“話芸の達人” 兵動大樹と桂吉弥が
初共演『はい!丸尾不動産です。~本
日、家をシェアします~』息ぴったり
の記者会見

6月29日から7月1日に大阪・ABCホールで上演される舞台『はい!丸尾不動産です。〜本日、家をシェアします〜』の記者会見が2月28日に大阪市内で行われ、ダブル主演をつとめるお笑い芸人・兵動大樹と落語家・桂吉弥が出席した。
同作は、2015年6月に上演された木村淳の作・演出『本日、家を買います。』を原案に、うだつの上がらない不動産営業マン・菅谷さん(兵動大樹)と、お客としてやって来た林田さん(桂吉弥)が、ワケあり住人が暮らす問題物件をめぐってやりとりを繰り広げる喜劇。
兵動大樹
テレビなどでおなじみの売れっ子の二人。しかも同学年とあって、記者会見でも「きっちゃん(吉弥)」「兄やん(兵動)」と呼び合う間柄だが、実は過去の共演はラジオの特番の一度だけ。それ以外は、「すれ違うこともなかった」という。
しかし兵動は「きっちゃんやると聞いて、心強さしかありません。僕の方が(芸歴は)先輩だけど、貫禄はきっちゃんの方がある。だから今回責任は全部、きっちゃんにあります」と全幅の信頼を寄せて重責を丸投げ。一方の吉弥は「僕ら世代は漫才師に憧れがあったし、兵動さんは遠い存在でした。だから、憧れの人と一緒にやる感じ。すべらない話(テレビ番組『人志松本のすべらない話』)を観ていても、兵動さんの一人喋りは“現代の落語”のようです」と絶賛。
桂吉弥
ともに関西お笑い界を拠点としているが、漫才や一人喋りでキャリアを重ねて来た兵動と、落語家として生きる吉弥の住む世界は似て非なるもの。兵動が「昔、創作落語に挑戦したことがありますが、『すごい芸だな』と嫉妬するほどでした。またやってみたいけど、着手できないんです」とリスペクトを口にすれば、吉弥も「僕もM-1グランプリに出たことがありますが(2010年に「べにや」で挑戦)、2回戦で落ちたんです。漫才は難しい。あのときは、お客さんから『あれ?吉弥さん?』という一言が聞こえた途端、膝ががくがくとなってネタが飛びました。同じ笑だけど、違います」と漫才の世界の厳しさを振り返った。
お互いに「関西を代表する話芸の達人」と称される二人。そこで「この人の喋りはすごい、と思う人は?」という質問が飛ぶと、兵動は「エピソードを喋る人としては(笑福亭)鶴瓶師匠には誰もかなわないし、自分にとっての落語の入門となったのは桂枝雀師匠、あと上岡龍太郎師匠のような綺麗さの中に毒がある喋りは真似ができない。松本(人志)さんのような臨場感ある喋りもすごい。上沼(恵美子)さんはボールを持ったときの突破力がある。答えが出せないので、宮川大助・花子の大助師匠にします!」と頭を悩ませ、吉弥は「芸人だけではなく、アナウンサーや気象予報士さんなど何かを伝える人はすごい。なので、関西テレビの豊田康雄アナウンサーにします」と今回の舞台の主催元・関西テレビ(カンテレ)の名物アナの名前を挙げて笑わせた。
『はい!丸尾不動産です。〜本日、家をシェアします〜』
稽古は6月1日からということで、まだ「どんな舞台になるかわからない」と語る二人。しかし兵動は「(料金)6000円はお高いかもしれませんが、それ以上のものお返しします。あと、何か話題が必要になったら、きっちゃんに不倫をしてもらいます」とスキャンダルもいとわぬプロモーションを宣言。吉弥は「この二人で何をやるんやろうと、興味を持ってもらいたい。二人の芝居を作りたいですね」と本番の日を心待ちにした。
取材・文・撮影=田辺ユウキ

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