきます”と決意を語る。そして、“感謝の気持ちを込めたアルバムの中から1曲お届けします”と続けば場内は暗転し、白のワンピースの上に瞬時に黒いジャケットを羽織った4人の後ろから、なんとJAM Projectの5人が登場! 2グループでコラボした「鋼のVictress with JAM Project」を披露し、客席からは大歓声が沸き上がる。作詞・作曲を影山ヒロノブが手掛けたハードロックチューンに、JAM Project 5人の重厚なコーラスが重なると、パワフルなサウンドの中に神聖な響きが満ちて、どこか厳かな心地に。音源でしか成し得ないはずの豪華コラボが、目の前で実現するーーこれも『ランティス祭り』だからこその奇跡なのだ。
text by 清水素子
★レポートは『ランティス祭り2019』公式サイトでも公開中!
https://lantis.jp/20th/report.html
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