カーマイン・アピス「ヴィニー・ヴィ
ンセントにまたチャンスがあるか、わ
からない」

今月開催予定だったヴィニー・ヴィンセントの復帰公演に出演するはずだったドラマーのカーマイン・アピスが、その中止を受け、コメントした。
ヴィニーは昨年夏、約30年ぶりとなる公演の開催を発表。12月に開くはずだったが、2月に延期した後、公演を10日後に控えた先月末、急きょプロモーターから中止が告知された。

トニー・フランクリン(B)、ジム・クリーン(Vo)と共にこれに参加するはずだったアピスは、WSOUラジオ局のインタビューで、こう話した。「ヴィニーとプロモーターの間で何かあったんだ。何かが起きているのは気づいてた。ヴィニーとは何度か話した。彼とプロモーターは多くのことで意見が一致していなかった。でも、俺はいつも、もしヴィニー、または誰かがこれをしくじったら、またチャンスがあるかどうか、わからないって思ってた。だって、これは彼のカンバックだ。すでに1度キャンセルしてる。もし再びキャンセルしたら、みんな、もうどうでもよくなる。“チケットなんか買わないよ。やらないんだろう。何か起きるんだろう”って、言われるだろ。でも、俺は楽しみにしてたんだよ。トニー・フランクリンとプレイするのは大好きだからね。ヴィニー/キッスの曲をプレイするはずだったんだ。楽しかったと思うよ」

アピスは、昨年秋、キッスのクルーズ出港前に開かれたイベントで、ヴィンセントがFour By Fateとパフォーマンスしたときの映像を見て、一抹の不安を感じていたという。

「ヴィニーはキッスに加入前、俺とカーマイン・アンド・ザ・ロッカーズでプレイしてた。彼が素晴らしいギター・プレイヤーで、いいライターでシンガーなのはわかってる。でも、あの(昨秋の)ビデオを見た後……、俺には彼が怖がっているように見えた。彼に“プレイできるのか? 30年ぶりなんだぞ”って訊いたんだ。彼は“ああ、ずっと家でプレイしてた。もちろん、まだプレイできる”って言ってた。俺は“オーケー、君を信じるよ”って言ったんだが、(その後)何が起きたのかはわからない」

公演の中止について、まだヴィニー本人からコメントはない。プロモーターは先月終わり、「ミスター・ヴィンセントは、2月8、9日テネシー州ナッシュビルで予定されていた公演でパフォーマンスしないとの通知書をプロモーターに送ってきた。契約上の機密条項のため契約条件について話すことはできないが、我々はこの展開にショックを受けている。また残念なことに、我々になすすべはない。この件は弁護士に託した」との声明を出した。

Ako Suzuki

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