(左から)東地宏樹、関智一、塩谷直義監督

(左から)東地宏樹、関智一、塩谷直義監督

「PSYCHO-PASS」スタッフ&キャスト
が“とっつぁん”有本欽隆さんに思い
馳せる

(左から)東地宏樹、関智一、塩谷直義監督 「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2『First Guardian』」が2月15日、全国87館で公開され 、キャストの東地宏樹、関智一、塩谷直義監督が東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズでの舞台挨拶に立った。今作のメインキャラクターのひとり、征陸智己役の有本欽隆さんが2月1日に死去したことを受け、登壇陣は有本さんとの思い出を語り合った。
 人気アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズの4年ぶりの新作となる劇場3部作「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System」は、シリーズ過去作の主要キャラクターを主人公に据え、「Case.1『罪と罰』」は霜月美佳(CV:佐倉綾音)と宜野座伸元(野島健児)、「Case.2『First Guardian』」は須郷徹平(東地)と征陸智己(有本さん)、「Case.3『恩讐の彼方に__』」は狡噛慎也(関)の物語をつづる。
 有本さんとともに、今作の主演を務めた東地は「収録が2年半くらい前でしたが、そこからお会いすることができなくて。具合が悪いとは聞いていましたが、『必ず元気になって戻ってくるという予感がする』と(現場の)皆さんと話していて。(訃報の)連絡を受けるまでは、映画が完成した頃には一緒に舞台挨拶ができるのかなと望みを持っていました」と述べ、「でも、今日も見に来てくれていると思います。欽隆さんも楽しんでいっていただければ」と有本さんに呼びかけた。
 本シリーズではテレビアニメ第1期から共演してきた関は、「一番最初は僕が21、2の時に『ガンダム』の作品で、有本さんがお父さん役で共演したのが初めてでした。そこから何度か、お父さん役が欽隆さんで、僕が息子役ということがありまして。最後は『PSYCHO-PASS』で。(狡噛と征陸は)血はつながっていませんが、慕っている『とっつぁん(征陸の愛称)』。ことあるごとにからませていただくことがありました」と感慨深げに振り返る。
 またアフレコ現場での有本さんの姿を、東地が「信じられないくらいギリギリで現場に来られるんです。手ぶらなんです。『あれ荷物は?』と思うと、台本は必ずどこかに入れている。手品師みたい(笑)」と語ると、塩谷監督も「トレンチコートですっと何も持たずに現れて、さっと丸まった台本を出されて、かっこよく(台本を)読まれ、AパートとBパートの間にたばこをすっと吸われ、全部終わったらすっと帰られる。さっと来て、さっと帰られる。こんなに雰囲気のある方ってすごい」と噛み締める。関は「僕の中では昔ながらの俳優さん。おちゃめで、ちょい悪。そういうのに憧れるところがあって」とこぼし、司会が「まさに征陸のような方」と問いかけると、「そう! 似ているんですよ、雰囲気が」と深く頷いていた。
 有本さんへの思いは尽きず、塩屋監督は「映画をご覧になった後、面白かったと思ったら欽隆さんにも聞こえるような感じで拍手をしていただければ」と客席に語りかけ、関も「悲しい気持ちも、寂しい気持ちもあるとは思いますが、心から楽しんでいただけることが作り手側にとっては一番うれしいことだと思う。純粋に楽しんでいただいて、最後は拍手を送っていただければ(有本さんが)よろこばれると思います」とニッコリ。東地は「欽隆さんも(会場の)どこかにいるので、欽隆さんと一緒に堪能していってください」と熱く呼びかけた。
 なお、最終作となる「Case.3『恩讐の彼方に__』」は3月8日から公開される。

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