【インタビュー】THE YELLOW MONKEY
、ソリッドで生々しくモダン・ロック
の前線に位置する19年振りのオリジナ
ル・アルバム『9999』

2016年の劇的な再集結からおよそ3年、THE YELLOW MONKEYの19年振りのオリジナル・アルバム『9999』が、4月17日にリリースされた。ファンの期待する従来のイエローモンキー節を残しつつ、ソロを経て開花した吉井和哉の自由奔放な作詞作曲能力を軸に、ミュージシャンとして成長した4人の個性を掛け合わせたサウンドは、とてつもなくソリッドで生々しい、モダン・ロックの前線に位置するもの。バンドはいかにして過去のイメージを乗り越え、新しいブランドとしてのTHE YELLOW MONKEYを確立するに至ったのか? バンドの現状を語る4人の言葉は、予想より遥かに軽やかで明るい響きに満ちたものだった。

■3年という月日があってこそのニュー・アルバムだと思っている
■気持ちはインディーズというかアマチュアの気持ちに近かった

――生きていてよかったですよ。

吉井和哉(以下、吉井):それ言われたの、今日2回目です(笑)。

――しまった(笑)。でもそういう人、多いんじゃないですか。20年近く経って、まさかイエローモンキーの新作が聴けるとは、正直思っていなかったので。

菊地英二(以下、アニー):その言葉だけで嬉しいです。

――おととしの暮れ、東京ドームでライブを観ましたけど、あの時吉井さんが「来年は最大のミッションであるアルバム制作に入る」と言っていました。

吉井:何よりも、ファンが待っているんでね。我々も新譜を出さないと本当の再結成とは言えないと思っていたし、ドームのあとに本腰入れて作るつもりではありました。

――逆に言うと、2016年と2017年にライブを積み重ねることで、新曲はこういう方向で行くべきだとか、アルバムはこうしようとか、だんだん固まって行った感じですか。

菊地英昭(以下、エマ):そうですね。アルバムを作って再集結ということも可能だったのかもしれないですけど、想像がつかないです。うちらはライブ・バンドだし、まずライブでみんなの前に立って、演奏して、そこから何か生まれるものがあったら、そっちのほうが素晴らしいと思うし。元々ライブハウスでやってた頃も、ライブをやって新曲を披露するのが普通だったし、バンドの生い立ちがそうですから。それで正解だったと思うし、時間はかかりましたけど、3年という月日があってこそのニュー・アルバムだと思っているんで。見え方はゴージャスにやっていましたけど、インディーズというか、アマチュアの気持ちに近かったんですよ、個人的には。それで今回が第二期イエローモンキーのデビュー・アルバムみたいな形になったかなと思ってますね。

――ウォーム・アップと言うと何ですが。アルバム制作までにライブを重ねたのが良かった。

アニー:そう、結果的にウォーム・アップになっちゃった、と言ったらアレですけど。アルバムを作りたい気持ちはずっとあっても、やっぱりこれだけ(プロジェクトとして)大きく動いてしまうので、本当に納得できるものを提示したいじゃないですか。となると、再集結したすぐの頃は、そうそう作れなかったですよね。自分たちにどのぐらいのスキルがあるのかも未知数ですし、どういうグルーヴが出せるのかもわかっていなかったので。「ALRIGHT」という曲を作る段階でも、どういう曲にしようか?と悩むぐらい、難しかったんですよ。誰がやっても難しいと思うんですよね。15年も空いた、一発目を何にするかというのは。

――確かに。

アニー:それで一発目に「ALRIGHT」を出せたことは、すごく大きな収穫になったんですけど、「ALRIGHT」を出したあとも、ライブをやりながらじゃないと、イエローモンキーのグルーヴをもう一回立て直すことができない部分もあった。正直、アリーナ・ツアーをやりながら試行錯誤して、バンドのグルーヴを少しずつ再構築していく時間がありましたね。その時点でアルバムを作ることもできたかもしれないですけど、それはその段階の音にしかならないと思うので、結果的にその時慌てて出さなくて良かったと思っています。それでアリーナ・ツアーをやって、ファンクラブ・ライブをやって、シングルを切って行く中で、自分たちのできること、やりたいこと、求められていることを確認しながら進んで来て、ドームをやる頃になって、ようやく“グルーヴが固まってきたよね”という感覚があった。今思うと、それでももう一歩なんですけど、何万人という人に向けて演奏することによって、イエローモンキーの出すべき音は、小手先に頼らずに、自分の魂から出て来る一音を大事にしながら、大きくソリッドな音にしていきたいというふうに変わってきて、2018年に入って制作活動に入れたので。実は手探りだったんですけどいかにもお膳立てされたような活動になって、この『9999』に美しく帰着できているところが、このバンドの面白いところだなと常々思いますね。この3年間ありきの『9999』だと思います。
――今、ソリッドという言葉を使われて、まさにそれがこのアルバムのカラーだと思います。

