『キネマと恋人』のメインビジュアル
&公演詳細が解禁  KERA、妻夫木聡
、緒川たまき、ともさかりえらが再結

2019年6月から7月にかけて世田谷パブリックシアターで再演される、世田谷パブリックシアター+KERA・MAP#009『キネマと恋人』のメインビジュアル&公演詳細が公開された。
本作は2016年に初演し、連日観る人を温かい気持ちに包み込んだ舞台。演劇界を代表する演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)を初め、オリジナル・キャスト、スタッフはそのままに、会場はシアタートラムから世田谷パブリックシアターに移して、またあの夢に溢れた世界が戻ってくる。
本公演は、映画監督ウディ・アレンの映画「カイロの紫のバラ」(1985年製作、86年日本公開)にインスパイアされた。KERA 版では、1936年/昭和11年の日本、架空の「梟島」の港町に舞台を置き換え、登場人物たちは架空の方言を話す。30年代の日本は、政治・経済・文化のどの領域でも、世界恐慌の煽りを受けていた激動の時代であり、大正ロマンの残滓と昭和モダンが花開いた時期。庶民の娯楽の座を占め始めていた映画は、まさに市井の人々の心のオアシスだった。そんな時代背景を踏まえて、銀幕の俳優への女性の淡い恋心をめぐる騒動を、KERA ならではのファンタジックでビターなコメディーに仕立ている。
騒動の渦中の二人を演じるのは、妻夫木聡と緒川たまき。『キネマと恋人』初演時が KERA 作品への初出演となった妻夫木は、映画・テレビにて次々と主演作が公開され、どのような監督・脚本の作品でもキャラクターを演じ切る日本を代表する俳優のひとり。舞台俳優としてもこれまで野田秀樹作・演出作品に五作出演、パリ国立シャイヨー劇場の舞台も踏んだ実績があり、本作では、「カイロの紫のバラ」同様、“映画の登場人物”と“映画俳優”の二役を演じ分け、その演技力を遺憾なく発揮する。
緒川が演じるのは、夫との貧しい生活のなかで、唯一の楽しみは映画館で映画に浸ることだという健気な女性。緒川自身、「カイロの紫のバラ」は好きな作品で、映画版のミア・ファローのように無垢な透明感と色香を併せ持つ緒川は、初演時にもその純朴でチャーミングなキャラクターで人々を魅了した。
そして、緒川演じる女性の妹役には、ともさかりえ。映画では描かれていない姉妹のコントラストを描く。個性が光る役所を数多く演じてきたともさかが、映画にはない新たな彩りを添える。解禁されたメインビジュアには、妻夫木(2役)、緒川、ともさかのロマンチックでキュートな姿が写っている。
この三人を取り巻く人物を演じるのは、緒川の夫役の三上市朗のほか、佐藤誓、橋本淳、尾方宣久、ナイロン 100℃のメンバー廣川三憲と村岡希美。そして小野寺修二の振付を体現するダンサーたちだ。また、スタッフには映像監修・上田大樹や振付の小野寺修二をはじめ、KERA の世界観を見事にステージ上に現出させるメンバーが再集結した。スタッフそして一人ひとりの魅力があふれるキャスト陣が3年ぶりにタッグを組んで行われる本公演。2019年6月8日(土)~6月23日(日) 世田谷パブリックシアターでの上演後、その他ツアー公演が決定しているので、楽しみにしておこう。

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