「season」は嵐の歩みそのもの!未来を歌う歌詞に涙…

「season」は嵐の歩みそのもの!未来を歌う歌詞に涙…

「season」は嵐の歩みそのもの!未来
を歌う歌詞に涙…

そわそわとした空気感

歌い出しの歌詞は、まさに旅立ちを前にした、どこか落ち着かない心境を思わせます。目指す方向を決めて、自分の道を歩み出したばかりの頃は、期待と共に不安もあります。元来た道を振り返りたい気もするけれど、拭いてきた風は温かく、旅立ちを後押ししているようにも感じます。
タイトルは『season』ですが、どこか春を感じさせる歌詞です。春は旅立ちの季節でもあり、環境がこれまでと大きく変わる人も多いもの。初々しさとみずみずしさ、未知であるが故の怖さを抱えた、なんとなくいびつな気持ちが手に取るように伝わってきます。
旅立つということは、これまでの仲間とも離れるということです。1人で進むのは寂しいけれど、会えなくても絆はあります。「消えることない想い」というのは、友達に向けてでしょうか。恋人に向けてでしょうか。どちらにせよ、とても大切な人を思っていることが伝わってくる、温かい歌詞です。離れていても、大丈夫。そう言い聞かせて、住み慣れた環境から一歩踏み出すのです。
旅立ち=春

寂しさや不安を乗り越えて旅立ちを決めたのは、自分のため。自分がこうと決めた道を進むためです。「ひらひら」というのが、春を象徴しています。舞い散るのは桜でしょうか。卒業の時期を連想させる、寂しくも美しい場面です。
また「僕たち」と出てくることから、自分のことだけを歌った歌ではないことが分かります。旅立つのは自分、そして、「君」や、大切な仲間たちもきっと、それぞれの道へと旅立っていくのでしょう。自分が心に決めた夢があるように、人にもそれぞれ、目指した道がある。ならば、今は寂しくても、まっすぐに前を向いて進むしかない。そんな歌詞です。夢は消えない、というメッセージが力強く胸に迫ります。
嵐が5人で出した、活動休止という選択。メンバーにとっても、ファンにとっても、その決断は大きなものでした。決断を下すのは簡単ではなかったはずです。長い時間をかけ、話し合いを重ねて出した、とても大切な決断なのです。そこに、嵐の絆と、覚悟が滲んでいます。
夢が現実味を帯びてくる

将来の夢を思い描いたり、目指した職業に就くために勉強したり。行動を起こすことで、夢が現実味を帯びてきます。遠くあって、ぼんやりと思い描いていたことが実現へと近づいていく中で、見えなかったことが見えてくることもあるでしょう。
知らなかったことを知ることで、より一層夢に近づく力にもなる一方で、傷つくことや、知らない方がよかったこともあります。どちらの意味でも、分からなかったことが分かり始めるというのは大きな前進です。夢へと突き進む高揚感と、ふとした瞬間に感じる不安を、見事に表現した歌詞です。
夢を見ていた頃と、夢を追いかけている今とでは、必ず何かが違っています。時の流れと共に、人は少しずつ変わるもの。目の前のことに精一杯で視界が狭くなり、見えていたことも見落としてしまうこともあります。そんな中でも、大切な人を思う気持ちは変わらない。その人の存在が「僕」の道しるべになり、心の支えになっているのです。
前を向いているから怖くない

旅立ちを決めるまでは、未来への不安や、今いる場所への愛着など、様々な思いがあったことでしょう。踏み出す時、迷ってしまうのは、これから進む先に、成功が約束されていないからです。もしかしたら失敗するかもしれない、今の環境で頑張った方がいいかもしれない。
しかし、これと決めて前に踏み出す時には、心は澄み切り、もう惑わされることはありません。進む道が間違いでも失敗だらけでも、自分の心としっかりと向き合った上で出した答えに、後悔はありません。
旅出す瞬間、これまで当たり前のように過ぎ去った日々を、改めて思い返します。そこには、これまで気づかなかった喜びや幸せが溢れていて、今更、自分が置かれていた環境のありがたさを知るのです。
嵐も、駆け抜けてきた20年は決して簡単ではなかったはずです。苦しいことも、悔し涙を流すこともあったでしょう。それでも、たくさんの人に支えられてここまで来た。その景色は、何ものにも代えがたい宝物であるはずです。
すべての人への感謝を胸に進む道は、先が見えないながらも温かく、心を幸せで満たしてくれるものなのでしょう。迷いを吹っ切って、嵐がたどり着いた答えを、進むその道を、これからも応援し続けたい。『season』の歌詞に重なる嵐の軌跡は、素直にそう思わせてくれます。
TEXT 岡野ケイ

UtaTen

歌詞検索・音楽情報メディアUtaTen