舞台『トリッパー遊園地』の製作発表
 A.B.C-Z河合郁人とふぉ~ゆ~辰巳
雄大が二人で歌って踊る「萌えポイン
ト」も!?

2019年3月より東京・新橋演舞場にて上演される舞台『トリッパー遊園地』の製作発表が1月15日(火)都内で行われ、単独では初の主演を務める河合郁人(A.B.C-Z)と、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、渋谷天笑、純名里沙、いしのようこ、惣田紗莉渚(SKE48)、榎木孝明が登壇した。
90年近く続く老舗の遊園地を舞台に、2019年の現在と太平洋戦争真っ只中の1944年という二つの時代の中で、変わらないもの、変わりゆくもの、変えたくないもの、そして本当に大切なものを、ひょんな事で時間旅行をしてしまった主人公のまなざしを通して描く物語。脚本はせきどみきのぶ、演出は劇団赤鬼の川浪ナミヲが務める。※せきどみきのぶは川浪の別名。
描かれるのは戦中でもたくましく生きる人々の姿
会見では川浪から作品の紹介がなされた。「戦中というと暗かったり重かったりというイメージがありますが、そのなかでもたくましく生きようとした人たちを描きたいと思いました。悲しかったり辛かったりする時代にたくましく生きようとするというのは、戦中に限らず現代にも通用する事。本作を観ていただいた方にたくさんの夢と勇気を与える作品にしたい」と語った川浪。続けて「この作品は10数年前に作ったものですが、練りに練り直したオリジナル作品として上演したい」と力を込め「河合くんと辰巳くんはジャニーズの舞台でご一緒する事もあるんですが、いつものエンターテインメントとは違う『俳優・河合郁人』『俳優・辰巳雄大』の魅力を存分に引き出したい」と期待を持たせた。
川浪ナミヲ(せきどみきのぶ )
主人公であり山ノ内遊園地の社長・山ノ内マサヒロ役の河合は「(本作が上演される)新橋演舞場は滝沢秀明くんの舞台でお世話になった場所。そこに僕が初・単独主演で立てるというのは本当にありがたい事。今までに見た事がない作品に滝沢くんのように皆を引っ張っていけるような座長になりつつ、お芝居では皆さんのほうが先輩ですので甘えながら、いろいろ経験して成長していきたい」と意気込みを見せた。本作の話が来たときに「俺、単独主演ってそういえばなかった。いつも誰かメンバーや役者さんがいたりして、助けてもらっていたんだな、と改めて思い、単独主演ということでしっかりしないとという気持ちでいます」と背筋を伸ばす。
河合郁人
1944年の世界に生きるショウヘイ役の辰巳は「舞台をたくさんやらせていただいております『ふぉ~ゆ~』というグループから来ました『会いにいけるジャニーズ』辰巳雄大です」と笑いを誘う。「新橋演舞場という思い出の場所でお仕事がいただける事が嬉しい」と語る辰巳は、自身の役どころについて「戦中の事を皆さんに伝えられるように、そして川浪さんがおっしゃったようにただ苦しいだけでなく、その当時にあったリアルな想いや生きている山之内ショウヘイをしっかり演じ、皆さんも一緒に戦中にトリッパーしていただけるような作品にしていけたら。以前戦時中の人物を演じた時、自分はものすごく無知だったと思う事がたくさんありました。今一度ブラッシュアップして、俳優として、日本人として誇りと責任を感じていきたい」と語った。なおこの日一兵卒の軍服に身を包んでいたが「ピシっとしますね。本番は髪を切ろうと思います。長さは応相談で。ファンの方がこの役に決まった時『髪を切るのね……』と寂しい目で見つめていましたが、僕は役者なので、山ノ内ショウヘイとして髪を切ってこの時代に生きたい」と決意を露わにしていた。
辰巳雄大
河合と辰巳が個人同士で共演するのは、河合が中1、辰巳が中2の時に出演したミュージカル『big~夢はかなう~』以来。「息はピッタリ」と語る辰巳に「一緒に住んでいた事もあるので。ここ(二人の下)に『同居人』というテロップを出してください」と笑いを誘う河合。河合は「辰巳の舞台はたくさん観ており、役者としては先輩だと思っているので緊張しています。どういう風にお芝居を作っていくのか(間近で)見るのは初めて。負けないように、そして楽しみながら成長していきたい」と口にすると、辰巳も「河合郁人にとってこの単独主演の作品が思い出に残るものになるよう、力添えできるように頑張りたい」とフォロー、一方で「中学生のあの頃の無垢なライバル心を持って頑張りたい」とガチンコ勝負を宣言していた。
なお、「河合と一緒にご飯を食べに行くとつい芝居の事を熱く語っちゃったりするので」と言う辰巳は、居並ぶ共演者たちに「そういう面倒くさいタイプなのでよろしくお願いします」と笑いながら頭を下げる。すると河合は「今日はこの後一緒にご飯を食べにいきます」と、早速連れ出そうと口にすると「……だそうです」と辰巳は笑顔で応えていた。
