【ライヴレポート】
『ROCK AX』
2019年1月22日、23日
at TOKYO DOME CITY HALL

2019年1月22日、23日 at TOKYO DOME CITY HALL
2019年1月22日 at TOKYO DOME CITY HALL(KEYTALK)
2019年1月22日 at TOKYO DOME CITY HALL(KEYTALK)
2019年1月22日 at TOKYO DOME CITY HALL(KEYTALK)
2019年1月22日 at TOKYO DOME CITY HALL(Nulbarich)
2019年1月22日 at TOKYO DOME CITY HALL(Nulbarich)
2019年1月22日 at TOKYO DOME CITY HALL(Nulbarich)
2019年1月22日 at TOKYO DOME CITY HALL(木村カエラ)
2019年1月22日 at TOKYO DOME CITY HALL(木村カエラ)
2019年1月22日 at TOKYO DOME CITY HALL(木村カエラ)
2019年1月23日 at TOKYO DOME CITY HALL(雨のパレード)
2019年1月23日 at TOKYO DOME CITY HALL(雨のパレード)
2019年1月23日 at TOKYO DOME CITY HALL(雨のパレード)
2019年1月23日 at TOKYO DOME CITY HALL(King Gnu)
2019年1月23日 at TOKYO DOME CITY HALL(King Gnu)
2019年1月23日 at TOKYO DOME CITY HALL(King Gnu)
2019年1月23日 at TOKYO DOME CITY HALL(SPECIAL OTHERS)
2019年1月23日 at TOKYO DOME CITY HALL(SPECIAL OTHERS)
2019年1月23日 at TOKYO DOME CITY HALL(SPECIAL OTHERS)
 “今、目撃するべき本物のライヴを、体験”をコンセプトに日本テレビが立ち上げたライヴイベント『ROCK AX』。その記念すべき第1回目が1月22日と23日の2日間、TOKYO DOME CITY HALLで開催された。1日目のトップバッターであるKEYTALKから2日目のトリを飾ったSPECIAL OTHERSまで、全6組がそれぞれに記念すべき1回目の出演者に選ばれた歓びを異口同音に口にしながら、魅力をぎゅっと凝縮した熱演を繰り広げた。その模様をレポートする。

 若いバンドのメッカである“下北沢からやってきました”と挨拶したKEYTALKは、2010年にデビューしてからこれまで自身のライヴのみならず、数々のフェスを盛り上げてきた4人組ロックバンド。この日も元気良くステージに飛び出してくると、“一緒にお祭り騒ぎしましょう!”と「MATSURI BAYASHI」から代表曲の数々をテンポ良く繰り出してグイグイと盛り上げていった。
2019年1月22日 at TOKYO DOME CITY HALL(KEYTALK)

2019年1月22日 at TOKYO DOME CITY HALL(KEYTALK)

 そんな彼らの魅力はガツンと鳴る小野武正のギターとパワフルな八木優樹のドラムが支える演奏に日本の祭りのリズムを取り入れ、他のバンドと差をつけたダンサブルなサウンドだ。伸びやかに歌い上げる寺中友将と甘い歌声の首藤義勝――。声質の違うふたりが掛け合う切ないメロディーで観客の胸をきゅんとさせると同時に、腕を振らせジャンプさせる。百戦錬磨のライヴバンドだから、馴染みの“ぺーい!”のコール&レスポンスで、観客を巻き込むことももちろん忘れない。

 「MONSTER DANCE」では飛び跳ねながら手を叩く観客のダンスが、会場がひとつになったことを印象付けた。そして、“もっと、はしゃぎませんか!?”とつなげた「Summer Venus」では、サンバのリズムとともに客席の盛り上がりは最高潮に!! “最高でした!”と、トップバッターの役目を見事に果たしたメンバーたちも大いに満足していたようだ。
2019年1月22日 at TOKYO DOME CITY HALL(Nulbarich)

2019年1月22日 at TOKYO DOME CITY HALL(Nulbarich)

 そんなKEYTALKとは対照的にBGMがまだ流れる中、メンバーがふらっとステージに現れ、Nulbarichはジャムセッションから1曲目の「It’s Who We Are」になだれ込んだ。ブラックミュージックをバックグラウンドに持つアーバンなサウンドは、昨今のシティポップとも共鳴するが、彼らはファンキーなサウンドと実はメッセージ色濃いリリックで差を付ける。フロントマンであるJQ(Vo)の飄々としたキャラクターもライヴの魅力のひとつ。“Everybody, Put your hands up!”と客席に声をかけながら、歌声と同様に決してイケイケにならないところが彼らのスタイルだ。

