【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>Tra
ck's「やりたいようにヤバい時間を作
ってください」

2018年に引き続きEVIL STAGEに登場となったのは、静岡発の3ピースメロディックバンドTrack's。生田楊之介(Vo、G)が「<STANIC CARNIVAL>へようこそ……オレらみたいなくそガキがそう言っていいのかな?」とおどける場面もあったように、2014年に結成という、まだまだキャリアは浅いバンドではあるが、メロディックシーンでは若手筆頭といえるほどの存在。2019年2月にリリースした2ndミニアルバム『Always with my dream』のリリースツアーでは、東名阪のファイナルシリーズがすべてソールドし、血気盛んに攻めまくる姿勢がいい広がりを見せている。
はやる気持ちが抑えられないのだろう、まずは挨拶代わりに放った「17 years」から怒涛のパフォーマンス。生田の透き通るヴォーカル、踏み込みっぱなしのビート感を見せつけ、一気にオーディエンスの心を掴んでいく。
力強い大村隼太(Dr)のショットに煽られ、ダイバーも続出した「Basement」、さらに深くえぐろうと投下した「Magic」と間髪入れずに曲を繰り出していくが、焦る素振りどころか、頼もしさすら感じされる立ち姿。生田が「カッコいい音を鳴らすんで、やりたいようにヤバい時間を作ってください」とその自信を語っていたが、普段のライヴでいい経験を積んできたことがありありと伝わってくる。

隙間なくフロアを揺らしながら、中盤にはメンバーそれぞれが気合いを入れ直した表情をし、「Before the night ends」から「.GreenHouse」までは何と圧巻の5タテ。ダイバーはもちろんのこと、興奮しすぎたオーディエンスのスニーカーも飛び交うほどの盛況となり、熱気がどんどん高まっていくのだ。
改めて生田が主催であるPIZZA OF DEATH RECORDSと集まったオーディエンスに感謝を伝え、「こんな日がまた続いていきますように」と願いをこめた「Daydream」から「Like a course」へとつなぎ、締めくくりかと思いきや、少し時間に余裕があるということで、サプライズ的に「M-14」をプレイ。この臨機応変なスタイルもライヴバンドならではだろう。

とにかく、あっという間に突き抜けた全14曲。決して無理に詰め込んだ印象はなく、彼らの勢いをそのまま物語るステージだった。
取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎岸田哲平

【Track'sセットリスト】

1.17 years
2.Basement
3.Magic
4.Silly man
5.Can you feel
6.Always with my dream
7.Before the night ends
8.Faraway country
9.Diva
10.Live high
11.GreenHouse
12.Daydream
13.Like a course
14.Special idea


■<SATANIC CARNIVAL'19>

6月15日(土) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
6月16日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
・物販開始 BOOTH AREA 開場 9:00
・LIVE AREA 開場 10:30 / 開演 12:00

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