香取慎吾がサプライズで登場! 『B
OUM! BOUM! BOUM! 香取慎吾 NIPPON
初個展』10万人来場記念セレモニーを
レポート

IHIステージアラウンド東京(豊洲)にて開催中の『サントリーオールフリーpresents BOUM! BOUM! BOUM!(ブン!ブン!ブン!)香取慎吾NIPPON初個展』(会期:〜2019年6月16日)。本展の来場者10万人突破を記念して、アーティストの香取慎吾が、4月25日に行われたサプライズセレモニーに登場。10万人突破への思いや、本個展の裏話について語った。
客席の前で、来場者と記念撮影をした香取慎吾
本展は、2018年9月にパリのルーヴル美術館地下「カルーセル・デュ・ルーヴル」にて開催された個展『NAKAMA des ART(ナカマ・デ・アート)』に発表した作品104点の凱旋展示のほか、新作の体感・体験型インスタレーション作品を含む全127点を通じて、香取慎吾の全身を体感できる内容になっている。会期中は、香取自身が不定期に会場を訪れ、制作を続けている作品があるのも特徴だ。
「BOUM!」とは、フランス語で「ドキドキ」という心臓の鼓動音を意味する
来場者は、はじめに360度回転する座席で10分間の映像作品を鑑賞することになっている。この日は、11時15分の回の映像が流れた後にスクリーンが開くと、正面ステージに設置されたメインオブジェの《BOUM! BOUM! BOUM!》裏手から、香取本人が登場。客席からは黄色い声が上がった。
メインオブジェの背後に隠れていた香取
「3月15日からはじまりました、わたくし香取慎吾の日本初個展が今日、この公演のお客様で10万人突破です!」と香取が報告すると、会場からは盛大な拍手が。香取自身も「信じられない!」とコメントし、喜びと驚きをあらわにした。
香取と心臓の形をした立体オブジェ《BOUM! BOUM! BOUM! 》
メインオブジェとなる《BOUM! BOUM! BOUM!》は心臓の形をした立体作品で、この作品に触れると、香取の心音がダイレクトに伝わるような仕掛けになっている。オブジェの背後に隠れていた香取は、「はじめてこういう形で(来場者の前に)登場して、普段なら緊張しないんですけど、裏に隠れていたら、(オブジェから)鼓動がドキドキしているのが伝わってきて、自分まで緊張してきちゃいました」と打ち明けた。
トークセッション後は、客席の最前列に香取が立ち、来場者と記念撮影をするフォトセッションの時間も設けられた。さらに、記念撮影の後には、制作途中の壁画に絵を描き足すライブペインティングを披露。思わぬサプライズの連続に、来場者からは終始興奮した様子が伝わってきた。
インスタグラム投稿用の撮影もしたいと提案した香取。
トークセッションの進行を務めたのは、TBSの外山惠理アナウンサー。以下、その模様をお届けしよう。
記念撮影には外山アナウンサーも誘い、「シンゴ・デラックス」という感じで!と言う香取に、会場からは喜びの声が上がった。
トークセッション
ーーこの度は10万人突破おめでとうございます! 今の素直な気持ちを教えてください。
信じられない。10万人ってすごいですよ、本当にうれしい限りです。日本で個展を開くのが夢だったので、その夢が叶うだけじゃなく、たくさんのお客様が毎日来てくださっての10万人ってすごくないですか? 本当にありがとうございます!
ーー本展は、360度回転する劇場「IHIステージアラウンド東京」というユニークな空間を活用したものになっていますが、反響はいかがでしたか?
まず、個展の話だけ聞いた人は、「見方がわからない、劇場でどうやって作品を見るんだろう?」と疑問を持っているようです。会場にいる皆さんには、今見ていただいた通り、最初に客席に座ってもらって、10分間映像を見たあとに、正面の大きな扉が開いて、そこから個展がはじまり、客席からステージに上がってきてもらうといった流れがわかると思います。
ステージって僕の居る場所というか、そのステージに一緒に上がってもらうことってなかなかないじゃないですか。「自分のなかに入ってきてほしい」という思いが、自分の居場所=ステージに、皆さんにも上がってきてもらうという形になった。あとは、個展でスモークをたくという演出も、あまりないと思います。
個展を開きたいという夢を持っていた頃は、今まで僕が日本や海外の美術館で見たような個展を開きたいと思っていたんですよね。真っ白な壁に作品を飾って、照明も絵が見やすいようにパキッとさせるような。だけど、いざ会場に来て作っていくうちに、個展なのかショーなのかライブなのか、わからないようなものになっていきました。「僕が個展をやったらこうなるんだな」って自分でも感じていますし、この劇場が、僕が個展をやらせていただくのに一番合った場所だったんじゃないかなと思います。
ーー会場中に香取さんが散りばめられていますよね。作品のキャプションに香取さんの言葉が書いてあるので、まるで香取さんが語りかけてきてくれるような不思議な感覚でした。
作品のキャプションは、すべて自分の言葉で書いているんですけど、これは開催間際に急きょ作ってつけたものです。美術展って本来は音声ガイドがあるじゃないですか。あれが今回もあるものだと思っていたんです。だけど、今回それが(建物の諸事情により)できなかったんですよね。音声ガイドがないなら、一つひとつの作品にキャプションをつけたいなと思い、自分の言葉をほとんどの絵につけています。なかにはキャプションなのに、「こんなキャプションないよね」って書いてあるやつもあります(笑)
ーー本展には、会期中に香取さんが描き足していく制作途中の壁画もあります。現時点でかなり完成に近付いている気がしますが、会期終了までに作品が出来上がってしまった場合はどうするのでしょうか?
