出演キャスト総勢29名!『ミュージカ
ル「忍たま乱太郎」第10弾〜これぞ忍
者の大運動会だ!〜』ゲネプロレポー

2019年5月10日(金)より東京ドームシティ シアターGロッソにて、『ミュージカル「忍たま乱太郎」第10弾〜これぞ忍者の大運動会だ!〜』が開幕する。初日前日に、ゲネプロ公演と囲み取材が行われた。当日は、忍術学園六年生キャストの湯本健一、渡辺和貴、新井雄也、木村優良、秋沢健太朗、反橋宗一郎の6名と、五年生キャストの山木透、佐藤智広、栗原大河の3名、四年生キャストの樋口裕太、大谷誠、三井淳平、高畑岬の3名が登壇。初日公演に向けての意気込みを語った。
本作は尼子騒兵衛原作の漫画「落第忍者乱太郎」(朝日新聞出版刊)のミュージカル作品にあたり、2010年1月の初演以来、長らく“忍ミュ”の愛称で親しまれてきた。舞台化10年目の節目となる第10弾では、3年ぶりに六年生キャスト全員が集結するほか、久しぶりの登場となる“くの一”キャストの出演や、原作者の尼子騒兵衛が書き下ろした新曲「忍術学園学園歌」が披露されるなど、豪華な内容となっている。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
総勢29名のキャラクターが出演する本公演の見どころについて、潮江文次郎役の渡辺は、「舞台上で実際に玉入れをしたりするので、リアルな勝敗結果が反映される」とコメント。また、善法寺伊作役の反橋は「新たな魅力として映像をたくさん使っているのもポイント」とのこと。高低差のある空間と映像演出の合わさった、迫力ある舞台で繰り広げられるアクションシーンも見逃せない。笑いあり、涙ありのにぎやかな大運動会が催される会場より、ゲネプロ公演の模様をお届けしよう。

<あらすじ>
学園長の突然の思いつきで、忍術学園大運動会が開催されることになった。
運動会は委員会対抗で行なわれるらしいけど、本当に本当に大丈夫!?だって委員会の人数バラバラだし、チーム分けも決まってないし、きり丸はバイト断れなかったし、選手宣誓は誰がやるか分からないし、生首フィギア飛んでくるし、何故かドクタケ乱入するし、全部学園長先生のその場の思いつきで決まっちゃうから、運動会は始まる前から大混乱!そしてそこに、最強の暗殺者、万寿烏・土寿烏の不気味な影が近づく・・・
運動会の競技がクライマックスを迎える中、学園長を狙う暗殺者と学園乗っ取りを企むドクタケ忍者隊と学園勢の三つ巴の戦いが始まる!忍術学園の行方は!?そして学園長の命は!?てゆうか、運動会はどうなっちゃうの!?忍たまの原点!ギャグ満載でお届けする第10弾は、「かなり面白いぞ!」

過去最大数のキャストでのぞむ第10弾は、学園長の発案で開催される「大運動会」がキーワードになっている。委員会対抗の忍術学園大運動会では、学年を跨いだキャラクターたちの先輩、後輩の交流が楽しめるのも見どころのひとつ。特に、食満留三郎役の秋沢が「一年生がいろんな先輩と関わっているシーンが多い」と語るように、一年生トリオと上級生のやりとりが微笑ましい。保健委員の伊作(反橋宗一郎)と乱太郎(石川雄己※津山晄士朗とWキャスト)が互いを労わる様子や、図書委員の長次(新井雄也)がきり丸(室伏佑哉※川尻拓弥とWキャスト)を気遣う場面など、物語の随所に心温まるシーンが散りばめられている。
「六年生を全力で支えていける五年生でいられるようにしたい」と話したのは、竹谷八左ヱ門役の栗原。自由奔放な六年生を時にサポートし、なだめるような役回りをしていたのが印象的だ。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
本公演から新たに六年生キャストとして加わった立花仙蔵役の湯本、中在家長次役の新井、七松小平太役の木村の3名が違和感なく「忍たまファミリー」に馴染んでいたのは、潮江役の渡辺が「キャストが変わっても、同じ空気で温かく迎え入れてくれるカンパニーがあるから」と言った通りなのだろう。渡辺自身、5年ぶりの忍ミュ参加とのことだが、六年生同士の絆の深さが感じられるような一体感を作り上げていた。

