【エルフリーデ インタビュー】
メジャーデビューで終わりたくない
行けるところまで行きたい
4月24日に1stフルアルバム『real-Ize』でメジャーデビューするエルフリーデ。ご覧の通り、メンバー4人ともとてもかわいらしいのですが、このバンド、決してかわいいだけじゃありません。ルックスからは想像もできない分厚くてグルービーなサウンドは、ロック好きたちを唸らせることは間違いなし! 新時代のガールズバンド登場と言っていいのかもしれません。
ロックなガールズバンドにするために
メンバーを集めた
メジャーデビューアルバム『real-Ize』は1曲目「E.L.F. (album version)」がインストで、さらに2曲目「Starlight」~3曲目「MONSTER」とグイグイと迫るロックナンバーが続きます。失礼ながら、“本当にこの人たちが弾いているのか!?”と、思わずメンバーの写真を二度見しましたよ。
李奈
ありがとうございます(笑)。そういうガールズバンドになることを狙ってメンバーを集めたので、そう言ってもらえるのは嬉しいです。
ドラムスは若干前のめりに感じるほどドライブしてますね。
ゆーやん
演奏はちょっと難しいんですけど…(苦笑)。
李奈
ゆーやんは感情で動くタイプなんで(笑)、「MONSTER」みたいな曲を聴くと“よーし! 叩くぞ!”みたいな感じになるんですよ。すごく人間的だと思います(笑)。
ゆーやんさんはスティックを持つとモードが変わりますか?
ゆーやん
ドラムセットを前にすると性格が変わるというか(笑)。
李奈
ゆーやんはエルフリーデに入ってから、こういうタイプの楽曲が得意になってきて。最初はこういう系じゃなくて、そもそもテンポが180BPM超とか、あんまりやったことがなかったんですよ。だから、すっごく練習してて。
ベースもグイグイと来ているものが多いです。個人的には「FATE」や「Empty」辺りのランニングするさまがとても気持ち良かったですよ。
李奈
ありがとうございます! 私はもともとフュージョン系で、現代ジャズとかどっちかと言うと弾きまくるほうというか、6弦ベースとかコード弾きでソロを取るような現場にいたんです。エルフリーデはルート重視で、“弾く”というよりも自分の中ではオーケストレーション上のサウンドを担うというか、ドラムと同期をマッチングさせるための役割であって、フレージングを少し控え目にしていたんですけど、今おっしゃってくださった曲は“好きにやっていいよ”って言われたんで(笑)。
アルバムが進むに従って本性が出てくる感じではありますよね(笑)。
李奈
(笑)。「MONSTER」とかは5弦ベースでもいいんですけど、ライヴでは6弦ベースにしてみたりしています。
あと、リズム隊的な聴きどころで言えば、やはり「エンドロール」でしょうか。ダンサブルでファンキーなポップチューンですが。
ゆーやん
これも難しかったですね(苦笑)。ただ叩くだけじゃないというか、“どういうふうにしたらベースと合うのかなぁ?”って。
李奈
ゆーやんは大変だったかもしれないですね。「エンドロール」は作曲した時点でAメロBメロからサビへのリズムパターンを悩んでいて、パターンを結構変えたんです。で、ドラムを何パターンか録っておいてもらって、ベースを入れる時にいろんなパターンで弾き比べして、最終的にジャッジしたのが今のかたちなんです。
つまり、「エンドロール」はバンドにとって新しいチャレンジでもありましたか。だとすると、これをアルバムの最後に置いたことにエルフリーデの決意を感じますね。
李奈
はい。個人的には今回のアルバムの中では「エンドロール」が一番好きですね。いい仕上がりで大満足です。