「閃光のハサウェイ」映画化に富野由
悠季氏がコメント 「若い世代が、い
つか人の革新の道拓く」

(c)創通・サンライズ 富野由悠季氏が小説として発表した「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の劇場アニメ化に寄せて、富野氏から「映画化に期待する」と題するコメントが公開された。以下が全文となる。
 「30年ちかく前に書いたノベルスの映画化は、原作者として嬉しい。まさかという驚きがあった、しかも三部作。製作関係各位から、本作のテーマは現代にこそ必要だと判断をされてのことだと聞けば、あらためて内容をチェックした。そして、また呆然とした。
 現実の世界は進歩などはしないで、後退しているかも知れないのだ。だから、ガンダムのファンの皆々様方が牽引してくださった道筋があったおかげで、今日、本作のテーマが現実にたいして突きつける意味があると知ったのである。
 その意味では、本シリーズを牽引してくださった皆様方に感謝をするだけである。
 同時に、諸君等ひとりびとりも本作のメッセージの希望である解決策を次の世代は開拓してもらいたいと願ってのことでもあろうとも想像する。
 すなわち、大人になったガンダムファン世代は、ファンの力だけではリアリズムの閉塞感と後退感を突破する力はなかったと自覚もしたからこそ、その申し送りを本作に託していらっしゃるのではないかとも想像するのだ。
 アニメがリアルである必要はないのだが、映画という公共の場に発表されるものであるのなら、少なくとも幅広く若い公共に響くものであっても良いのではないかと信じるのである。
 製作する世代が若くなり、それを享受する観客がさらに若くなれば、それら次の若い世代が、いつか人の革新――ニュータイプ――への道は拓いてくれるのではないかと信じるのである」
 「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」は、「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」に続く、宇宙世紀の新たな100年を紡ぐ「UC NexT 0100」プロジェクトの第2弾。「ガンダム」シリーズの原作者である富野氏が、1989~90年にかけて全3巻を上梓(KADOKAWA刊)した小説のアニメ化で、監督に「虐殺器官」の村瀬修功を迎えて3部作で制作され、来冬公開される。
 「機動戦士ガンダムNT」から8年後の宇宙世紀105年を舞台に、第二次ネオ・ジオン抗争(「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」)で苦い別離を経験した、ブライト・ノアの息子ハサウェイが、マフティー・ナビーユ・エリンを名乗り、新型モビルスーツ・Ξ(クスィー)ガンダムを駆って、テロリストとして地球連邦政府に反旗を翻す姿を描く。

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