初ライブがマイナビBLITZ赤坂!ACE COLLECTIONの素顔

初ライブがマイナビBLITZ赤坂!ACE COLLECTIONの素顔

初ライブがマイナビBLITZ赤坂!ACE
COLLECTIONの素顔

2017年12月に結成し、これまで一度もライブをせず配信リリースとYouTubeへの動画投稿を続けてきたACE COLLECTION。
ついに4月29日に開催されることになった初ワンマンライブの会場はなんとマイナビBLITZ赤坂、しかも秒速でSOLD OUTさせたという驚異の新人バンドが初のワンマンライブを前に、1st digital Album『December 9』をリリース。

出会って30分でバンドを結成!
▲写真左より、たつや◎(Vo&Gt.) / LIKI(Gt.) / 奏(Ba.) / RIKU(Dr.)
──初めまして!みなさんの結成は2017年末ということですが、結成のきっかけから伺ってもよろしいでしょうか。
RIKU:もともと別々のバンドで活動していたんですけど、ヴォーカルのたつや◎の弾き語り動画をTwitterで見つけてフォローしたらフォローが返ってきてダイレクトメッセージをしたんです。
当時たつや◎とLIKIが同じバンドだったので、そのバンドのライブを観に行かせてもらって、後日ご飯も食べに行って色々音楽の話をして。
その日帰ってからたつや◎と一緒にバンドやれたら最高じゃないかと思って、一緒にやらないか?って翌日も会う約束したんです。

──アクティヴですね!
RIKU:そうなんです(笑)。同時進行で、もともと知り合いのベースの奏くんにも声をかけて、奏くんとたつや◎と僕の3人で会って、一緒にバンドやろうって話をしました。
その場でみんな今のバンド辞めるってなって結成です。

──すごい(笑)。
RIKU:それは奏くんが「今すぐみんなバンド辞めるなら俺やる」ってその時言ってくれたから。
なので結構勢いバンドなんですよ(笑)。
全員:(笑)!
RIKU:あんまり後先考えない(笑)。でも直感で確信はあったんです。
後日ギターをどうしようかってなった時に、たつや◎のバンドでベースをやってたLIKIを誘おうってなって。

──LIKIくんベースだったんですか!
LIKI:僕がやってるのはギターなんですけど、大学でいろんなバンドを組んでいたんですけど、サポートでベースでもやってみようかなってことでやってたバンドがたつや◎とのバンドだったんです。
たつや◎:俺も当時本気でバンドやってたのに、初めてベース触るって奴がベースとして入ってきて…たまったもんじゃないですよ(笑)。でもACE COLLECTIONでギターに戻ったから良かったですよね。

──ものすごい結成エピソードですね(笑)。みんなの直感が良い作用を生んだんですね。
RIKU:本当にタイミングが良かったと思います!
奏:RIKUとは出会って2〜3年だったんですけど、他のバンド同士だけどリスペクトを持って接しているような関係だったので、良いヴォーカルがいるって聞いてバンドを組む話を始めてから30分で「今日でバンド辞めれる?」って話になってましたね(笑)。
そこで辞めれるっていう2人だったらマジで間違いないし、ここに賭けて万が一失敗しても後悔しないかなって。そんくらい覚悟持っている奴と音楽やりたいなって。

──30分で結成を決めて、バンドの方向性とかどんな音楽をやるかというのを決めたのはその後になるんですか?
奏:何が似合うのかを探すために5 Seconds of SummerとかRADWIMPSの曲をスタジオで合わせてみたけど、方向性って決まらないままでしたね。

──なるほど、今作の収録曲もジャンルの振り幅がありますもんね!
RIKU:これやりたい!っていうのが逆にみんな無かったですね。僕と奏くんは重いラウドロックバンド出身で、たつや◎は歌モノをやってきたけど、僕らはヴォーカル次第でという感じです。

──ラウドロック出身っぽい髪色ですもんね(笑)。
RIKU:やっぱわかりますか(笑)?
奏:明日黒染めしてきます(笑)。

──話は戻りますけど、LIKIくんはギターに戻れて良かったですね!
LIKI:ベースやってた時はギターを封印していたので、ギター弾きたくて!
たつや◎:僕がギター弾くなって言ってました(笑)。

