noovy、Hank卒業「僕たちはもう一歩、未来に行きます。」

noovy、Hank卒業「僕たちはもう一歩、未来に行きます。」

noovy、Hank卒業「僕たちはもう一歩
、未来に行きます。」

その姿はまるで“白馬の王子様”!? 爽やかな笑顔が弾けるnoovy

学生から主婦層、そして子連れの観客まで幅広い年齢層でびっしり埋め尽くされた会場は、みんなnoovyの登場を楽しみに待ちわびていた。
徐々に会場が暗くなると、観客からは黄色い声が上がる。そして、スクリーンにはまっさらな黒板が映し出された。何が映し出されるのだろう、と期待で胸を膨らませる観客に向けて贈られたのは「Towards bright tomorrow」「Start out new story」「One more step」と白いチョークで次々と刻まれていく前向きな言葉。「Hankが俳優という新たな道へ進んでも、僕たちは応援する。僕たちも新しい一歩を踏み出して、未来を切り拓いていく」といったファンへのメッセージに感じた。
その後、メンバーが一人ひとり姿を現した。真っ白な衣装に身を包みながら登場したnoovyは、まるで白馬の王子様だ。待ってましたと言わんばかりに観客が温かい拍手で迎えると、ボーカル・ギターを担当しているShawnが「How are you doing tonight? 楽しんで! Put your hands in the air!」と観客の調子を確かめながら、手を上げるよう指示していく。そして「Walk Away」でキックオフ。Hankが観客に手拍子を指示し、スタートから盛り上げていく。
Hankの「Are you ready!」という掛け声とともに披露されたのは「KALEIDOSCOPE」。曲中、ステージに向かって指をさしている観客を見たShawnは、その観客に向かって指をさし返し、互いの顔からは満面の笑みがこぼれる。ドラム・コーラスを担うMarkやベース・コーラス担当のJKからも笑顔が弾け、多幸感あふれる空気が会場を包み込む。そして「東京、元気ですか! Are you ready!」というShawnの掛け声で、爽やかなチューンの「WILD」へと持ち込んだ。
拍手と歓声で会場がヒートアップしていくと、それを見たShawnはしゃがみながら「フー!」と甲高いシャウトを。そして、観客がリズムに合わせて一斉に手を振っていくと、前かがみの態勢のまま前方にいる観客に向かって笑顔で歌ったり、ファンとタッチしたり、観客と一緒に手を振ったり、さらにはサビの部分でうれしそうに飛び跳ねる場面も挟んだりと、Shawnのうれしそうな様子に観客からは笑顔が絶えない。そのまま大合唱も始まり、会場はますます熱気に包まれていく。
Shawnからうれしいサプライズ!?ファンも「かわいい!」ち興奮

MCでHankは「ようこそ!」と挨拶を。そして歓声が上がる中、「みなさん、こんばんは! (Hankにとっての)最後の日本(のライブ)、楽しんでくださいね。皆さん、元気ですか?」と観客に声をかけていく。「一番元気!」と楽しそうな声が観客の口から飛び出すと、うれしそうに「One More Stepに来てくれてありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えた。
「次の曲は『In My Dreams』、聞いてください」というHankの声とともに披露された同曲では、JKがベースを弾くソロパートや、Hankのギターを鳴り響かせる場面の他、ShawnとJKが軽やかなメロディに合わせてステップを踏んでいた。観客も心地よく身体を揺らす。
続いて披露したのは「Café Girl」。Shawnのあとを追うようにHankとJKの2人がコーラスを入れる最後のパートでは、交互に歌うことで美しいハーモニーが生まれる。観客はその歌声にすっかり酔いしれていた。
歌い終わると、Shawnは「東京、楽しいですか!」と会場の温度を再度確認した。観客が一斉に答えていくと、「楽しいです、確認しました! ツアー来てくれて本当にありがとうございます。今回はHank(にとって)日本最後です」と話し始めた。
さらに「ここにはたくさん思い出があります」と、この日の会場で過去にパジャマ姿でライブを披露したり、ライブ中に着替えたりしたことを明かしていく。また、「いつかワンマンライブができたら」と思っていたことが今実現し、感動していることも打ち明けた。
そして「今回はスペシャルなことをやります!」と意気込むShawnだが、JKから「なんでここ、MCしているのか分からない」と笑いながら突っ込まれてしまう。どうやら興奮していたあまり、MCのパートを間違えてしまったらしい。慌てて「すみませんでした!」と深々と謝るShawnに対し、観客からは「かわいい!」という声が飛び交い、温かく受け止めていた。おちゃめな一面を覗かせたShawnのこのシーンは、ファンにとってうれしいサプライズだったに違いない。
歌のプレゼントが贈られる“スペシャルコーナー”!

