VOCALOIDの歴史を築いた伝説的楽曲「メルト」の魅力に迫る!

VOCALOIDの歴史を築いた伝説的楽曲「メルト」の魅力に迫る!

VOCALOIDの歴史を築いた伝説的楽曲「
メルト」の魅力に迫る!

️メルトとは?

ボカロP(ボーカロイドプロデューサー)であるryoによって制作された初音ミクの楽曲です。
ryoが制作したオリジナル曲としては2作目となり、ニコニコ動画には2007年12月7日に投稿。人気は瞬く間に広がり、再生回数は投稿から僅か1か月でミリオンを突破。
2015年にはボカロカテゴリ全体で2つ目となる1000万回再生という、伝説的な記録を打ち立てました!
初音ミク が オリジナル曲を歌ってくれたよ「メルト」

ちなみに、ニコニコ動画のサービスが始まって10年以上経ちましたが、同カテゴリにおいて再生回数が1000万を超えた作品はメルトの他に以下の4曲のみ。
いかに驚異的であるかは明らかです。
️プロデューサーのryoとは?
ここで、上記の通り伝説的楽曲となったメルトの生みの親であるryoについてご紹介します。
ryoがVOCALOID動画の投稿を始めたのは、2007年10月。
最初の投稿は既成曲のカバーでしたが、その僅か1か月後に1作目のオリジナル曲が投稿され、更にメルトが公開されたのはその1週間後ですから、元々高い技術を持ったクリエイターであったことが数字からも伺えます。
メルト以降に投稿された楽曲についても全てミリオン再生(かつ300万回再生以上)を達成するという快挙を成し遂げました。
2007年~2008年のボカロ黎明期と称される時代の代表的なコンポーザーでありVOCALOID人気の礎を築いた方といっても過言ではありません。
そんなryoによって創り出された楽曲はどれも真っすぐ心に届く歌詞とどんな視聴者にも響くメロディーで創られており、これぞまさしく、前述での偉業の数々を成し遂げることとなった最大の要因であるとも言えるでしょう。
また、メルトをきっかけに、動画の絵を担当した119(ひけし)とsupercellというユニットを結成し、2009年3月にメジャーデビューを果たします。
デビュー後は「君の知らない物語」を筆頭に、アニメやゲームのオープニングやエンディングを中心としてタイアップ曲を次々と生み出しました。
ryoはニコニコ動画からメジャーデビューを果たした先駆けといえるボカロPでもあるのです。
️シンプルなのにドラマチックに感じる曲調
ryoの楽曲はどんな視聴者にも届く音楽、つまり、万人受けする音楽であることをお伝えしましたが、その理由に曲の構成として奇抜なシーンがなく、濁りのない綺麗なコード進行で展開されていることが挙げられます。
中でもメルトは、曲中の楽器の種類も少なめでよりシンプルな創りとなっています。
バックの音数を控え目にすることで、初音ミクの歌声(歌詞)がよりダイレクトに視聴者に届くのです。
歌詞の内容は非常に可愛らしいですが、ピアノのバッキングが中低音をメインに展開されているため、音数が少なくともドラマチックな曲調になり、恋愛の複雑な感情を豊かに表現できているのだと思います。
️多くの共感を得る瑞々しい歌詞
それでは、歌詞から感じるこの曲の魅力について考えてみたいと思います。
まず、1番のA~Bメロの歌詞がこちら。

好きな人ができたらどんな時もその人のことを想ってしまうし、少しでも好きな人の気持ちを惹けるよう自分の中で最高のオシャレをする。
女子なら一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

続いてサビがこちら。
この曲のタイトルでもある「メルト」という言葉をそれぞれのサビ頭に持ってくることで、タイトルの印象付けがされていますね。
「メルト」とは、日本語で「溶ける」という意味です。
恥ずかしさもありますが、恋愛による幸福感で溶けてしまいそうな女の子の感情を分かりやすく表現する言葉として「メルト」というワードが選ばれたのでしょう。
また、「好きなんて絶対にいえない・・・」や「目も合わせられない」という歌詞から、主人公の女の子は片思いをしていることが分かりますが、「恋に恋なんてしないわわたし」という言葉からは、「恋をしたいわけじゃない。”君”だから恋しているんだ」という強い意思を感じます。
真剣だからこそ素直になれない、勇気が出せない乙女心が描写されています。

