松岡充、『DDB*』BIRTHDAY SPECIALに
西川貴教がサプライズ登場

松岡充 (SOPHIAMICHAEL) 発案によるバラエティープロジェクト通称『DDB*』こと『DAYDREAM BABYS*』が、東京公演に続き、大阪・なんばHatch公演を開催した。
大阪初日となった8月12日は<松岡充 BIRTHDAY SPECIAL>と題し、特別公演を企画。当日はキャストが用意したスペシャルな催しが盛り込まれ、公演時間も3時間を超えるものになった。松岡の誕生日を祝おうと本人には内緒でスペシャルゲストが次々と登場。そのハイライトとして松岡の大先輩でもあるT.M.Revolution 西川貴教までサプライズで舞台に駆けつけ、会場を驚かせた。本公演は、その勢いのまま8月14日ついに千秋楽を迎え、この後、松岡充はいよいよMICHAELの楽曲制作に入る。バンド結成3周年を迎える2016年12月には東阪でワンマンライブを2DAYS開催することが発表となった。

『DDB*』が7月27日、東京・赤坂BLITZにて開幕したことは既報の通り。松岡充の声かけのもとに集まった荒木宏文、平田裕一郎、五十嵐麻朝、真緒という様々なジャンルで活躍する顔ぶれが、いったいどんな新しいエンタテインメントを見せてくれるのだろうかと、開幕前から話題を集めていた。蓋を開けてみると、舞台では主要キャストたち全員が、いつもの肩書きにはない、奇抜なお笑いやストレートプレイ、音楽ライブプレイをパフォーマンスして、ファンの度肝を抜いた。一見するとバラエティー豊かなエンタテインメントショーに見えて、実はこれらが“夢”をキーワードにリアルタイムで進行していく物語に緻密に繋がっていって、そこにはいま現実世界で“夢”を追っている各々のキャストたちの苦悩までもが赤裸々に描かれているというところが、『DDB*』の衝撃だった。
ステージを使って行われる様々な形態のパフォーマンスをライブハウスという空間で融合させ、とことん生=リアルという“ライブ”にこだわって創ってみせた『DDB*』は、アーティスト/俳優として長らく活動し続けてきた松岡充だからこそ到達できたオリジナルなエンタテインメント作品だ。その評判を聞きつけた演劇ファン、音楽ファンらで連日埋め尽くされた東京公演に続き、8月12日から大阪・なんばHatchに場所を移して始まった大阪公演が、8月14日の最終日に幕を閉じた。

前述したように、大阪公演初日となった8月12日には<松岡充 BIRTHDAY SPECIAL>と題して、この日限りの特別バージョンを開催。その公演はあまりにもプレミアムなものとなった。

まずはいつもの“スナック赤坂”のシーン。その進行中に、“やまちゃん”ことラジオパーソナリティーのやまだひさしから生電話が入り、「いやー、ガチで芝居中やし、ガチで知らんかったからびっくりしたわ」と驚く松岡。しかし、これはまだ序の口で、やまちゃんが「今日はキャスト/オーディエンスみんなで仕掛けていきますから。知らないのは松岡さんだけ。この後も段取りなしでいろいろありますから」と伝えると、「うわっ、えっ!? めちゃくちゃ怖いわ」と答える松岡。すると、早速やまちゃんに続くスペシャルゲストとしてSOPHIA/MICHAELでも松岡の相棒をつとめるギタリスト、ジルこと豊田和貴がスナック赤坂に客として初来店した。
みんなに松岡のどこが好きなのかと聞かれたジルは、「一番は声が好き。二番は性格やな」とリアルに答えて、ファンを絶叫させた。そして「今日は特別な日なので」とアコギを持ち出し、ジルの弾き語りで松岡のためにキャスト(途中からファンも参加)たちがSOPHIAの「happy birthday to you」を歌って、松岡の誕生日を祝福する。感動して目を細める松岡に、ジルは自分と色違いのパンツを、キャストたちは松岡の顔が描かれた大きな誕生日ケーキと青いブーツをプレゼントした。

そのあとは、このBIRTHDAY SPECIALに集まってくれた観客に感謝の気持ちを込め、キャスト全員が松岡が用意した光るスニーカーに履き替えて、ソロパートまである本格的なヒップホップダンスをキレキレのパフォーマンスで披露。ちなみに、この日のためにコレオグラファーに振り付けをしてもらい、キャスト全員が死ぬ気で練習したという。想像もしていなかった内容の逆サプライズに、ファンは大いに沸き上がった。

