IVVY 歌唱力、ダンス、ルックスも抜
群のハイスペック男子5人組のパーソ
ナルに迫るキーワードインタビュー

IVVY(アイビー)の前回のワンマンライブ『IVVY ONEMAN LIVE「Light on fire」』を観て、これは次世代を担うダンスボーカルグループになると確信した。メンバー全員が180cm超の高身長、ルックスも抜群の5人がステージで歌い踊るパフォーマンスの華やかさ、迫力は圧倒的。しかもそのパフォーマンスはメンバー全員がマイクを持ち、ボーカルとラップ、ダンスで魅せるだけではなく、ピアノの弾き語りに合わせてコーラスグループばりの美しいハーモニーまで奏でる。そうした抜群の歌唱力を活かして、ゴリゴリのダンスナンバーからJ-POPまで、オールジャンルを歌って踊りこなすスキルを持ち合わせた彼らからは、無限大の可能性を感じずにはいられない。そんなIVVYが、ワンマンライブでもいち早く披露した新曲「Light on fire」を6月5日にリリース。SPICEでは、歌詞からピックアップしたキーワードインタビューで、メンバー5人のパーソナルな部分に迫ってみた。
――新曲「Light on fire」は、IVVYのなかでもかなり攻めたダンスナンバーですよね。
全員:そうです。
――グループとしての攻めな気持ちを表すように衣装も真っ赤で。
HIROTO:赤を基調とした衣装はIVVY初です。「Ligit on fire」のfireをイメージして、衣装からもそのアツさが伝わるようにということで赤に。前回(「First&Last」)がスーツだったので、今回は“攻めてるぞ”という強い印象が残ればということでこういうデザインの衣装にしました。
――歌ってみてどうでした?
YU-TA:とにかく忙しいんですよ。歌って踊ってと休憩時間がない曲なので。
HIROTO:歌、ダンス、全部攻めてます。
TAIYU:ダンスも頭から最後のサビまで、他の曲よりも激しい振り付けなんですよ。そのなかでも今作のダンスの見所は、サビの途中で5人全員がジャンプするところ。迫力があって、観てる方々には“すげー”と思ってもらえるポイントかなと思ってます。
HIROTO:初めて披露したときは歓声があがりましたからね。180cm超えの男たち5人が一斉にジャンプするというのはなかなかの迫力だと思います。
TOSHIKI:ただ、僕の場合はちょうど自分のパート、<灼熱が故の蜃気楼>を歌いながらジャンプしなきゃいけないんで。
――大変そうですね。
TOSHIKI:でも、そこ以上に大変なのはその後に始まる2番のAメロ。(サビで上がったテンションを)抑えて歌わなきゃいけないんで、逆にキツイいんですよ。
HIROTO:そうだね。テンション的には攻めてるんですけど、サビ以外の歌はじつは繊細な部分が多くて。大人の色気であったり、セクシーな雰囲気を出すためには感情を落ち着けながら歌わなきゃいけないので、そこは難しいです。
――歌詞も含めて、大人のセクシーさが匂い立つ楽曲ですもんね。
YU-TA:fireだからといって、攻めてるからといって、アツいだけではないなと、初めて聴いたときに思いましたね。
HIROTO:大人になってきた僕らが、いまだからこそ表現できた楽曲ですね。