(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会

一方、渡辺と同じく5年ぶりに忍ミュに帰ってきた平滝夜叉丸役の樋口、忍ミュ初参加となる綾部喜八郎役の大谷、はじめてミュージカル出演を果たす田村三木ヱ門役の三井、本作で初登場となるキャラクター・浜守一郎役の高畑と、それぞれが「初挑戦」を抱えた四年生キャストたちは、チャーミングな一面が際立っていた。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
大運動会は、ドクタケ忍者隊の乱入や、暗殺者の海松万寿鳥(当銀大輔)と土寿鳥(翁長卓)の思惑が入り交じりながら、忍術学園教師の土井半助(一洸)が参加したり、“くの一”のユキ(秋山みり)が司会をしたりと、賑やかなシーンになっている。玉入れや的当てなど、キャスト全員が本気で競技に挑んでいる様子は、観客も一緒になって楽しめるに違いない。毎公演、どの種目も勝負の行く末がわからないのも、一期一会の面白さがあるだろう。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
前半が大運動会を中心に、歌やダンスなどの華やかな場面が続くのに対し、後半は人間ドラマやアクションシーンに力が入れられていた。忍術学園の生徒たちは、学園長の大川平次渦正(迫英雄)の暗殺を回避するべく、時に衝突し、助け合い、最後は皆で協力して敵に立ち向かっていく。そこには、前半の和気あいあいとした雰囲気とは異なる魅力が詰まっている。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
ギャグシーンやほっこりするような場面だけでなく、映像を駆使したアクションシーン、ほろりと泣かせるようなドラマもあり、舞台の幕が下りる頃には、自然と笑顔になるような作品になっていた。
囲み会見キャストコメント
ーーまずは初日に向けての意気込みをお願いします。
■立花仙蔵役 湯本健一
忍ミュも今年で10年目ということで節目の公演になるわけですけども、まずは1ヶ月間稽古してきたことを、一生懸命出したいと思います。公演数が多い舞台に出演することがはじめてなので、公演を重ねるごとにブラッシュアップできるように頑張りたいと思います!
■潮江文次郎役 渡辺和貴
ダンスも殺陣もあり、身体を動かすことが多い作品なので、全員で千秋楽のカーテンコールを迎えられるよう、頑張っていきたいと思います!
■中在家長次役 新井雄也
本作はキャストの出演人数がとても多いので、とにかく怪我なく、そしてそれを超えて楽しく演じられたらなと思います。
■七松小平太役 木村優良
最後の最後まで全員で楽しく、誰一人欠けることなく忍たまファミリー全員で終えられるように、「暴れて楽しんで」をモットーにやりたいと思います!
■食満留三郎役 秋沢健太朗
(キャストに向かって)ついに明日、初日ですね! 元号が令和になりまして、2月に行われた製作発表会から毎日稽古を頑張ってきました(反橋から「製作発表会の時は“ゲンゴウ”のこと“ガンゴウ”って言ってたよね」と突っ込まれる)。第10弾では、映像を使ったり音楽を一新したり、何もかもが新しい状態ではじまりますので、忍たまファミリーのみなさま、それから今回はじめて舞台を観にきてくださる方々にも、また観に行きたいと思ってもらえるような舞台にしたいです!
■善法寺伊作役 反橋宗一郎
10年目の節目となる作品に、僕たち6年生がメインをやらせていただいて、そして僕がその6年生の役柄を引き継ぐということで、必ず成功させなくてはいけないと責任を感じています。今まで出演したキャストが「自分も出たいな」と思うような公演にしなければいけないなと思っております。そして、過去のキャストが戻ってくる場所を僕らが守らなければいけないので、絶対に成功させて第11弾につなげたいです!
■久々知兵助役 山木透
僕ら5年生は、今年で3年目の忍ミュの出演になるのですが、初心を忘れずに、すべてはお客様に笑顔と勇気とパワーを与えられるように千秋楽まで頑張りますので、よろしくお願いいたします!
■尾浜勘右衛門役 佐藤智広
お客様一人ひとりが帰るときに「最高だった」と言ってもらえるように、僕らも頑張りたいと思います!
■竹谷八左ヱ門役 栗原大河
第7弾以来の、6年生がメインとなる忍ミュということで、僕たちは6年生を精一杯全力で支えていける5年生でいられたらなと思っています!
■平滝夜叉丸役 樋口裕太
僕は5年ぶりに滝夜叉丸として本編に出演ということで、この舞台の良いスパイスになれたらなと思います。
■綾部喜八郎役 大谷誠