いつもの舞台とは違うテンションでぐんぐん場内が盛り上がっていくなか、『DDB*』恒例のロビーでのお見送リスト(=終演後そのままロビーに行き、「蛍の光」を独唱し観客をお見送りする係)を決めるゲームコーナーでは、松岡以外の4人のキャストたちと観客が見事な一致団結を見せ、松岡をお見送リストにすることに大成功(笑)。こうして、台本にないサプライズが続くなか、今度は4人が本気で「ヤバイヤバイ、超大物が来た!!!」と騒ぎ出した。
すると、舞台後方から大きな花束を抱えた西川貴教がスターオーラ全開で登場。その姿を見て狂喜乱舞するキャストと観客たちに「長いわ! いつになったらウチのくだりになるんか。照明の隙間のせっまいところでずーっと45分間、待たされてたわ」と西川。場内は一瞬にして大爆笑に包まれる。その後「とにかくおめでとう」と松岡に花束を手渡すと、これまたガチで一人だけ何も知らされていなかった松岡は本気で絶句。「えっ! まさかこのためだけに大阪に?」と松岡に聞かれ、「そうよ。ちゃんとお祝いしたことなかったから。お金じゃなくて俺の時間をプレゼント」と西川は笑顔をみせた。デビュー前の若かりしアマチュア時代、関西でヴィジュアル系バンドとしてお互い切磋琢磨していた頃からを知る先輩と後輩。そんな彼らの時代を超えた絆のつながりの深さを感じさせるビッグサプライズに、集まったファンも大感動の一幕となった。

また、この後のライブパートでは、平田と五十嵐によるラップユニット“KAKKY&GORY”が「ドレミのラップ」を、この日のために「充のラップ」にリリックを変えてラップするなど、最後まで松岡のBIRTHDAY SPECIALムード一色となった。松岡は「これは記念に残る日。皆さんに祝って頂けて嬉しかったです。このまま千秋楽まで駆け抜けます」と宣言。その宣言通り、8月14日の千秋楽まで勢いを落とすことなく走り抜け、新しいエンタテインメント作品としてたくさんの人々の心に感動を残した。
終演後には<MICHAEL LIVE 2016第三章>としてバンド結成3周年を迎える2016年12月に、東阪で行なうワンマンライブのスケジュールが記載されたフライヤーが配られた。『DDB*』でMICHAELのライブを観て、やっぱりワンマンを観たいと切望していたファンの気持ちに応えるかのように、今回のワンマンは大阪・堂島リバーフォーラム、東京・品川ステラボールにてそれぞれ2DAYS開催が決定している。この後、松岡充はすぐにMICHAELの楽曲制作に突入するということなので、2015年からライブではすでにお馴染みとなっている新曲たちも含め、MICHAELのニューアルバムへの期待も高まるばかりだ。

取材・文◎東條祥恵
撮影◎Takuro Hori
■<MICHAEL LIVE 2016 第三章>

▼大阪公演
2016年12月17日(土)堂島リバーフォーラム 開場17:30 開演18:00
2016年12月18日(日)堂島リバーフォーラム 開場13:30 開演14:00
▼東京公演
2016年12月22日(木)品川プリンス ステラボール 開場18:30 開演19:00
2016年12月23日(祝金)品川プリンス ステラボール 開場17:30 開演18:00
【オフィシャル抽選先行受付】
受付期間:8月20日(土)12:00~8月24日(水)23:59
http://www.cnplayguide.com/michael_of/

■<MITSURU MATSUOKA presents『DAYD
REAM BABYS*』>

▼東京会場
公演期間:2016年7月27日(水)~31日(日)
公演会場:赤坂BLITZ(港区赤坂5-3-2 赤坂サカス内)
▼大阪会場
公演期間:2016年8月12日(金)~14日(日)
公演会場:なんばHatch(大阪市浪速区湊町1-3-1)

出演:荒木宏文 平田裕一郎 五十嵐麻朝 真緒 / 松岡充
構成・演出:村上大樹
芝居脚本:鈴木おさむ
special guest musicians:Bass: 恩田快人 (ex JUDY AND MARY) / Guitar:豊田和貴 (MICHAEL)
special guests:富田翔 (7/27 19:00)、廣瀬智紀 (7/28 14:00/19:00)、秋山竜次 (ロバート:7/29 19:00)、久保田秀敏 (7/30 12:00 / 17:00)、オキャディー・町田宏器 (7/31 12:00)、なだぎ武 (8/13 12:00/17:00)

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