──ACE COLLECTION結成時に足りないのがギターで良かったです(笑)。
それから、YouTubeにあげられている『Shape of You』のマッシュアップ動画の再生回数がすごいことになっていますけれども、マッシュアップや動画投稿を始めたきっかけについても聞かせてください。
奏:僕たち結成した時は普通にライブハウスで活動しようと思っていたんですよ。いつまでにACE COLLECTIONで何をしたいかっていう理想の年表を書いてみて、その中にライブ活動っていうもはもちろん入ってきていたんですけど。
ある時頼れる知り合いにファンの獲得の仕方を聞きに行ったんです。そしたら「YouTubeやってみたらいいんじゃない」って言われて。その時は理解出来なかったんですけど、話を聞いていくうちに納得できる部分も多くて。

──はじめからその気だったわけではなかったんですね。
奏:はい、YouTubeをやることは憧れてきたミュージシャンと活動方法が違うので、色々葛藤はありながらもずっと話し合いを重ねて。
最終的に、俺たちがマインド的な部分でブレなければYouTubeをやろうがライブハウスでライブをやろうが一緒なんじゃないかなって。失敗してもまたライブハウスからやり直せるとも思っていたので、やってみることにしました。
そしたら初めて投稿した『Shape of You』のマッシュアップがバズって(笑)。

──マッシュアップ自体はどなたか元々されていたんですか?
RIKU:たつや◎です。
たつや◎:RIKUと俺はTwitterに動画あげたりSNSを使ってきていたので、その経験とYouTubeの提案をしてくれた人との話をすり合わせていく中で、「マッシュアップっていうものがあって、コレ良いんだよ!」ってアコギでやって見せたんです。
それが良いねってなって、マッシュアップを投稿することに決まりました。

──マッシュアップって本当にセンスないとできないですよね!!
奏:色んな楽曲のサビだけを使えばいいわけじゃなくて、抑揚とか展開をつけるためにBメロを使ったりしながら作るんですけど、そのセンスにはメンバーながら脱帽です。

──あの天井からの撮り方の案は?
RIKU:たつや◎だよね?今一緒に住んでいるんですけど、当時はLIKIの家に集まったりしていて。動画撮るなら3カメでこのアングルで〜とか考えてたんですけど、一緒に住み始めたら結局“上からの1点でよくね!?”ってなって(笑)。
確かにそういう撮り方見たことないし、全員映るし。

──今作『December 9』の歌詞に入っている「黒い絨毯の四角を埋めた」とかってあの動画で見る景色のことですもんね!?
たつや◎:あれです!

──天井からの撮り方をしていなかったら生まれなかった歌詞じゃないですか!
全員:そうですね(笑)!

──ACE COLLECTIONさんは自己プロデュースという点でも長けていらっしゃると感じましたが、今回のアートワーク周りも皆さんののイメージから?
たつや◎:そうですね、どういうアー写を撮りたいとかはその都度気分で決めているんですけど、今回は“1回、めっちゃはしゃぐやつを撮りたい!”ってことでこれにしました!
みんなの表情とか、ピシッと並んでいない感じが気に入ってます。
アルバム『December 9』リリース!
3月27日(水)発売
▶December 9 
【配信先をチェック】
【歌詞を見る】
──結成日である12月9日がタイトルになった『December 9』ですが、この曲を作られたきっかけは、何かあったんでしょうか?
たつや◎:そもそもこのアルバム自体がACE COLLECTIONのたつや◎として曲を作り始めてから今に至るまでの自分探しの過程や、迷走も含めたアルバムなんです(笑)。
初々しいアルバムというか、回り道もしたからこそ幅広いアルバムになっているので、踏み出したという意味を込めて、この曲を作り始めました。タイトルは直感で、すぐ決まりましたね。

──ACE COLLECTIONさんは曲を作る時、歌詞から作るか曲から作るかみたいなフローって決まっています?
たつや◎:歌詞が先に出来るのもあれば、メロディーと歌詞が同時に出てくるのもあります。
決まってはいないんですけど、歌詞が先が多いかもしれないです。

──デモはどのくらいまで作り込まれてからメンバーには披露するんですか?
奏:ほぼですね!
たつや◎:大まかな流れと土台を作ってLIKIと一緒に装飾をつけたりしてある程度形になってから「新しい曲できた!」って渡しますね。

──リード曲の『December 9』を受け取った時の印象って覚えてます?
LIKI:激しいのキター!!って(笑)。はじめアコギの弾き語りのシンプルな状態のを聴いたからそのイメージだったんですけど、もっと形になった時は激しくなったなって印象がありました。
たつや◎:このくらいの激しさを求めて作った感じはあるよね!激しくする前提で作り始めました。
良い意味で中二病感を大事にしてクサいことも言っちゃうぜ!みたいな。