今回初参加なのですが、綾部らしく、大成功となるような舞台にしたいと思います!
■田村三木ヱ門役 三井淳平
僕は舞台自体はじめてで、こうした場に立たせていただけるだけでも光栄なので、素敵な忍たまファミリーのみなさんの足を引っ張ることがないよう、残りの公演を頑張っていきたいと思います!(大声で)ファイアー!
■浜 守一郎役 高畑岬
守一郎は第10弾ではじめて出てくるキャラクターということで、僕は僕らしく守一郎を大事にしつつ、千秋楽まで笑い飛ばしたいと思います。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
ーー湯本さん、新井さん、木村さんにとっては初めての忍ミュ参加となりますが、忍たまファミリーに加わって稽古をしてきた感想はいかがですか?
湯本:僕は優しい先輩方がすごく多いなと思っていますが(新井、木村に向かって)どうですか?
新井:言葉で伝えてくれることもあるんですけど、背中で見せてくれるというか。このカンパニーの雰囲気を、言わなくてもあらわしてくれているなと思います。そういった部分を受け取りつつ、僕たちは僕たちらしく、しっかりと新しいキャストとして演じていけたらなと。
木村:本当に素敵なカンパニーに参加させて頂いていて、毎日稽古に行くのが楽しいと思える現場がここにはあります。そこで先輩方からいただくものもあるし、逆に僕らが入ることによって、新しいスパイスを与えられたら良いなとも思います。稽古がはじまって1ヶ月以上経っていますが、ずっと楽しいです。
湯本:6年生の先輩方3人だけじゃなくて、前回の作品を経験している5年生の先輩方にも色々と手助けしていただくことがあって、ありがたいです。
木村:本編では僕たちが先輩だけど、現場では色々教わっていますからね。毎日刺激的な日々を過ごしています。
ーー渡辺さん、秋沢さん、反橋さんは、これまでの忍ミュにも出演されていますが、あらためて忍ミュの魅力や、今回ならではの見どころがあれば教えてください。
渡辺:僕は5年ぶりに忍ミュに戻ってきたのですが、キャストが変わっても同じ空気で温かく迎え入れてくれて、毎日学校に通っているような気持ちで、楽しく演じさせていただいてます。第10弾は「大運動会」ということで、舞台上で実際に玉入れをしたりするんですけど、ゲネプロ公演では玉が一つも入らなかったりして、リアルな感じでやらせてもらってます。玉入れだけに「たまたま」あのような結果になってしまって……(小声で)今のはカットしてください。本作では、毎日運動会を楽しんでいるような形で稽古をしていて、本番もすごく楽しんでやれると思いますので、それがお客さんにも伝わってほしいです。
反橋:今までと目に見えて違うのは、映像を結構使っていることです。これまで忍ミュを応援してくださったファンの皆さまにも「おお!」と驚いてもらえるポイントのひとつではないかなと思います。
秋沢:舞台上に出演しているキャストが今までで一番多いのも新たな魅力です。初登場のキャラクターがいたり、数年ぶりに戻ってきたキャストもいます。とにかく出演キャラクターが多い舞台なので、目線がいくらあっても足りないと思います。だから、何度足を運んでも楽しめる舞台になっているかなと。
あと、一年生がいろんな先輩と関わりながらストーリーの中にずっといるというのは、もしかすると今までの忍ミュよりもアニメに近いものになっているのかもしれないです。
ーー本作で新曲の「忍術学園学園歌」が披露されましたが、歌ってみた感想を教えてください。
反橋:この先忍ミュが続いていくとしたら、語り継がれていく歌だと思います。もしかしたら、舞台から逆輸入してアニメで使われる可能性もあるかもしれないですね。完全書き下ろしということで、一発目に歌わせていただけて光栄です。
山木:校歌って学校を卒業するとなかなか歌う機会がないので、舞台で歌っていても新鮮な気持ちになりました。忍ミュに入ってはじめて学園歌というものを歌ったので、自分が今まで3年間忍ミュに参加してきて「俺は忍ミュの世界に生きているんだな」と思える瞬間になりました。
ーー最後に、これから舞台を見る方々に向けてメッセージをお願いします。
反橋:今いる忍たまファミリーみんなで一生懸命作り上げてきました。今までのキャストの思いも含めて、これまで応援してくださったみなさんを喜ばせるために命をかけて明日からやるつもりですので、ぜひみなさま、新しい忍ミュの門出を見に来てください!
本公演は5月10日(金)~5月26日(日)の東京公演を経て、その後、大阪、愛知で上演される。

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