たこ焼き屋が消える!? いまタコが獲
れないの!

タコのほとんどはアフリカ産

 日本国民から古くから親しまれている食材・タコ。
 たこ焼きも美味しいし、刺身に寿司に、酢の物に……と食卓でも外食でも大活躍です。
 そんなタコの有名な産地といえば、マダコの明石、水ダコの北海道。石川あたりではイイダコなどがたくさん水揚げ……されてないんです!
 実は国内で消費されるタコのうち、かなりの量が、モロッコやモータリアなどの西アフリカで水揚げされた輸入品。
 国内水揚げのタコなんてかなりの高級品ですから、我々庶民の口に入るタコは、ほとんど全部がこれら、西アフリカ産のタコだと言っても過言じゃないほどなんです。

タコ不漁の原因は日本だった

 しかし、この西アフリカ。実は、とっても深刻なタコ不足に陥っているのです。
 そして、その原因は買い付けまくった日本のせい。
 歴史を紐解きましょう。ワールドワイドな日本の商社は、1970年代くらいから、西アフリカのタコを大量に取り扱い始めました。
 もともとタコを食べない文化の西アフリカ諸国ですが、こんな海にプカプカしている気持ち悪い生き物が金になるのならと獲りまくり。思惑どおり、外貨ザクザクで笑いが止まらない状態になりました。しかし、5年ほど前からの漁獲規制の強化や世界的な水産物需要の増加。色々と手を打ったものの、残念すぎる昨今の不漁に至ったというわけです。

タコはもはや高級品

 それでは、具体的にタコはおいくらになっているのでしょう。
 調べたところ、都内のスーパーでは100グラムあたり約300~400円程度で販売している店が多いようです。
 庶民的なスーパーで特売されている鶏のむね肉が100gあたり40円と考えてもらうと、そのハンパ無い高騰っぷりを実感してもらいやすいかと思います。
 この値段は、前年にくらべて約30~50%の値上がりとの分析もあります。そして、水質資源は簡単に回復する類いのものではありません。
 もうこれは、たこ焼き屋が潰れまくるのだとしても、仕方が無い。そう思いませんか?

(文・編集部)写真:Wikipedia(CC BY 2.0/heiwa4126)

オススメグッズ:『YAMAZEN たこ焼き機一体式』 SOP-650(R) レッド(山善)

タグ

    ブッチNEWS

    連載コラム

    • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
    • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
    • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
    • MUSIC SUPPORTERS
    • Key Person
    • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
    • Editor's Talk Session

    ギャラリー

    • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
    • SUIREN / 『Sui彩の景色』
    • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
    • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
    • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
    • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

    新着