──『LIFEメーカー』も等身大に未来を歌った曲になっていますが、またちょっと成長を感じられるような『December 9』ですよね。
たつや◎:『December 9』の歌詞って全部語尾が意気込みっぽい感じになっているんですよ。自分たちの活動の心情を記しておきたくて書いた曲のひとつでもあるし、俺ら自身を鼓舞するために書いた部分もありますね。

──ちなみに、サビの歌詞に出てくる「ワスレナグサ」は皆さんと何か関係が?
たつや◎:ワスレナグサは“真実の愛”とか“真実の友情”っていう花言葉があって、俺らもメンバーの人生背負ってバンドやっていくって話をしているし、重たいくらいの愛で結びつけちゃった(笑)。
全員:(笑)!
奏:照れくさいですね(笑)

──皆さんの間でもこういうことはなされたりします??
LIKI:真実の愛についてはない(笑)!でもバンド内での会話は多いかもしれないですね。
たつや◎:夜な夜な語ることはよくありますね(笑)。
RIKU:一緒に住んでるしね!

──めっちゃ仲いいですよね(笑)。
RIKU:結成してはじめにしたことは家探し(笑)。
全員:(笑)!
RIKU:最初はみんなのことよく知らないのに一緒に住んだもんね。

──一緒に住んでから喧嘩したこととか、住んでから見えてきたイヤなとこってあります!?
奏:シンプルに掃除とか。
RIKU:でも、それだけですね!
奏:RIKUは掃除するけど俺とLIKIが掃除しないですね。
たつや◎:俺もしない!
奏:俺ら3人はある程度散らかっててもあんまり気にしないタイプ(笑)。
RIKU:だから僕は諦めて自分のテリトリーだけ守るようにしてます(笑)。

──すごいなぁ…。皆さんこれから10年先も一緒に居るビューは見えているんですか?!
奏:住んでるってことですか!?
RIKU:それはない!!!
全員:(笑)!

──どのタイミングで誰から家を出ていくんでしょうね(笑)!
全員:確かに(笑)!
奏:マンションで隣の部屋とかが一番いいな。
RIKU:それならいいかもしれない。
LIKI:全然やりそう(笑)。

身を削って生まれた名曲たち
──「December 9」は、サビや間奏で和楽器の音も出てきますが…
RIKU:曲が和メロな感じだったので!
LIKI:入れてみっか〜って(笑)。
たつや◎:俺らそういうの多いよね。
LIKI:いろいろ試しまくった結果ですね!やっぱ入れない方がいいんじゃないかとかって。
たつや◎:結構アレンジは悩みに悩む感じだよね。

──どのタイミングで“これで決まり!”っていうのは決まるんですか?
LIKI:本当にREC(レコーディング)の直前までずっと話してますね(笑)。

──曲のポイントとなってくるところで四字熟語が出てきますが、「炉火純青」なんて言葉、どこで知るんですか?!
たつや◎:前に歌詞を書いていた時に見つけた言葉なんです。これは時代かもしれないんですけど、韻を踏める言葉っていうのを検索して遊んだりすることは歌詞を書く前からあって、そういう中で覚えた言葉ですね。

──歌詞を書く前からですか。少し脱線してしまいますけど、たつや◎くんが歌詞を書き始めたきっかけって?
たつや◎:高校生の頃周りに歌上手いって言われてたりして、進路も迷ってたから歌に進もうかなって考えていた時に、その頃付き合ってた彼女とギクシャクした気持ちを歌にしてみようって書いたのがきっかけでした。

──ACE COLLECTIONさんの恋愛をテーマにした曲は実体験が多い感じですか。
たつや◎:実体験もありますし、友達から聞いた話で書いたのもあります。過去の恋愛でめっちゃ浮気されてたとかあって、冷めちゃってるんですよ。“どうせ裏あるんだろ!?”みたいなところが歌詞に出てくることはありますね。
RIKU:その恋バナを聞いた上で歌詞を聴いてると面白いですよ(笑)。
奏:僕が一番面白かったのは『鬱憤』の「美味しいの一言さえ発しないで夜を求めた」ってとこ(笑)。
RIKU:俺も!!!
奏:そういう感じなんだ、意外と(笑)!
たつや◎:これがヴォーカルの恥ずかしいとこよ(笑)。
RIKU:身削って名曲産んでんなって思う(笑)。だから刺さるんだなって。

──続いて、『ROCK STAR』についても伺わせてください。
たつや◎:これはACE COLLECTIONとして初めて書いた曲で。一番初めに4人で住んでた家に小さい部屋があって、そこで小さいテーブル囲んでいつもみんなで飯食ってたんですけど、確かカレー食ってる時に出てきたメロを「これ良くね!?」って曲にしていった、思い入れのある曲なんです。
しかも『ROCK STAR』っていうタイトルが、真っ直ぐすぎて好き(笑)。

