あいみょん『ハルノヒ』で描くクレヨンしんちゃんに見る家族の大切さ

あいみょん『ハルノヒ』で描くクレヨンしんちゃんに見る家族の大切さ

あいみょん『ハルノヒ』で描くクレヨ
ンしんちゃんに見る家族の大切さ

2人の出逢いはどんなものだったのか
テレビアニメでも放送されている「クレヨンしんちゃん」の家族構成は、主人公であるしんちゃん、妹のひまわり、お父さんの野原ひろし、お母さんの野原みさえとで定着している。
いつも賑やかで、見ていると和む家族が出来上がっていったのは、ひろしとみさえの出逢いがあったからだ。
ハルノヒ
「北千住駅のプラットホーム」とは、ひろしがみさえにプロポーズした場所であり、ここから2人が未来を共に歩んでいくのだ。
付き合っていて起こった出来事について話したり、ひろしがみさえに対する想いを語りながら、プロポーズに至ったのだろう。

プロポーズした方もされた方も気持ちは高揚し、どんな未来が待っていたとしても、"2人なら乗り越えていこう"と希望にも似た新たな決意を胸にする。

一緒にいられる幸せと未来への希望


結婚して、生涯2人が一緒にいられることに対する喜びと、これからの人生への希望が描かれている。
未来は何が起こるかなんて誰にも分かりはしない。けれどもそれでいい。未来が分からないからこそ、今未来を想像して楽しむことができるのだから。
“将来が不安”“未来に期待できない”そんなことを考えている人でも、この歌詞を読むと少し未来への希望を持つことができるのではないだろうか。それほど幸せと希望が満ち溢れた歌詞なのだ。

「君の強さと僕の弱さをわけ合えばどんな凄いことが起きるかな?」からは、2人で力を合わせれば、乗り越えられないことはないという気持ちが読み取れる。失敗するという思考はなく、「凄いこと」と断定しているポジティブな思考は見習いたくもある。

ひとりふたりと子供が産まれて、理想の家族が出来上がっていく。“未来はこうなっていたらいいな”という理想を描いたサビではあるが、その理想はおのずと現実になっていくのだ。

大切な家族がいるということ
家族の大切さを再確認できる歌詞の終わりには、優しく包み込んでくれるような温かさがある。
結婚生活送る家の近くの駅は、「クレヨンしんちゃん」の舞台が春日部市であることから春日部市内の駅のことだろう。
歌詞中の「水色」とは何のことだろうか?恐らく晴れ渡った青空の色のことではいかと思う。
大切な家族がいることで、一家の大黒柱であるひろしは、“今日も1日頑張ろう!”という気持ちになり、電車待ちをしている時に、家族のことを思い浮かべながら空を見上げる様子を描いているのではないだろうか。

家に帰れば出迎えてくれる家族がいる幸せ。「小さく揺れる影」とはしんちゃんのことだろう。
みさえがひまわりを抱っこしてドアを開け、しんちゃんが駆け寄ってくる。そんな風景が目に浮かぶようだ。
どんな時も側にいてくれる家族の大切さと絆が描かれたこの楽曲は、温かい気持ちにさせてくれる。
TEXT 蓮実 あこ

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UtaTen

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