■自分を音楽に着火させたアーティスト
――では、ここからは歌詞のなかの気になるフレーズをピックアップしてお話を聞いていこうと思います。まずは<今着火 Light on fire>の部分なんですが。自分を音楽に着火させたアーティストを教えてください。
TAIYU:一番最初に“ダンスってカッコいいな”と思ったのはEXILEさんですね。小学校の頃、初めてテレビで観たのがきっかけで、そこからいろんなアーティストさんのダンスを観るようになりました。
TOSHIKI:この質問の答えはたぶん全員同じで、EXILEさんですね。僕はそのなかでもATSUSHIさんの歌に火を付けられました。思春期っていろいろあるじゃないですか? 家に帰って彼らのライブDVDを観て、ATSUSHIさんの歌を聴くだけでめちゃめちゃ感動して泣いちゃって。そこで歌に癒されて、自分もこんなカッコいい人になりたいと、そのとき思いました。
HIROTO:きっかけは僕もEXILEさんですけど、ダンス&ボーカルという形として僕に火をつけたのは防弾少年団、BTSですね。BIGBANGも好きなんですけど、ダンスに魅了されて、改めてこういうグループになっていきたいなと着火されたのはBTSでしたね。
IVVY/HIROTO 撮影=大塚秀美
YU-TA:入り口はEXILEさんなんですけど、一番最初に音楽を聴いたのは母親の影響で玉置浩二さんです。安全地帯の。5~6歳の頃、言葉の意味もわからず「ワインレッドの心」を口ずさんでましたから。
HIROTO:渋っ(笑)。
YU-TA:そうだね。小学生で安全地帯の曲はほとんど歌える感じだったので。テクニックだけではなく、深みがあって、透明感があってという玉置さんの歌が、僕のなかでのボーカリストとしての一つのスタイルになっていきました。だから、いまでも聴いてますよ。曲聴いて泣きます。
KENTO.i:僕も最初のきっかけはEXILEさんですけど。ソロのアーティストとして着火されたのはマイケル・ジャクソン。グループではBIGBANGさんですね。
HIROTO:KENTO.iといえばBIGBANGですから。
KENTO.i:HIROTOにK-POPを教えたのは僕ですから。自分は昔、レッスンは週1でそれ以外は遊んでるような感じだったんですけど、BIGBANGさんがオーディションからデビューするまでの姿を番組で観て、めちゃくちゃ着火させられて、本気で上を目指すようになりました。
HIROTO:だから、KENTO.iはつねにBIGBANGさんを聴いて、自分に着火してますからね。
TOSHIKI:着火という意味では、僕もいっていいですか? ミュージカルを好きになってからだと、ミュージカル俳優の中川晃教さん。あの人の歌に“もっとやりたいな”と着火させられました。その前、自分に火を着けてくれたのはマイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』。
KENTO.i:俺も! もう何回も観たもんね。
HIROTO:みんなマイケルは通ってるから。
TOSHIKI:リハーサルそんなにやるの? って。
YU-TA:『THIS IS IT』は自己啓発されるよね。
IVVY/YU-TA 撮影=大塚秀美
■持って生まれた動物的本能
――次は<動物的本能と衝動>から。各々が持って生まれた動物的本能を教えてください。
TAIYU:えーっ!? ……動物的本能?
HIROTO:いやいやいや、ゲームでしょう。あなたは。ゲーマーとしての本能、半端ないから。正直リスペクトです。ゲームに関しては。
TAIYU:あはははっ。ゲームのセンスはあると思います。新作ゲームが出たらかならず僕の本能が騒いで、やらずにはいられないので。
YU-TA:ただのゲーマーとかじゃないんです。ゲーム会社の社員になってもおかしくないぐらいの才能で。
HIROTO:対決しても誰も勝てないですから。
TOSHIKI:僕はなんだろうな……。
YU-TA:時間軸を動かせる!
TAIYU:生まれもったスーパー天然でスーパーマイペース。
TOSHIKI:ああ、たしかに。それはどこの現場に行ってもいわれる。会って、自己紹介しただけでクスッと笑われて。そこから2分ぐらい話すと“ああ。天然だよね”といわれるので、拭いきれない本能なんだと思います。あとは、雨男です。
IVVY/TOSHIKI 撮影=大塚秀美
HIROTO:僕はずっとスポーツをやってきたんですけど、絶対、リーダーなんですよね、いつも。プライベートで友達と遊んでてもそうですし、サッカーやってたときもキャプテンでしたし。
――IVVYでもリーダーですもんね。
HIROTO:自分でも好きなんですよ。リーダーという立場で人をまとめるのが。占い師の人にも“あなたのところには人が寄ってくる”といわれたので、僕はそういう気質が本能なのかなと思います。それで、YU-TAは副リーダー気質なんですよ。
YU-TA:そうだっ! 僕、小学生の頃から高校までずっとスポーツやってたんですけど、全部副キャプテンだったわ(笑)。キャプテンがバーッといったあとに、僕は、いわれたチームメイトを“これから頑張ろうぜ!”って励ます。そういうのをずっとやってきました。小学生の頃からソフトボール、野球、フィールドホッケーをやってきたんですけど、全部副キャプテンで、どのチームも毎回全国レベル、高校はインターハイまでいきましたから。IVVYも絶対そうなるはずなんですよ。
HIROTO:僕は高校時代、キャプテンで全国大会に行きましたからね。
KENTO.i:僕は、占い師さんからいわれたんですけど、太陽の星を持ってるらしくて。僕がいると、その場があたたかくて明るくなるらしいんです。だからファンの人も“パワーがもらえる”といってくださって。
HIROTO:ポジティブなオーラしか出てないんですよ。ネガティブなオーラが1mmもない。
YU-TA:生きるパワースポットだね(笑顔)。
KENTO.i:自分の書く歌詞やステージのパフォーマンスでそれを届けたいね。
HIROTO:そんな5人が集まったのがIVVYです。
――では、2番の<引き寄せられる因果>から。最終的に、何に引き寄せられてIVVYは現メンバーになったんだと思いますか?
HIROTO:僕が引き寄せました。たぶん、運命的に決まってて、奇跡だとは思ってないです。集まるべくして集まったんだと思います、この5人は。この5人じゃないとここまでやれてないんで。
IVVY/TAIYU 撮影=大塚秀美
■着火した炎を消すことなく、ここまでやってこられた理由
――では、次は<抱きしめたい情熱がつけた炎>に合わせて。各々に着火した炎が途中で途切れちゃったらこの5人は出会ってなかった訳じゃないですか。着火した炎を消すことなく、ここまでやってこれた理由は?
TAIYU:僕は北海道出身なんですけど、なりたい思いをそのまま行動に移してきた結果がこうなったんだと思います。IVVYに入る前、上京してきてからも振り返ることは1度もなくて。目標に向かってしっかりと上を見ながら、いま目の前にあること、自分がやれることを一つひとつ、ひたすらまっすぐ行動に移していきました。
TOSHIKI:気持ち的な部分になるんですけど、自分は歌が好きで、これを人生でやり残したら絶対に後悔しちゃうなって思ったし。それに対して“絶対に自分は叶えられるんだ”と自信を持てたからこそ、炎を絶やさずこれた気がします。自信って人からいわれても持てないじゃないですか? 結局は自分で前向きになって自信を持つしかない。自信を持てば自分の中身、人との出会いも変わっていきますから。それができたから、いまここにいられるのかなと思います。
HIROTO:音楽が好き、それに尽きますね。ただ好きなんじゃなくて、本当にこの5人は音楽に対する愛情が深くて、心から音楽を愛してる音楽人なんですよ。だから“辛い”と思ったことはないんですよ。好きな音楽をやってる以上、そこが一番なのかなと思います。だから、好きな気持ちが一生変わらなければ、死ぬまで音楽をやってると思います。
YU-TA:僕は、1番がとれないと嫌なんですよ。人に対してのヒエラルキーの1番ではなくていいんですけど、ものに対してはその世界でのトップ、1番じゃないと嫌なんです。ずっとスポーツをやってきたから、1位以外は負けなんです。だから、1位をとらないと諦められない。諦めるという人生の選択肢自体、そもそも僕のなかにはありませんでした。
KENTO.i:リーダーもいってたんですけど、まずは音楽が一番好きだという気持ちですね。好きだから続けられる。あとは、ひたすら世界のトップをとりたいと思い続けていることですね。どんなにオーディションで落ちまくろうが、1回も諦めようと思ったことはないです。このオーディションに落ちることも世界のトップに俺が立つためのステップだと、全部ポジティブに考えて。だから、なにも怖いものはないんです。
――IVVYは、メンバー各々すごく芯に熱い部分を持ってらっしゃるんですね。
HIROTO:そう。まさにLight on fireなんです。

