【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#83 シ
ンガーソングライター・谷村新司の言

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

明日がないと思いながらやれるアーティ
ストじゃなければいけない

より

ポップスのアーティストとして唯一、日本の伝統芸能の聖地といわれる国立劇場で歌うことを認められた谷村新司。今回の名言は、5度目となる国立劇場リサイタルを控えた時期のインタビューからの抜粋である。インタビューでは、そのリサイタルへの意気込みや、谷村がホスト役を務めた音楽ドキュメンタリー番組『地球番組〜100年後の君に聴かせたい歌〜』(BS日テレ)に込めた想いなどが語られている。谷村は、「自分は生涯ライヴアーティストとして歌い続けたいと思う」と言うように、軽いフットワークで全国を飛び回っている。第一線で活躍し続けられる秘訣は、「昨日は昨日、今日は今日」、「あの頃の自分と今の自分」を「比べない」ということにあるようだ。そして、「毎日ベストを尽くす。毎日が『さよならコンサート』って、それはずっと思っています」という言葉から、今回の名言へと続く。谷村のパフォーマンスが、世代や国境を越え、人々の心を震わせ続ける理由がそこにあるように感じる。

谷村新司(たにむらしんじ)
1948年12月11日生まれ、大阪府出身。シンガーソングライター、作詞家、作曲家。1968年9月、フォークグループであるザ・ロック・キャンディーズのメンバーとしてシングル「どこかに幸せが」でレコードデビュー。1971年、堀内孝雄とともにアリスを結成。1972年3月5日、シングル「走っておいで恋人よ」を発表。同年5月5日に、矢沢透(パーカッション)が加入して現在のアリスとなる。1975年、「今はもうだれも」を皮切りに、「遠くで汽笛を聞きながら」(1976年)、「冬の稲妻」(1977年)、「チャンピオン」(1978年)、「狂った果実」(1980年)など、ヒットを連発する。1978年には、日本人アーティストとして初となる日本武道館でのライブを成功させる。1975年、ソロアルバム『蜩』をリリース。以後、ソロや作曲家としての活動が活発となる。1978年、山口百恵に楽曲提供した「いい日旅立ち」が累計売上100万枚を超える大ヒットを記録。1980年、谷村のソロとしての代表曲となる「昴-すばる-」をリリース。1992年、加山雄三と連盟で「サライ」を発表。2013年、毎日芸術賞、芸術選奨・文部科学大臣賞(大衆芸能賞)を受賞。2015年、紫綬褒章を受賞。2019年4月5日〜7日、国立劇場・大劇場にて『谷村新司リサイタル2019「THE SINGER」』を開催予定。

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