時間がある時に会場に来て、3ヶ月かけて描こうと思ってライブペインティングをはじめたのですが、もう半分くらい描き上がっちゃっています。もし早めに終わったら、一回壁から外して他の場所に完成作を貼って、もうひとつ真っ白なものを用意して、もう一回描こうかな……。僕が会場に来るのは本当に自分のタイミングで、「今行ける!」と思った時なんです。そうしたら結構な回数来てるみたいで、ツイッターには「慎吾 頻繁」って書かれていました(笑)
ーー香取さんにとって、この会場は自宅のような場所になりつつありますね。
どこになにがあるのかとか、裏導線もすべて知ってますからね。展覧会の会期は1期、2期、3期と分かれていて、いまは2期に入り、1期にはなかった作品も増えていたりします。
ーー何回来ても、その都度変化が楽しめるということですか?
僕はパーフェクトビジネスアイドルなので。1期に来ても、2期目でまた来たくなるような、ちゃんとしたビジネスになっています!(会場から拍手)
ーー大型連休中に個展に来る方もいらっしゃると思います。本個展の楽しみ方を教えてください。
家族連れの方や、子ども達にもたくさん見てほしいですね。心臓のオブジェ《BOUM! BOUM! BOUM!》は僕の心音を感じられるので、ぜひ触ってみてください。ほかにもオブジェがあって、それは触れないものなのですが、もしお子さんが触ってしまっても、そんなに怒らないでほしいなと(笑)。触っちゃダメなんですけど、そこで本気で怒っちゃうと嫌な思い出になってしまうので。子どもたちには、楽しい空間だったなと思ってほしいです。
ーー会場では、一部撮影が許可されているのも魅力的ですね。
僕、SNSをすごくチェックしてるんです。みなさんの撮った良い写真を見させてもらっていますが、ムービーがあんまりないんですよね。動画も撮っていいので、ぜひ。
ーー最後に、まだ個展を見ていない方や、これから会場にいらっしゃる方々に向けてメッセージをお願いします。
6月16日までやってますので、「いやぁ〜ちょっと(都合がつかない)」という方も、まだ6月までありますから。(スケジュールの)調整きくと思うんですよね。お忙しいとは思いますが、皆さんのスケジュールの中に、この香取慎吾の日本初個展を入れてもらいたいです。会場の外に出た時に、きっと「今日は楽しかったな」と思える日になりますので、ひとりでも多くの方に来ていただけたらと思います。
香取慎吾「僕が絵を描いていることを知ってほしい」
フォトセッションの後には、作業用のコートを羽織った香取がステージ上に再登場。制作途中の壁画に、その場で絵を描き足すライブペインティングを披露した。
はじめは壁面の余白にハートや花の模様を描いていた香取。膨らんだポケットには、たくさんの絵の具チューブが詰め込まれていた。壁の空白部分を見回しながら、一度絵の具を手に取ると迷わず絵を描きはじめる姿は、自由気ままという印象。途中、手のひら全体で絵の具を伸ばしたり、指先を絵筆のように使って、やさしく撫でるように色を伸ばしたりしていた。
「10万人ですよ、すごいよね!」と、来場者のいる方向を振り向いては、喜びを分かち合いつつ、「福岡から来ました 」と言うファンには「福岡から? ありがとうねー」と返事をしたり、「カッコイイ、シュッとしてる!」という来場者の言葉に、「シュッとしてるって(笑)。そんな声援ってある?」と、ツッコミを入れる一場面も。
「こういうイメージで描こうって考えて描いてるんですか?」という会場からの質問には、「なにも考えてない」と回答。ほかにも、「本当はずっと描いてることもできるんですけど、色を変えたいから途中でやめるみたいな感じです」「赤が好きみたいです。赤がすごい多いです」など、自身の制作スタイルについて聞かれたことは、ためらいなく答えていた。来場者との会話を挟みつつ、香取は「今日見てもらって良かったなと思ったらぜひ、1人2人と誘ってみてください。僕が絵を描いているということを、知ってほしいんです」と話していた。
「本当に何も考えていないんです」と言いながら、自由に絵を描く香取
来場者10万人突破について、何度も「信じられない……」と感慨深そうにしている姿が印象的だった香取。壁画の上部には、「100000」の文字が付け加えられていた。
『サントリーオールフリーpresents BOUM! BOUM! BOUM!(ブン!ブン!ブン!)香取慎吾NIPPON初個展』は、6月16日まで。一度のみならず、二度三度楽しめる会場に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

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