アニー:そうなんですよ。去年までだったら、ここまでのソリッド感は絶対出せていないと思う。やればやるほどバンドのことを信頼できるようになるし、メンバーとのグルーヴの絆も、より強固になってきている。自分一人のドラム・プレーで何とかしようとか、そういうことではなくて、4人で出す音だからこその、委ねるグルーヴ感というのかな。そこに自分を置くことができるようになるために、3年という時間がないと、ここまでのソリッド感は出せなかったですね。

――グルーヴは一夜にしてならず。

アニー:15年間それぞれにやっていたから、それぞれにスキルはあるんですけど、4人で一つのカタマリを出すためには、年月が必要だったのかなと思います。

――ヒーセさんも、同じような感触を?

廣瀬洋一(以下、ヒーセ):そうですね。『9999』に入っている既発曲たちは、3年間の要所要所でレコーディングした曲で、その全てがアルバムの中ですごく良い役割をしてくれましたね。「ALRIGHT」は既に2015年の終わりに録ってて、再集結ツアーが終わって「砂の塔」を出して、その時その時に培ったものが、その次の1曲に反映されていて。2018年になって「天道虫」を作った頃ぐらいから、アルバムの完成に向かうにふさわしい流れができてきた。そこで一旦日本で録る作業が終わって、あとはLAで6曲録って総仕上げにしようみたいな、その前の2年半ぐらいの歩みが全部LAに向かうためのステップだったと思うし、それがLAで本当に開花したというか、13曲全部並べた時に一つの大きなステージにたどり着いたなと思いましたね。

――LA録音って、吉井さんが言い出したんですか。

吉井:はい。

――何が欲しかったんですか。音とか、環境とか。

吉井:全てですね。まずは、この4人で海外に行きたいというのと、自分が経験した中で、LAのサンセット・サウンドというスタジオは素晴らしかったし、ケニーというエンジニアは、僕の好きなブラック・キーズとかをやっている人なので、きっとイエローモンキーにも良い作用をするだろうという確信があったので。メンバーにLA行きを打診したら、二つ返事でOKしてくれた。本当に行って良かったし、想像以上の収穫がありました。

ヒーセ:そうだね。

吉井:ヒーセが言ったみたいに、まさに総仕上げというか、このために今までの3年間の準備期間があったみたいな。うまくできてるなと思いましたね。

ヒーセ:その、ソリッドというところに行きついたのも、「天道虫」までの流れがあって、そこまでである程度の筋力というか。イエローモンキーの肉体が再構築されたからこそ、このボディを持ってLAに行くぞ!というふうになれたんでしょうね。今思うと。

吉井:再集結した当初は、たぶん記憶喪失だったんですね(笑)。まず、やっていたことを思い出さないと新しいものに進めない。そういう、『刑事ゼロ』みたいなこともあったんだと思います(笑)。実際、歌詞はそういうイメージで書いたんだけど。

――「I don’t know」ですね。

吉井:脳裏では覚えているんだけど、まだ思い出しきれてないみたいな。それを完全に思い出して、準備できて、新しい街へ行く。という図式があったんじゃないですかね。今思えば。

――曲調についてはどうですか。昔のイエローモンキーを踏襲しようとしたのか、ソロを経ての、今のスタイルでいいと思ったのか。

吉井:たとえば、エマの作った「Horizon」は、エマのソロっぽいと僕は思う。いい意味で。僕が作った「ALRIGHT」や「砂の塔」も、ソロっぽいねとか言われたりもしたけど、今思えばそれは仕方ないことで、“イエローモンキーっぽさって何だろう?”って試行錯誤した時期はありました。だけど同じことをやるために再結成したわけではないから、絶妙のバランスで表現したいんだけど、なかなかうまくいかないんですよね、これが。いろいろチャレンジしてきましたけども、さっき言ったようにみんなそれぞれに筋力がついて手癖でもOKな状態になった時に、僕もようやく手癖で曲を作れるようになって。それがLAで録音された6曲だったりするんです。みんなが鍛えた筋力で手癖をやったというか、それがザッツ・ニュー・イエローモンキーというか、そぎ落としたイエローモンキーになった。なおかつ新しいバンド・サウンドだったし、その音はアメリカでは最先端の音だったりするんですよ。ガレージっぽさとか、昔の60年代のフレンチっぽさとか、パンクっぽさとか、そういうカルチャーが今のアメリカにはあって、イエローモンキーが結成当初やりたかったこととすごく共通してるなと思ったので、それはそれは楽しかったです。

