AK-69

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【AK-69 インタビュー】
心のパワーとして
必要な人に届けばいい

自身初の日本武道館公演2デイズを控えるAK-69から届いたニューアルバム『THE ANTHEM』。そのタイトルからして、ソロデビュー15周年という節目に相応しい一枚になっていることが分かるだろう。現状に満足せず、常に挑戦を続ける彼の生き様が、よりリアルに感じられる一枚となっている。

前作の『DAWN』よりも
前のめりな感じが出ている

ニューアルバム『THE ANTHEM』はどんな作品を目指したんですか?

今回は最初にコンセプトありきで作ったものではなかったんですよ。先にシングル曲とかいろんなリード曲系の曲が結構溜まっていて、アルバムを作るにあたって曲を並べてみたら自分を象徴するような曲が集まってたんで、“THE ANTHEM”ってタイトルが浮かんだんです。なので、制作の途中から“アンセム”っていうのを意識したんです。

全体的にさらに闘っていく想いがフォーカスされてますね。

いろんな歌を歌ってるんですけど、やっぱそこが俺なのかなって。今回は武道館を2デイズやりますけど、未だに挑戦を止めずに闘ってるだけに、そういう感情が自然と沸いてきますね。俺の歌がアスリートの方や日常で闘っている人たちに響いてる理由ってそこなのかなって。そういうイケイケな気持ちがなかったら、「THE ANTHEM」や「THE RED MAGIC BEYOND」みたいな曲もできなかったですし、前作の『DAWN』(2016年11月発表の9thアルバム)よりも前のめりな感じが出ましたね。

サウンドもベーシックに戻りつつ進化しているように感しました。

いい意味で往年の俺感は出てるかなって思いますね。

それは意図的にですか?

自然とそうなりましたね。やりたいようにやったらこうなったんです。そうだ、RIMAZIってトラックメイカーが戻ってきたんですよ。俺の駆け出しの頃から全国区になるまでの代表曲はほとんどそいつがやったってくらい、俺のキーになってたプロデューサーとまたタッグ組み直したので、それが大きいですね。

では、曲に触れて話を進めましょう。オープニングの「THE ANTHEM」は戦いの狼煙感が半端ないです!

いつも最後にアルバムの顔になる1曲目を作るんですけど、特にこの曲はアンセムってテーマを意識して作った曲ですね。

映画の場面を想像させるイントロからドラマチックに展開していきますね。

SEから始まるのは俺の得意なパターンなんです。ただ、ネガティブなところから始まるっていうのは初めてでした。自分で葛藤してイラついて鏡叩き割って始まるっていうイメージを表現したんです。歌としては“行くぞ!”って意気揚々としてる人の背中を押すアンセムもあるんですけど、俺としてはどん底で這っている人たちの“再びのもう一歩”を後押しするようなアンセムにしたかったんですよ。自分もそうやって生きてるんで。挑む姿勢が凝縮された一曲かなと思います。

「THE RED MAGIC BEYOND」は「THE RED MAGIC」(2011年11月発表の6thアルバム『THE RED MAGIC』収録曲)の続編的な曲ですね。

「THE RED MAGIC」って自分のヒット曲を超えていく第二章的な曲で。自分も一時代築いて、前作の『DAWN』を作る直前ってここまでかなって感覚を感じてたんですよ。でも、みんなのおかげでこうやってまだやれてる。それはやっぱり、自分が作りものじゃないアンセムを作ってるからだって改めて感じるんですよね。この武器が俺だって確信が、この曲になったのかなと思います。

清水翔太さんとの初コラボ曲「Lonely Lion feat. 清水翔太」はエモーショナルなナンバーになりましたね。

自分で言うのもなんですけど、めちゃいい曲になったなと思いますね(笑)。翔太とはUVERworldのTAKUYA∞つながりで仲良くなって、“一緒に曲をやりたいね”って話してたのが今回実現したんです。この曲、自分の中でビジョンがあったんですよ。ブルーススケールのピアノで歌い上げて90'S的なビート感が入る、いなたいけどストレートなヒップホップがやれたらいいなって話をしてたら、それが見事に再現できましたね。お互いにバースを書き合って、翔太がサビを書いて返してくれた時に“Lonely Lion”ってキーワードを使ってて、それがタイトルになったんです。

歌詞からは魂を鼓舞するパワーが感じられます。

みんな葛藤がある中で、それでも自分で定めを噛み砕いて前を見据えていくってものを表現したかったんです。翔太のメロディーも渋いけどキャッチーだし、すごくいいアンセムになったと思います。

そして、「Divine Wind – KAMIKAZE-」は勝ちにいく想いと力強いリズムが一体となった楽曲で。

この歌がアルバムのキーになった曲ですね。これがあったから“THE ANTHEM”ってタイトルも思い浮かんだんです。これ、トラックもメロディーも同時に鮮明に降りてきた曲なんですよ。俺は“降りてくる”ってそんなにないんですけど、それでも今までに「START IT AGAIN」「With You」「Stronger」とか何曲かあったんです。でも、頭の中で鳴った音まで全部再現できたのはこれが初めてでした。“闘うぞ!”って気持ちに響く、スタジアムで聴いてほしい曲になりました。

このアルバムが完成しての今の感想は?

テーマありきで作ったわけじゃないので、最初はコンピレーション的な要素の強いアルバムになると思ってたんです。でも、出来上がってみたらすげぇまとまったなって。ヘヴィなメッセージも入ってるし、“THE ANTHEM”ってタイトルで括れたすごくいいアルバムができた実感はありますね。曲ができた時期は別々ですが、それも必然的だったと思うくらいですね。音楽っていろんな聴き方があると思うんですけど、俺は心のパワーとして必要な人に届けばいいと思ってます。それが今回のアルバムには詰まってると思います。
AK-69
アルバム『THE ANTHEM』【初回盤A】(CD+DVD)
アルバム『THE ANTHEM』【初回盤B】(2CD)
アルバム『THE ANTHEM』【通常盤】(CD)

OKMusic編集部

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