L→R リウ(TALBO-2)、シャラク(VOICECODER)、フクスケ(TALBO-1)

L→R リウ(TALBO-2)、シャラク(VOICECODER)、フクスケ(TALBO-1)

【メトロノーム インタビュー】
メトロノームをずっと見てきた人も
驚くことがしたいと思った

異彩を放つ個性派集団、メトロノームが2019年第一弾シングル「Catch me if you can?」を4月24日にリリースする。昨年の結成20周年という節目の年を超えて見えてきたものについて、そして21年目にしてビジュアルを一新し、和装(やっぱり異質だが)に挑戦したわけを3人に訊いた。

20周年が終わっても
燃え尽き症候群にならなかった

2018年はかなり多忙な一年だったと思いますが、振り返って印象に残っている出来事があれば教えてください。

フクスケ
やっぱり節目のツアーでたくさんの人から“おめでとう”と言われたのがとても嬉しかったですね。その前は“20周年とはいえ、7年も休んでたから”って言ってたんですけど、再起動であってもバンドが存続することはなかなかないことなので、素直な気持ちになったし、ツアーファイナルを豊洲PITという今までで一番大きな会場でできたことも嬉しい出来事でした。
シャラク
僕、去年はずっと焦っていたんです。“20周年だから目に見える成功というか、何かを成し遂げなきゃいけないのかな”って。でも、活動していく中で生まれた付き合いが今後につながっていっているので、節目の年ですら種蒔きだったと思えたし、全ての出来事が何かにつなげるための一年だったのかもしれないですね。

Plastic Tree、MUCC、MERRY、sukekiyoらと共演した主催イベント『メトロノーム 廿th FEST.』を開催したことも大きかった?

シャラク
そうですね。自分たちで主催して、声を掛けて出ていただいて。つねづね“メトロノームってイベントに呼ばれないんですよ”って言っていたんですけど、そこで共演したのがきっかけでMERRYさんの2マンライヴに誘っていただいたりとか。
リウ
ワンマンツアーも主催イベントもやって良かったと思えたんですけど、一年が終わっても燃え尽き症候群みたいになることは一切なく、逆に“次はこういうことをやってみたい!”っていう気持ちばっかり沸いてきたんで、それが一番の収穫でしたね。

そんな中、リリースされるシングル「Catch me if you can?」のビジュアルはメトロノームのイメージカラーの黄色をそのままに和装に挑戦し、ジャケット写真も能楽堂なのは驚きました。

フクスケ
考えていたのは20周年の真っ只中ですね。リウが言っていたように燃え尽き症候群に陥ることなく、落ち着くどころか衣装も攻めたものにして、メトロノームをずっと見てきた人も驚くことがしたいなと思ったんです。で、これまで“和”を押し出したことがなかったので、次は思い切って衣装も和風にしてみようじゃないかと。ふたりに提案したら“いいんじゃない?”って。まぁ、だいたい答えは“いいんじゃない?”なんですけど(笑)。

はははは。

フクスケ
“嫌だ”って言われるようなことは自分も提案しないですけどね。ツアーのことも考えた上で、“衣装は和風で、普通は使わない色だけどメトロノームらしく全部黄色にしてみようよ”って。
リウ
最初に“和”って言われた時はどんな衣装になるか想像がつかなかったんですけど、デザイン画を見て度肝を抜かれました(笑)。着流しみたいな感じかと思ったら武将みたいで、すごいことを考えるなって。

インパクト大ですよね。そして、V系の和風ロックの情緒的な激しさを思い浮かべたら、やっぱり裏切ってくれるのがメトロノームで。「Catch me if you can?」は和風テクノなファンクロックになっているという。

シャラク
作詞作曲は僕で、結果的にリード曲になりましたけど、ならないつもりで作ってたんですよ(笑)。なので、やりたいことをやりましたね。話に出ていたので、和楽器は一応入れておこうみたいな(笑)。

(笑)。タイトルは“捕まえられるものなら捕まえてみなよ”みたいなニュアンスなんでしょうか?

シャラク
はい。歌詞にも出てくるんですけど、メトロノームのシャラクとしての正しい姿というか、自分の中に理想像はあるんですけど、理想は理想だからなかなか到達しなかったりするので、“鬼さん、こちら”みたいなタイトルにしました。もうひとりの自分がずっと自分に呼びかけている。正解はちゃんと分かってるんだけど、そうなれない自分にモヤモヤしている感じ。

《また無理とか無駄とか引き連れて》っていうフレーズは?

シャラク
いつもぐじぐじ悩んでいるんですけど、腹は括ったから“よっしゃあ、行くか”という気持ちですね。

なるほど。“メトロノームはジャンルもひと言では語れないバンドだから捕まえられないよ”っていうニュアンスがタイトルにあるのかと思いました。

シャラク
というより、ただの自問自答の曲です。
フクスケ
シャラクらしい曲だからリード曲になっても当然と思ってました。ファンキーな曲なので難しいことをやるんじゃなく、リズムで楽しめるようなギターを弾きたいなと思いましたね。
リウ
今までもメトロノームにはファンキーな曲はあったけど、より洗練されていていいなって。ファンクが個人的に好きなので、指弾きとスラップの組み合わせでベースは弾いています。
L→R リウ(TALBO-2)、シャラク(VOICECODER)、フクスケ(TALBO-1)
シングル「Catch me if you can?」

OKMusic編集部

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