――「I don’t know」なんか、まさにそういう曲。ソリッドで、生々しく、ざらついてる。

吉井:きれいな音だと、90年代っぽい曲になっちゃってたかもしれない。

――やっぱり音そのものが違いますか。LAは。

アニー:そうですね。ドラムって最終的に鳴らすのは空気であって、その場が一番大事なんですね。部屋の空気を全部録らないと成立しない部分があって、それは日本のスタジオとLAのスタジオとでは圧倒的に違う。昔からあるような木でできた、有機物でできたスタジオを日本で探すのは難しいんですよ。近代的なスタジオはあるけど、ドラム自体が有機物でできてるんでそういうスタジオのほうが相性がいいんですね。僕もそういう音が好きというか、好きだった人がそういう音で録っているんで。サンセット・サウンドは、レッド・ツェッペリンとかが録ってるスタジオで、そういう空気の音がするんですよ。そこだけで半分演奏できてるような気がするぐらいで、すごい満足感がありました。ケニーの録り方もすごく良かったし、この音ありきでソリッドなプレーに繋がってるというのは大きな収穫でした。

――それは1曲目「この恋のかけら」のイントロのギターから、ばっちりわかりますよ。

吉井:あれは日本で録ったんですけどね。

――しまった(笑)。でもミックスで違うじゃないですか。

吉井:ミックスも日本です(笑)。

――うわ、墓穴掘った(笑)。申し訳ない。

吉井:いいんです。あの曲はね、アメリカの雰囲気に近いスタジオで録ったんですよ。ミキサー卓がけっこう重要で、ヴィンテージのNEVEとかがある、あえて古いスタジオで録ったので全然間違ってなくて。その曲は、土屋昌巳さんプロデュースなんですよ。土屋さんはレイドバックした音が好きな人だし、土屋さんと一緒にやることで50年代にロックンロールが生まれた頃のレコーディングの仕方がやっぱり正しいんだろうなと思った。我々は4人で、生の音で勝負するバンドなので、あとからエディットで味付けするバンドじゃないから。そういう意味では、部屋の鳴りと、楽器の音と、プレイの質と、あとは曲と、すべてがものを言うというか、そういうスタイルでやるべきだと思ったので。
■僕のメロディを最大限に生かしてくれるバンドはイエローモンキーだけ
■フレディ・マーキュリーにクイーンがあったように

――個人的に、「Changes Far Away」、すごく好きなんですけどね。

吉井:人気高いね、この曲。

――素晴らしくエモーショナルな、ロックン・ソウル・バラード。こういうの今までなかった。

吉井:エルトン・ジョンであり、クイーンであり、ザ・バンドであり、みたいなね。

ヒーセ:ちょこっと、ビリー・ジョエルも入っている。

――こういう、ある意味オーソドックスなタイプの曲を等身大でやってのけるのが、今のイエローモンキーなのだなと。

吉井:まあ、良いメロディメーカーですね。吉井和哉は。…自分で言っちゃった。

エマ:しまった、言い忘れてた(笑)。

吉井:まあ、メロディメーカーもそうですけど、バンドの音ありきなので。僕のメロディを最大限に生かしてくれるバンドは、イエローモンキーしかいないので。フレディ・マーキュリーにクイーンがあったように。…また使っちゃった、これ。

アニー:その逆もまたしかりですよね。素敵なメロディがあるから、そこにゆだねる部分もあるし。

吉井:それはそうだな。

エマ:いいね、それ(笑)。自分で言う。

吉井:お互い様だな。ちょっと違うか。

アニー:お互い様って、悪い時に使う言葉だよ(笑)。

吉井:そうか(笑)。持ちつ持たれつだな。胃がもたれつ。…まあ本当に長年連れ添った仲間ですし、心地良いですよね。この4人でやると、それがまたゴールド・ラッシュのように財宝になっちゃうんで。…あれ、言いすぎた?