──タイトル、『カレーライス』にならなくてよかったですね(笑)。そんなこの曲の歌詞に込めた想いを聞かせてください。
たつや◎:自分のやりたいことをやって生きてるけど、目の前に厳しい現実があったり理想の具現化は遠いなって思う時に誰かの進んでる道が羨ましくなることも本当にあって。
でも、俺らはこいつらと前向きに頑張っていくし、「あの頃の僕らにも羨ましがられるような日々を」って歌詞にもあるように、先に進んだ自分を見て羨ましいなって思うくらいいい人生を歩んでやろうぜっていう想いを込めています。

──すごく素敵なフレーズ。では、UtaTen恒例のコーナーなのですが、今回収録曲の中からお一人ずつ好きなフレーズを選んで紹介いただいて、締めに行きたいと思います!
奏:やっぱ(『鬱憤』の)「夜を求めた」かなぁ〜(笑)。
たつや◎:まじかよ〜!やめてくれよ〜(笑)!
奏:でもそれこそ今言った『ROCK STAR』の「これからも僕らだけの日々を あの頃の僕らにも羨ましがられるような日々を」ですかね!
たつや◎:俺は、歌詞を書いた時の心情も含めて『Butterfly』の「ポジティブは簡単じゃないの」ってところです。
めっちゃ落ち込んでる時にテレビで中島みゆきさんの『時代』が流れてきたんですけど、あの曲って「いい未来が待ってるよ!」とかってことは言わないんですよね。自分が落ち込んでる時って簡単にはポジティブになれないこともあるからこそそういう歌詞が寄り添ってくれる感じがあって、俺もそういう歌詞を書こうって思ったんです。
落ち込んだ時は落ち込んでいる歌詞聴いてくれたらいいし、前向きな時はそういう歌詞の曲を聴いてほしいし、そういうまっすぐな関係同士でいたいなって。
RIKU:僕は『LIFEメーカー』の「決めつけたそれは固定概念 お前の人生の疑似体験 僕らは別にそんなもんなんて 興味ないから」っていう尖った歌詞が好きです。
誰かが作ったルールとか経験を押し付けられたような固定概念ってあると思うんですよ、でもそれが僕らの正解じゃないしっていう反発精神とはまた違ってあくまで自分の人生は自分の人生っていう主張がいいなって。
今この歳だからかけた歌詞でもあるのかなっていうのもあって、刺さりました。
LIKI:一番直感的に好きなのは『ROCK STAR』に何回も出てくる「I wanna be a ROCK STAR」、“ロックスターになりてぇ〜!”ってとこですね。
初めの気持ちを忘れず、ずっと前に進めるっていうこの歌詞が好きです。
奏:I’amじゃないのがいいよね!
LIKI:そう、なりたい!なんですよ。

──この曲を例えば10年後にどんな気持ちで歌っているのか、楽しみですね!
たつや◎:みんなからみた俺らがどうでも、自分たちはまだまだちっぽけで常に上しか見続けない感じが大事で、どれだけ大きくなっても、今の俺らが羨ましがるような日々を送り続けたいし、伸び代がいつまでたっても無くならない奴でいたいですね。

──なってくださいねっっ!!!!
全員:はい(笑)!

──では最後に、今作がACE COLLECTIONにとってどんな1枚になったか、そして、4月にひかえているワンマンライブについても聞かせてください。
たつや◎:このアルバムは、ライブハウスから一回身を引いてYouTubeから始める決意をしてまたライブハウスに戻るまでの過程と、それまでにお互いを知り合ったりACE COLLECTIONっていう形を確立していくまでの初々しいアルバムになりました。
RIKU:4月29日の初ライブは、結成当初から1年間めざしてきた“1000人以上のお客さんの前でライブをする!”っていうひとつの目標が叶う時なので…ブチかます!全部出す!相当溜まってますから(笑)。
たつや◎:しかもその次が5月18日のMETROCK 2019が初フェスなので、俺らの存在証明ができたらと思います。
それと、6月4日に大阪のBIG CATと6日のZepp DiverCity Tokyoでのツアーが。もう、スケジュールどした!?っていう(笑)。
RIKU:事務所からの期待がスゴい(笑)!!
たつや◎:本当に期待もプレッシャーもこれまでにないくらい感じているんですけど、その期待を超え続ける存在になりたいです。

──ありがとうございました。身体だけは壊さないように!
全員:ありがとうございました!

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