 “なんか緊張する”と、ぽろっと言ったJQに客席から“頑張って”と声がかかり、“うん、がんばる”と答えると、会場全体にピースフルな空気が生まれた。そして、その言葉通り彼らの人気に火がつくきっかけになったアンセミックな「NEW ERA」からバンドは演奏の熱をぐっと上げる。

 「On and On」で客席にシンガロングを求めたJQは、“突然歌わせてすみません。今度はこっちから本気を出すね”と昨年11月に日本武道館でワンマン公演を成功させた彼らの認知度をさらに高めた「VOICE」につなげ、歌声に力を込めた。

 ラストを飾ったのは「Almost There」。“夢の切符を手放さないようにという思いで作った曲です”と、さらなる前進を誓ったJQの歌、バンドの演奏とともにヒートアップ。飄々としていながらも、盛り上げるところはきっちりと盛り上げ、締めるところはしっかりと締める。そんなところにライヴバンドとしての底力を見た。そして、JQによる“行きましょうか!”に応え、観客全員が手を挙げたのだった。
2019年1月22日 at TOKYO DOME CITY HALL(木村カエラ)

2019年1月22日 at TOKYO DOME CITY HALL(木村カエラ)

 1日目のトリを飾った木村カエラが1曲目に選んだのは、アップテンポのポップナンバー「HOLIDAYS」。“みんな元気?歌える!?”と“LA TA TA! LA TA TA!”のシンガロングを求め、スタートダッシュをかけると、代表曲中の代表曲である「リルラリルハ」をたたみかけ、一気に盛り上げる。あっという間に熱気が会場全体に広がっていった。スタンディングのアリーナはもちろん、バルコニー席でも大勢の観客が立ち上がって、ブルーに染めた髪を揺らしながら歌う彼女に声援を送っている。

 これが19年最初のライヴだったという彼女がこの日に歌ったのは、昨年11月にリリースした最新シングル「COLOR」を含む全9曲。今年、デビュー15周年を迎えることを踏まえ、“ベスト盤みたいな感じで”と自ら語ったとおり、その9曲は新旧の代表曲を網羅したものだった。中盤では、“ライヴハウスではあまりやっていない曲を久しぶりに”と「Butterfly」を披露。アコギとピアノをバックにドラマチックに歌い上げるカエラの歌をじっと聴きいっていた観客が、“歌える?”と促され、“La la la”と声を揃えた。

 そこから一転、“激しい曲、行ってもいい? 一緒に踊れるよね!?”と終盤は「TREE CLIMBERS」からロックに盛り上げる。ステージをエネルギッシュに動くカエラのパフォーマンスも、バンドの演奏もより一層熱が入る。ラストは「Magic Music」。“一番好きな曲”と紹介した木村が、“みんなに笑ってほしい。元気になってほしい。それが音楽をやっている理由”と、この曲に込めたメッセージを伝えると、観客がその想いに応え、サビでジャンプ。クライマックスにふさわしい大きな盛り上がりを、バンドと観客がひとつになって作り上げたのだった。“15周年イヤーはライヴをいっぱいやりたい”と抱負を語ったとおり、19年の活動は、ここからさらにアクティブになっていきそうだ。

セットリスト

  1. ■DAY.1
  2. 【KEYTALK】
  3. 1.MATSURI BAYASHI
  4. 2.ロトカ・ヴォルテラ
  5. 3.sympathy
  6. 4.MURASAKI
  7. 5.Love me
  8. 6.YURAMEKI SUMMER
  9. 7.パラレル
  10. 8.MONSTER DANCE
  11. 9.Summer Venus
  12. 【Nulbarich】
  13. 1.Opening
  14. 2.It’s Who We Are
  15. 3.Follow Me
  16. 4.Ordinary
  17. 5.NEW ERA
  18. 6.On and On
  19. 7.VOICE
  20. 8.Zero Gravity
  21. 9.ain’t on the map yet
  22. 10.Almost There
  23. 【木村カエラ】
  24. 1.HOLIDAYS
  25. 2.リルラ リルハ
  26. 3.COLOR
  27. 4.Circle
  28. 5.Butterfly
  29. 6.TREE CLIMBERS
  30. 7.マスタッシュ
  31. 8.BEAT
  32. 9.Magic Music

OKMusic編集部

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