She, in the haze、
言葉を失うステージで魅了した
ツアーファイナル公演の
レポートが到着
3月6日に新作ミニアルバム『ALIVE』をリリースし、ツアーを敢行していた、世界規模で躍進し続けている注目のクリエイター集団、She, in the haze。そのツアーが3月27日(水)に代官山SPACE ODDでツアーファイナルを迎え、その様子のレポートが届いた。
【ライブレポート】
筆者にとっては2回目のShe, in the hazeのライブ体験となるわけだが、“言葉を失う”というのはまさにこのことかもしれない。とにかくそのすべてに魅せられ、体を動かすことも忘れるくらい惹き込まれた時間だった。
約2年ぶりのワンマンライブ。全17曲、1時間30分のロングセット。このバンドはなんと表現していいかいつも困惑する。それはすべての見せ方を持っているからだろう。見せる、聞かせる、楽しませる、感動させる。もしかしたらそれは、自分たちが楽しむことを第一としていない、相手に何かを与えることに重きを置いている結果なのかもしれない。
ライブレポートとはそもそも、その日の曲順になぞって細かく描写を説明していくもの。あるいはそれがセオリーなのだが、筆者は今回それをしたくない。いや、正直に言うと一度一通り書いてはみたものの、すべて消してこの文章にいきついたのだ。仕事放棄だと言われてもかまわない。なぜなら私が見たもの、覚えたこの感情は、言葉にしてしまうとどうしても薄れてしまうように感じたからだ。
人は本当に感動すると、言葉になんかできないものだ。とにかく一度見てほしい。実際に自分の目で耳で、確かめてほしい。どうしてあそこまでオーディエンスが熱狂するのか。どうしてあれほどまでに鳥肌が立ち、心が揺さぶられるのか。まるでオーケストラのごとく荘厳に折り重なった芸術的なサウンドに、一筋の光が差し込むように轟く歌声。ただ攻撃的なだけじゃない、ただ美しいだけじゃない、そこには幾重もの感情や描写が見え隠れしている。崩れそうなほど繊細で、焼き尽くすほどに狂暴で。この絶妙なアンバランスは芸術作品としか言いようがないだろう。
そして3月29日、2018/12/5発売の数量限定シングル『Mirror』収録曲から「Last dance」の配信が各種配信サイトにて開始された。当シングルはすでに完売となっており、店頭では手に入らない作品なので、この機会にぜひ聴いてもらいたい。明るくダンサブルなPOPサウンドの中に、不思議と胸を締め付けるような切なさが共存している珠玉の名曲だ。
これから彼らはどうなっていくのか。どう変わっていくのか。今後の動向から目を離せない。
text by 遠藤 真
約2年ぶりのワンマンライブ。全17曲、1時間30分のロングセット。このバンドはなんと表現していいかいつも困惑する。それはすべての見せ方を持っているからだろう。見せる、聞かせる、楽しませる、感動させる。もしかしたらそれは、自分たちが楽しむことを第一としていない、相手に何かを与えることに重きを置いている結果なのかもしれない。
ライブレポートとはそもそも、その日の曲順になぞって細かく描写を説明していくもの。あるいはそれがセオリーなのだが、筆者は今回それをしたくない。いや、正直に言うと一度一通り書いてはみたものの、すべて消してこの文章にいきついたのだ。仕事放棄だと言われてもかまわない。なぜなら私が見たもの、覚えたこの感情は、言葉にしてしまうとどうしても薄れてしまうように感じたからだ。
人は本当に感動すると、言葉になんかできないものだ。とにかく一度見てほしい。実際に自分の目で耳で、確かめてほしい。どうしてあそこまでオーディエンスが熱狂するのか。どうしてあれほどまでに鳥肌が立ち、心が揺さぶられるのか。まるでオーケストラのごとく荘厳に折り重なった芸術的なサウンドに、一筋の光が差し込むように轟く歌声。ただ攻撃的なだけじゃない、ただ美しいだけじゃない、そこには幾重もの感情や描写が見え隠れしている。崩れそうなほど繊細で、焼き尽くすほどに狂暴で。この絶妙なアンバランスは芸術作品としか言いようがないだろう。
そして3月29日、2018/12/5発売の数量限定シングル『Mirror』収録曲から「Last dance」の配信が各種配信サイトにて開始された。当シングルはすでに完売となっており、店頭では手に入らない作品なので、この機会にぜひ聴いてもらいたい。明るくダンサブルなPOPサウンドの中に、不思議と胸を締め付けるような切なさが共存している珠玉の名曲だ。
これから彼らはどうなっていくのか。どう変わっていくのか。今後の動向から目を離せない。
text by 遠藤 真