海宝直人にとっての『レミゼ』とは?
3度目となるマリウス役とディズニー
楽曲についてきく

2019年8月10日(土)・11日(日)、Bunkamuraオーチャードホールにて、「海宝直人CONCERT2019 『I hope.』 inTOKYO」と冠した海宝直人のソロコンサートが行われる。
海宝は、現在公演中の『レ・ミゼラブル』や『ジャージー・ボーイズ』といった東宝ミュージカル作品から、『アラジン』『ライオンキング』『ノートルダムの鐘』など、多くの人気ディズニー作品で主演を務めてきたミュージカル俳優。今年1月にはディズニーの名曲を揃えたアルバムをリリースしメジャーデビューを果たし、また、自身がヴォーカルをつとめるバンド「シアノタイプ」もメジャーデビューするなど、活躍を続けている。
そんな彼が、ソロコンサートでは自身で選曲・構成を行うこだわりを見せているというが、コンサートへの意気込み(※関連記事参照)と合わせて、現在出演中のミュージカル『レ・ミゼラブル』3度目となるマリウス役への想いと、1月にリリースしたディズニーアルバム『I wish.I want. NAOTO KAIHO sings Disney』について聞いた。
■現在出演中のミュージカル『レ・ミゼラブル』について
――革命とコゼットへの思いの間で揺れる青年、マリウス役を演じて
2015年、2017年に続いて今回で3度目のマリウス役ですが、演出補がクリス(クリストファー・キー)に代わり、よりシンプルな(心の)旅路になったので、お客様にとっても寄り添いやすいキャラクターになったんじゃないかと思います。
――前回はパッションのあるマリウスでしたが、今回はコゼットとの恋に揺れている要素が強い?
そうですね。特に1幕はいつもコゼットのことが頭の中にあって、「民衆の歌」を学生たちが歌い始めるあたりもマリウスは迷いの中にいるんです。バリケードの場面では大事な仲間を失い、恋もうまくいかないことも含めて自暴自棄になっていたり。原作が描くマリウス像に近づいた気がします。自分の中には2015年、2017年、そして今回と3人のマリウスがいる。まったく違うキャラクターとして存在している感覚なんです。
――海宝さんにとって『レ・ミゼラブル』という作品は?
自分の中の大きな転機になりました。マリウスとしては今回が最後の出演かなと思いますが、改めてすごい作品だなと思いますね。新キャストが入り、様々な解釈が成立するけれど、それでいて絶対芯がぶれない作品力がある。だからこそ、多くの方に長く愛されているんでしょうね。
■今年1月リリースのディズニーアルバム『I wish.I want. NAOTO KAIHO sings Disney』について
――作曲家アラン・メンケン氏の名曲をご自身の歌声でアルバムにおさめられて。
ディズニーの楽曲でCDを出したいという思いがずっとあったので、その願いが叶ってこうして形になったことが嬉しいですね。特に冒頭の「アラジン・メドレー」はすごく思い入れがあるというか、今の自分の声のアラジンを残したいと思っていたので、ぜひ聴いていただきたいです。
――元々は女性が歌っている楽曲もありますが。
「カラー・オブ・ザ・ウィンド」(『ポカホンタス』より)や「サムデイ」(『ノートルダムの鐘』より)はどんなにやりたくても実際には演じることはできないので(笑)、「ぜひこの機会に」と思って。女性の曲って繊細で美しいものが多いから、僕は女性の曲を歌わせてもらうのが好きなんですよ。
――デビュー作である『美女と野獣』から、野獣のナンバー「愛せぬならば」をドラマチックに歌い上げていらっしゃいます。『美女と野獣』に出ていた頃のことは覚えている?
小学校1年から3年生まで、断片的に記憶がありますね。床山さんや衣裳さんに遊んでもらったことや、台詞を忘れて頭の中が真っ白になったこと。当時、御茶ノ水駅で乗り換えて劇場に通っていたんですが、御茶ノ水のコージーコーナーでカルボナーラを食べるのが好きでよく寄っていたとか(笑)。自分のデビュー作なので思い入れもありますし、いつか野獣役を演じてみたいですね。
8月に行われるソロコンサートでは、日本で初めて上演されたブロードウェイミュージカル『マイ・フェア・レディ』から「君住む街で」や、『美女と野獣』の「愛せぬならば」、そして海宝が“大好きな作品”と絶賛する『ウィキッド』の「Defying Gravity」など、海宝ファンはもちろんミュージカルファンにはたまらないラインナップが揃っている。
また、8月10日(土)公演のスペシャルゲストとして、『レ・ミゼラブル』でも共演する吉原光夫が決定している。

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