2番では、少し「君」との関係性が進展します。
こちらはA~Bメロの歌詞です。
「恋に落ちる音がした」という歌詞には、「君」との予期せぬ急接近(相合傘)と、「君」の笑顔に、女の子の気持ちが完全にノックアウトされてしまったという心の動きが表されています。
ちなみにこの「音がした」という箇所では、ピアノやドラム音がなくなり、「ポーン」というSE音とダウンベースのみ聴こえてきます。
この表現により、「恋に落ちた女の子」の状況が一層印象的に伝わってきます。
ryoの妙技を感じるポイントの1つです。
続いて、サビ~Cメロ~ラストまで通して見てみましょう。
相合傘のおかげで「君」が近くにいることで、緊張や心のどきどきが最高潮に達した状態であることが分かります。
嬉しくて永遠に続いて欲しい時間にも別れ(バイバイ)がやってきます。
少し大胆な気持ちが芽生えても、結局言葉にできず、心の中で唱えるだけに留まります。
片思いをする女の子の瑞々しく甘酸っぱい恋愛模様を描くこの歌詞には恋愛をしたことのある人なら共感できる部分がたくさんあるのではないでしょうか。
曲調も歌詞の高揚感と相まって後半どんどん盛り上がり、テンションの高いまま曲を聴き終えることができるので、気持ちの良い爽快感を味わうことができます!

️おすすめの歌ってみた3選(とおまけ)
VOCALOID市場で未だに伝説的な地位に君臨しているこの曲には、膨大な量の歌ってみた動画が存在します。
ニコニコ動画初期に投稿されたということもあり、この曲がデビューとなった歌い手さんも多いはず。
ここではその中で厳選した歌ってみた動画3本(とおまけ1本)をご紹介します。
・ガゼル(やなぎなぎ
https://www.nicovideo.jp/watch/sm2494494
透き通った歌声の持ち主で、VOCALOID曲ならではの難しい高音(メルトではサビの部分)も見事に歌いこなしています。
現在は”やなぎなぎ”名義でプロの歌手として活躍されています。
歌声に色気があり、少し大人っぽいメルトに仕上がっています。
特にサビの伸びやかな歌声は聴いていて心地よいです。
こちらのメルトはバラード調にアレンジされており、エンディングの一部分のみ、オーケストラ風になっていますが、それ以外は全てピアノ伴奏のみ。
歌詞太郎の歌声を余すことなく堪能できる1本となっております。
おまけ
おまけとして1本こちらの動画をご紹介させてください。
これはryoによって2017年12月にメルト10周年としてアレンジされた、”10th ANNIVERSARY MIXバージョン”です。
歌っているのは歌ってみた動画でも紹介したやなぎなぎ(ガゼル)。
随所に原曲を彷彿させる部分を残しつつもダイナミックでクオリティの高いアレンジが施されています。
ぜひ聴いてみてください。イントロから圧倒されること必至です。
いつまでも色褪せない不朽の名曲
いかがでしたでしょうか。
この曲が今もなお再生回数を増やし続けているのは、視聴者が経験した恋愛の淡い思い出や当時の気持ちを共感度の高い歌詞で蘇らせてくれることにあるのではないでしょうか。
今まさに恋愛している!という方もご無沙汰...という方も、ぜひこちらで歌詞の世界観に浸ってみてください。
幸せな気持ちになれること間違いなしです!
TEXT azuraku

UtaTen

歌詞検索・音楽情報メディアUtaTen

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • the Homeground
  • Key Person
  • 気になるワードでディグる! 〇〇なMV

ギャラリー

  • Tsubasa Shimada(PRIZMAX) / 「Wet Crate」
  • SUPER★DRAGON / 「楽楽★PAINT」
  • Yun*chi / 「Yun*chiのモヤモヤモヤ」
  • OLDCODEX / 「WHY I PAINT ~なぜボクがえをかくのか~」
  • 魔法少女になり隊 / 「魔法少女になり隊明治のあったりなかったり」
  • みねこ美根 / 「映画の指輪のつくり方」
  • 嘘とカメレオン / 「猫を抱いて蝶と泳ぐ」
  • エドガー・サリヴァン / 「東京文化びと探訪」

新着