宝塚歌劇花組トップスター・明日海り
おが稀代のプレイボーイに扮する『C
ASANOVA』

宝塚歌劇花組公演の祝祭喜歌劇『CASANOVA』が2月8日(金)、兵庫県・宝塚大劇場にて開幕した。
■祝祭喜歌劇『CASANOVA』<作・演出/生田大和 作曲/ドーヴ・アチア>
●多くの女性を虜にしたプレイボーイ、カサノヴァ
『CASANOVA』は、18世紀に実在した稀代のプレイボーイ、ジャコモ・カサノバの数奇な人生をもとにしたスペクタクル・ミュージカル大作。その生き様はこれまで何度も映画などの題材として語られてきたが、今回はオリジナルストーリーで宝塚歌劇の舞台に新たに蘇る。
祝祭喜歌劇『CASANOVA』 撮影:田浦ボン
様々な女性と浮名を流し、ヴェネツィアの風紀を乱した罪で投獄されたカサノヴァ(明日海りお)。しかし彼は、用意周到な計画を立てて脱獄に成功。そして逃亡の道中、修道院での行儀見習いを終えたばかりというヴェネツィア総督の姪、ベアトリーチェ(仙名彩世)と出会う。だがベアトリーチェはカサノヴァの噂を聞いて軽蔑の心を持っており、そのことを知ったカサノヴァは素性を偽って彼女と接するようになる。
祝祭喜歌劇『CASANOVA』 撮影:田浦ボン
●明日海りお、仙名彩世が自由な愛を求める二人を熱演
数多の恋を楽しみ、「人生には恋と冒険が必要」と言うカサノヴァ。一方、家柄や財力などのしがらみで、無理やり結婚させられるベアトリーチェ。自由恋愛が罪とされた社会を背景に、人を好きになることの意味や貴重さを、コミカルさを絡めながら訴えかけてくる。
祝祭喜歌劇『CASANOVA』 撮影:田浦ボン
カサノヴァ役には、花組トップスターの明日海りお。プレイボーイの印象ばかり先行するカサノヴァだが、しかし実は真摯に恋愛と向き合っている一面、そして性別問わず憧れを抱かせるような格好良さを体現している。ベアトリーチェ役には、花組トップ娘役の仙名彩世。自由な世界に羽ばたきたい願望と、出自からそれは容易に許されるものではないという自覚の狭間にいる、ベアトリーチェの気持ちの揺らめきを繊細に演じている。
祝祭喜歌劇『CASANOVA』 撮影:田浦ボン
書き下ろしの全楽曲を提供しているのは、『太陽王』『1789』『アーサー王伝説』などで知られるドーヴ・アチア。演出家・生田大和の「フレンチ・ミュージカルのような、現代性を伴ったポップなテイストが欲しいと考えていた」という音楽演出の意図をくみとり、意表をつくようなジャンルの音楽も交えている。多彩な楽曲の数々にも注目だ。
祝祭喜歌劇『CASANOVA』 撮影:田浦ボン
祝祭喜歌劇『CASANOVA』は3月11日まで宝塚大劇場にて、東京宝塚劇場では3月29日から4月28日まで開催される。

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