――(笑)。じゃあ次は、C/W曲「Too late」についてお伺いします。フューチャーベースなこちらは、かなり大人っぽい楽曲でした。
TOSHIKI:この曲、大好きなんです。半年~1年ぐらい温存してた曲で、念願叶って今回出すことができました。曲がとにかくおしゃれで。
KENTO.i:こんな曲はなかったからね。
TOSHIKI:サビはすべて英詞だし。まさかIVVYでこういう曲をやれる日がくるとは思ってなかったので嬉しいです。
――以前のIVVY曲はJ-POPなものが多かったですもんね。
全員:そうですね。
TOSHIKI:それが洋楽志向になって。
HIROTO:僕たちも世界を視野に入れて考えたとき、こういう曲があるといいのかなと。IVVYはいろんな曲ができていろんなファンがいる。そういう、なんでもできるグループというイメージを作りたいので。そういった意味でも、新しいIVVYが表現できた曲かなと思います。
IVVY/KENTO.i 撮影=大塚秀美
■“まだ見ぬ先”とは?
――それでは、再び「Light on fire」に戻って。こちらには<まだ見ぬ先へ>というフレーズがありますが。IVVYは9月から東名阪ワンマンライブツアーの開催を発表していて、東京では初のマイナビBLITZ赤坂でのワンマンも決定してます。こちらはどんなものになりそうですか?
HIROTO:結成当時からのことを考えると、東名阪でのワンマンライブをツアーで行かせてもらえるというのはありがたいことなんですけど、僕たちの夢、目標はまだまだ高いところにあるので、これはあくまでも通過点です。やっと東京以外でも僕たちのライブを届けられる場所ができたので、これを日本全国、いずれは世界に届けていく。それを見据えての第一歩と考えてます。これを成功させて、次に拡大させていきますので、僕たちを観た方々が今後のIVVYに期待したくなる。そんなワンマンにできたらなと思います。
――歌って踊るだけではなく、TAIYUさんが違うキャラになってコミカルなパフォーマンスを繰り広げるシーンなどは、ワンマンでしか観られないですからね。
HIROTO:TAIYUがお笑い担当として。
TAIYU:別キャラになりますから。
HIROTO:ダンス&ボーカルグループで笑いがあるって、なかなかないと思うんですよ。そこまでできちゃうというグループの幅広さを、ステージパフォーマンスでも、IVVYの良さとして見せていきたいと思います。
取材・文=東條祥恵 撮影=大塚秀美

IVVY 撮影=大塚秀美

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