エマ:いやいや。そうだね。

吉井:だと思うよ。これでたくさんのファンの人が喜ぶわけだから。

アニー:何か、自分たちが喜んでる感が、伝わりそうな気がするんだよね。

吉井:そうだね。まず自分たちが喜ばないと。

アニー:それがにじみ出てません? って、聞くのもなんですけど。

――出ていますよ。ばっちり。

アニー:そういうものを作りたかったから、時間がかかっちゃったんでしょうね。それが出したかったんですよ。自分たちが本当に納得できて、“これいいでしょ?”って言えなきゃ、そんなの聴かせてもしょうがないじゃんって。それで嫌いだったらしょうがないけど、“これいいでしょ?”って言えるものを出したいじゃないですか。

――歌詞、どうですか。吉井さん。今書きたかったことは。

吉井:お題として、ドラマのタイアップがあって。たとえば「砂の塔」だったら、タワーマンションで起こる住人同士の話で、見栄の張り合いとか、今の世の中で起きている問題なんですかね。そういうものと、バンドストーリーと沿うものはあるかな?とか。「天道虫」だったら、麻雀がテーマになっていて、やさぐれた世界観の中にバンドがどういうふうに沿えるかな?とか。「I don’t know」だったら、記憶喪失というテーマと、記憶喪失のバンドがどう寄り添えるかとか(笑)。そういうお題もありながら、「Stars」のように、デヴィッド・ボウイをもう一回歌ってみたりとか、いろんなところにお題を求めていたりはしたんです。その上で、50代の人間が歌うロックンロールってどういうものなんだろう?ということを考えるのはすごく難しかった。はじける衝動とか、20代の時みたいには持っていないし。かといって、人生を達観したようなことを歌ってもしょうがない。危うさも歌わなきゃいけないのかなとか、いろいろ思ったんですけども、こういう世の中だし、そんなに悪ぶった曲ばかりじゃなくてもいいかな?と。一人の人間として、みんなが共通するものってあると思うんですよ。真理みたいなものが。それを見つけるのは大変なんですけど、そういう意味で、LAでやった曲は“愛”を多めに作ったんですよね。メンバーに対して思うこと、今の世の中に対して思うこと、ファンに対して思うことを素直に歌ってみた時に、最後に「この恋のかけら」ができて、本来のイエローモンキー節ができたと。作詞家としては、そこで一つ腑に落ちた1枚のアルバムではありますね。
――変わったと思います? 吉井さんの言葉。

エマ:変わりましたね。

吉井:エマの影響もあるけどね。エマはわりと、屈託のない言葉を書くから。

エマ:僕は詞を書き始めたのがすごく遅いので。かっこつけると逆にかっこ悪いというか、嫌だなと思って。だったら素直な言葉で書こうと思って書き始めたので、凝ったことができないんですよ。逆に言うと。

吉井:その代わり、強いんだよね、言葉が。優しいし。

エマ:でも、変わりましたね。昔の吉井和哉ももちろん大好きで、自分が詞を書き始めた時にお手本にしていました。だけど今の吉井和哉は、それこそ強いですよね。言葉が、どの世代にも到達できる力を持っていると思う。たまに飛び道具とか、遊び道具で使ってくる言葉も、昔の良さを持ってるんだけど、もうちょっと大人な感じがして、その使い方も面白いと思ってます。再集結してから、彼自身がどう意識していたかその葛藤の中までは見えないですけど、やっぱり彼がやってたソロとイエローモンキーのいいとこ取りはすごく感じますね。

吉井:いいとこ取り。バレた。

アニー:いいことだから(笑)。

エマ:さらにバージョン・アップしている感じはすごくしますね。

吉井:9999点!