続く「Lily」では、会場を穏やかなメロディで包み込んだ。メンバーが真剣な顔つきでしっとりと歌い上げ、観客の心を射抜くと、待望のMCパートへ。「次はスペシャルパートです。テンション高いです。YES!」とShawnの気分もすっかり高揚した様子。
そして始まったのは、Shawnと観客とのじゃんけん大会。勝った人にはメンバーの目の前で「Singin’ for you」が聴けるという権利をかけて、会場は白熱していた。
見事じゃんけん大会を勝ち抜いた女性客は、他の観客から声援や拍手が飛び交う中、ステージの上へ。そのまま「Singin’ for you」が始まり、女性客はHankの目の前に恥ずかしそうに座りながらも、うっとりと歌のプレゼントに聴き入っていた。曲の最後には、Hankが女性客にギターを弾かせてあげるシーンも。会場内は、黄色い声が飛び交っていた。
歌い終えると、Shawnは「こういうパートが昔からやりたかったんですね。みんなも盛り上がったでしょう? もっともっと良い曲がありますよ! もしよければ、一緒に踊りませんか?」と「bye bye darling」へ繋ぎ、会場をゆったりと左右に揺らす。
現体制を振り返り、「この数年はとても大切な日々になった」
一旦メンバーが退場すると、Hankに向けたメンバー3人からのメッセージVTRがスクリーンに映し出される。VTR内でメンバーは結成当時まで振り返り、Hankの気持ちを前から知っていたことを打ち明けた。そして「簡単にあきらめる人じゃないと思う」「ハッピーなことが一番」「この数年はとても大切な日々になった」などとHankへの思いを語り、観客に向けても「ここにいる皆さん、分岐点に立ち会ってくれてありがとう」「Hankのこと、忘れないでね」というメッセージが贈られた。
Shawnらをはじめとするメンバーが制服姿に着替えて再登場すると、Shawnは「デビューシングルのときの衣装です。この衣装にはたくさん思い出が詰まってる」と懐かしさを話し始めた。
そして「本当に僕たち日本に来て、皆さんやスタッフさんにお世話になっています。皆さんやさしいです。とても感動です」「日本は僕たちにとってとても大切な国です。日本でいろんな成長をしました。感謝しています」と礼を述べ、1stシングル「Garage」、日本1stアルバム『LION』に収録されている「Cross The Line」を立て続けに披露した。
その後、Shawnの「新曲聴いてください」という紹介とともに披露されたのは、noovy史上、最もダークな「Fade to Black」。アグレッシブなサウンドを会場に響かせていくと、今度は明るくポップな「LION DANCE」、日本のファンのために作られたバラード「HOME」に紡いだ。4人が織りなすハーモニーからは、これまで歩んできた道のりを決して忘れはしないという熱い思いがひしひしと伝わってきた。
そして暗転してスクリーンに映し出されたのは、HankのVTR。毎日リハーサルとライブを繰り返す日々を過ごしてきたからこそファンに出会えたという感謝の気持ちの他、「4人のスピリットを忘れないでね」というメッセージが贈られた。
Hankがソロパートで本音を吐露「実はちょっと寂しいです」
今回のツアーTシャツで登場したHankは、「最後のソロパートです」「最後、実はちょっと寂しいです」と本音を漏らす。続いて「We won’t forget you. I cannot stand here with you guys. ありがとうございます」とファンのサポートがあったからこそ今の自分がいるという感謝の気持ちを述べた。
「次の曲はカバーです。僕のとても好きな曲」と説明したHankは、中国語の曲の弾き語りを披露した。心地よく揺れる観客を見ながら、国境を越えて観客にも良さが伝わる音楽の素晴らしさを体感したのだった。
Hankの「次は、最後のパート。準備はいいですか?」という掛け声とともに披露されたのは「ONE」。多くの観客がメッセージカードを掲げながら「All for One」「One for All」の大合唱が巻き起こった。そんな中、同じツアーTシャツに着替えたShawnらメンバーも次々と登場。楽しそうにラストパートへと持ち込んでいく。
桜が舞い散る中、“あの曲”でラストを飾る!

「最後の曲です。これから僕たちはもう一歩、未来に行きます。皆さんも夢を持って」という言葉とともに披露されたのは、「スピードアップ」だ。桜を彷彿とさせる桃色の紙吹雪が舞う演出の中、新たな出発を意味し、4人にとって初めてのアニメタイアップとなった同曲でラストを飾る。スクリーンには「Let’s keep going on our『One More Step』Journey」というメッセージが映し出された。
Hankとの別れを名残惜しむファンからは「Hank!」といった声や、「Hankありがとう!」という感謝の気持ちを込めた叫び声も会場にとどろいた。
アンコールの声が相次ぐ中、再びメンバーが姿を現すと、「イチバンボシ」を披露。今回のツアーはアンコールなしとのことだが、この日はスペシャルだったとのこと。観客はうれしそうにリズムに合わせて手を振り、Shawnの「ありがとうございました。また会いましょう! Thank you!」の言葉で幕を閉じた。
Hankは前列にいる観客の全員の手をタッチし、さらに観客に手を振り、最後に大ジャンプを披露しながら場を後にした。俳優という新たな道に進んだとしても、Hankがnoovyにいたという思い出を、メンバーもファンもきっと忘れないだろう。この日の光景は、一人ひとりの心に忘れがたいほど深く刻まれたに違いない。
TEXT ちゃんさき
セットリスト
M1. Walk Away
M2. KALEIDOSCOPE
M3. WILD
M4. In My Dreams
M5. Café Girl
M6. Lily
M7. Singin’ for you
M8. bye bye darling
M9. Garage
M10. Cross The Line
M11. Fade to Black
M12. LION DANCE
M13. HOME
M14. Hank Solo (カバー)(※JACKSON5の英語曲MIX)
M15. ONE
M16. スピードアップ
EN1. イチバンボシ

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