アニー:何点満点なの(笑)。

吉井:10000点だよ。

――そういえばこの、『9999』というタイトル。何なんですか。

吉井:これは、4人それぞれの苦労を越えていくということですね。4人のクロウで『9999』。苦越えです。

――9枚目でもあるし。

吉井:そうそう。

――若い世代にも届かせたいですね。

吉井:そうですね。今は興味がなくても、いつか40代半ばで聴いていただいて、ヤベェ!ってなってくれればいいかなと。

アニー:そうね(笑)。

吉井:あと、同世代にも聴かせたいです。ちょっと上の人とかにも。

ヒーセ:やっぱりロック・ファン、音楽ファンに向けて、イエローモンキーを知ってくれているファン以外にも届かせたいという思いがあるんですよ。たとえば東京ドームでライブをやった時にものすごい人数が来てくれましたけど、中にはあんまり知識がなく、話題だから行ってみようみたいな、そういう気持ちで来た人たちにも届かせたいライブだったし、それを常に僕らは、今後もやっていきたいんですよね。音楽を聴くきっかけでも、ロックを知るきっかけでも、そうなることにふさわしい作品を今後も作っていきたいし、そういう存在でありたいと思っているので。より多くの人に届けたい気持ちは変わらないし、今までよりも強いかもしれない。全然周りのことを気にしないと言ったら、それは嘘で、やっぱり音楽シーンとか、僕らを取り巻く環境とか、周りを見ることはあるので。そういう中で僕らみたいなロック・バンドを一回聴いてほしいと強く思います。音楽シーンも世の中も含めて、大きく時代が変わっていくのもすごく肌で感じていますし、たとえば歌詞を書くのも大変だと思うんですよ。時代が変わっていっているから、昔はOKだったけど今は炎上してしまうとかあると思うんですね。そういうところはちゃんと見ていくべきだと思うし、どこかで絶対時代とリンクしているはずだし、それをどう自分に還元して表現していくかは、今後も大事なことなんだろうなと思いますね。

吉井:そうだね。炎上ね。

ヒーセ:わざと炎上させる人も、いたりするけどね(笑)。ロックなんて炎上の音楽じゃんっていう人も、いるかもしれないし。

吉井:炎上って、人の技量が発揮されるよね。同じことを発言しても言い方一つで炎上しない人もいるし、対処の仕方で炎上しない人もいる。そこの面白さが、今の世の中にはあると思うんですよね。

ヒーセ:逆にね。

吉井:だから、何をやっても炎上しないバンドでありたいないなとは思うよね。逆に言うと。こんなことやっちゃってるのに、炎上しなかったみたいな。たとえばローリング・ストーンズって、そういうところあると思うんだよな。

アニー:あいつらがやってるんだからしょうがないじゃん、って。

吉井:ミック・ジャガーがやっていることって、だいぶ炎上ものだよ。もう炎上しているけど(笑)。でも、もうしょうがないし、みたいな。最初からベロ出してるしね(笑)。あとは、さっきヒーセが言ったみたいな、いろんな層に向けてイエローモンキーをさらに意識してもらいたいし、もうロック・バンドがどうのとかも言いたくないし、あえて。“ロックの格好してるバンド”でもいいし、ロックの格好をしているイエローモンキーというブランドでいいと思う。アイドルを聴く人も、韓流を聴く人も、J-POPを聴く人も、いろんな人がいてその中にイエローモンキーを聴く人もいてほしいというか、それが一つのアーティストの形だと思うので。もうさ、イエローモンキー・ジュニアとか作る? イエローモンキー48とか。

――三代目とか?(笑)

ヒーセ:マキシマム ザ ホルモンみたいに、2号店とかね(笑)。

吉井:イエローモンキー・タロウとか。

アニー:帰ってきたイエローモンキー。

――夢が広がりますね(笑)。再始動をきっかけに、イエローモンキーというブランドが成長していくことを楽しみにしています。

取材・文●宮本英夫
リリース情報

9th Album 『9999』
2019年4月17日(水)発売
・初回生産限定盤(CD+DVD)WPZL-31619/20 \4,500(税別)
・通常盤(CD)WPCL-13119 \3,000(税別)
・アナログ(2LP)  WPJL-10119/20 \5,000(税別)

【初回生産限定盤】(CD+DVD)
WPZL-31619/20
<CD>
M1. この恋のかけら
M2. 天道虫
M3. Love Homme
M4. Stars (9999 Version)
M5. Breaking The Hide
M6. ロザーナ
M7. Changes Far Away
M8. 砂の塔
M9. Balloon Balloon
M10. Horizon
M11. Titta Titta
M12. ALRIGHT
M13. I don't know

<DVD>
(1)再集結以降に行われたライブから「SELECTION of THE YELLOW MONKEY」と題した選りすぐりのライブ映像10曲を収録。
・楽園(2016.05.11 国立代々木競技場 第一体育館)
・熱帯夜 (2016.08.28 福島・あづま総合体育館)
・ROCK STAR (2016.09.01熊本B.9 V1)
・パンチドランカー (2016.12.18 倉敷市民会館)
・聖なる海とサンシャイン (2016.12.28 日本武道館)
・O.K. (2017.11.05 三重県文化センター -大ホール-)
・ALRIGHT (2017.12.10 東京ドーム)
・追憶のマーメイド (2017.12.28 福岡ヤフオク!ドーム)
・天道虫 (2018.12.28 日本武道館)
・Subjective Late Show (2015.08 都内スタジオ)
(2)YouTube番組「STORY of THE YELLOW MONKEY」の未公開レア映像を含む、アルバム制作期間中のドキュメンタリー映像

【通常盤】(CD)
WPCL-13119
<CD>
M1. この恋のかけら
M2. 天道虫
M3. Love Homme
M4. Stars (9999 Version)
M5. Breaking The Hide
M6. ロザーナ
M7. Changes Far Away
M8. 砂の塔
M9. Balloon Balloon
M10. Horizon
M11. Titta Titta
M12. ALRIGHT
M13. I don't know

【アナログ】(2枚組LP)
SIDE A
1. この恋のかけら
2. 天道虫
3. Love Homme
SIDE B
1. Stars (9999 Version)
2. Breaking The Hide
3. ロザーナ
4. Changes Far Away
SIDE C
1. 砂の塔
2. Balloon Balloon
3. Horizon
SIDE D
1. Titta Titta
2. ALRIGHT
3. I don't know

【ダウンロード・アルバム】
M1. この恋のかけら
M2. 天道虫
M3. Love Homme
M4. Stars (9999 Version)
M5. Breaking The Hide
M6. ロザーナ
M7. Changes Far Away
M8. 砂の塔
M9. Balloon Balloon
M10. Horizon
M11. Titta Titta
M12. ALRIGHT
M13. I don't know
M14. 毛皮のコートのブルース ※ボーナストラック

ライブ・イベント情報

<THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019-GRATEFUL SPOONFUL->
4.27(土) 静岡 静岡エコパアリーナ OPEN16:30 / START17:30
4.28(日) 静岡 静岡エコパアリーナ OPEN15:00 / START16:00
5.11(土) 北海道 北海きたえーる OPEN16:30 / START17:30
5.12(日) 北海道 北海きたえーる OPEN15:00 / START16:00
5.25(土) 福井 サンドーム福井 OPEN16:30 / START17:30
6.7(金) 大阪 大阪城ホール OPEN17:30 / START18:30
6.8(土) 大阪 大阪城ホール OPEN16:00 / START17:00
6.11(火) 神奈川 横浜アリーナ OPEN17:00 / START18:30
6.12(水) 神奈川 横浜アリーナ OPEN17:00 / START18:30
6.29(土) 秋田 秋田県立体育館 OPEN16:30 / START17:30
7.6(土) 埼玉 さいたまスーパーアリーナ OPEN16:30 / START17:30
7.7(日) 埼玉 さいたまスーパーアリーナ OPEN15:00 / START16:00
7.13(土) 福岡 マリンメッセ福岡 OPEN17:00 / START18:00
7.14(日) 福岡 マリンメッセ福岡 OPEN15:30 / START16:30
7.20(土) 広島 広島グリーンアリーナ OPEN17:00 / START18:00
7.21(日) 広島 広島グリーンアリーナ OPEN15:30 / START16:30
8.3(土) 宮城 宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ OPEN16:30 / START17:30
8.4(日) 宮城 宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ OPEN15:00 / START16:00
8.8(木) 東京 日本武道館 OPEN17:30 / START18:30 【追加公演】
8.9(金) 東京 日本武道館 OPEN17:30 / START18:30 【追加公演】
8.26(月) 兵庫 神戸ワールド記念ホール OPEN18:00 / START19:00 【追加公演】
8.27(火) 兵庫 神戸ワールド記念ホール OPEN17:30 / START18:30
9.3(火) 徳島 アスティとくしま OPEN17:30 / START18:30
9.14(土) 福島 あづま総合体育館 OPEN16:30 / START17:30 【追加公演】
9.15(日) 福島 あづま総合体育館 OPEN15:00 / START16:00
9.21(土) 熊本 グランメッセ熊本 OPEN17:00 / START18:00 【追加公演】
9.22(日) 熊本 グランメッセ熊本 OPEN15:30 / START16:30

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