遊園地の整備士・寅吉役の榎木は「このメンバーでは私がいちばん年上。いつの間にかそういう立場になってしまった」と照れ臭そうに笑い、「私の今回の役目は『存在感』これに尽きると思います。若い方々と楽しい芝居を、そして最後は泣ける芝居になるのではと思っています。ご期待ください」と笑みを浮かべた。
榎木孝明
1944年の世界で遊園地の経営者・マツジを演じるのは松竹新喜劇で活躍する渋谷。「台本を読ませていただきましたが、次はどうなる? とワクワクする作品でございます。言っちゃいけないとは思いますが、私は一幕で死にます」というと、隣に座っていた辰巳そして河合が声をあげて笑っていた。
渋谷天笑
マツジの妻ユキ役の純名は「近年音楽活動に専念していましたので、こんな大きな舞台に出させていただくのは本当に久しぶりです。今日キャストの方々、演出家さんにお会いして稽古が楽しみです。この作品はエンターテインメントでありながら平和へのメッセージが込められており、その辺りをしっかり担えるようにお稽古に励みたい」と前を向く。
純名里沙
いしのは遊園地を彩る活弁士トメ役を演じる。「豪華で芸達者な方々で作る舞台、今からどうなるのかとワクワクしています。戦時中と現代を行き来するお話。辛い時の女性の誓いは大きく深く力強いものであるとこの作品の中で表現できたら」とコメント。
いしのようこ
惣田は「グループ以外で舞台に出させていただくのが今回初めて。演技をするのも初めてというくらいなので今回たくさん学びたい」と述べる。過去宝塚歌劇団を目指していた事もある惣田は「舞台に立つことが夢だったので、今回その夢が叶う事が嬉しい」と顔をほころばせた。
惣田紗莉渚
■質疑応答
以下のような様々な質問が寄せられた。
・歌やダンスのキャリアがある出演者が多いが、芝居中にそういったポテンシャルを発揮する場面はあるか?
川浪が「もちろんございます! 音楽劇やミュージカルというほどのものではないですが、場面場面では河合さんと辰巳さんにも歌って踊っていただき、他の方も達者な方ばかりですので、存分に力を発揮していただきたいと思っています」と回答。すると河合が「僕は雄大と一緒に歌う事があまりなく、この舞台で初めて一緒に歌うことになるかな」と探るように聴くと「そういったファンの方にとっての『萌えポイント』も考えております」と川浪。「萌えポイント……ですか!?」と動揺する河合と辰巳だった。
・(河合へ)滝沢秀明からどのような事を学んだか?
「十代の頃、舞台中にジャニーズJr.の仲間とふざけた事があり、楽屋に呼ばれて滝沢くんから怒られたんです。『誰の舞台だと思っているのか』と。僕はとっさに『滝沢くんの舞台です』と答えたらまた怒られて。『これは俺の舞台ではなく皆で作っている舞台なんだから、一人がふざけていると皆に迷惑がかかる。もっと責任を持って全員で作っている舞台である事を意識しよう』と言われました」と振り返った。
なお、滝沢に自分が新橋演舞場で主演を務める旨を報告したら「そうなんだ」とあっさり返された河合。「『単独主演って初めてなんだっけ?』とも言われましたが、それは戸塚(祥太)なんです」と残念そうにメンバーの名前を出し苦笑い。これに辰巳が「滝沢くんは観に来てくれる、と言ってなかった?」と問うと河合は「今はSnowManの舞台(滝沢歌舞伎ZERO)の演出で忙しいみたい」と気遣う一幕も。
・タイムスリップするならどの時代に戻りたいか?
河合:「10代の時、青山劇場で少年隊さんが『WEST SIDE STORY』を上演するとき、そのオーディションを受けた。ジャニー(喜多川)さんと一緒に行ったが、緊張しすぎて普段できることが何ひとつできなくて、ジャニーさんに「YOUを呼んだのは失敗だったね」と言われ、ものすごく凹んだ。その頃に戻って全力を出しきってオーディションを受けたい。
辰巳:昨日の全国高校サッカー選手権を観て大変感動しました。できれば高校時代に戻ってサッカーをしたい。あと、亡くなってしまった自分のお祖父ちゃんに戦中の人の役をやると伝えたい。きっと喜ぶと思う。
榎木:江戸時代末期。自分で時代劇再生運動というものをやっており、立ち回りが大好きなのでその時代で本当にやってみたい。今回の舞台で立ち回りがないのがちょっと残念(笑)。
渋谷:子どもの頃に戻ってジャニーズ事務所に入ってみたい(笑)。
純名:江戸時代。江戸の町民になって江戸歌舞伎を観に行きたい。
いしの:私は全然過去に戻りたくないです。今で精いっぱいです(笑)。
惣田:今年のお正月に食べ過ぎて太った気がするので正月前に戻りたいです。
■囲み会見は漫才コンビのよう!!
河合と辰巳で行われた囲み会見では、改めて先輩・滝沢の話になる。河合は「滝沢くんの背中を見て育ったので、今度は僕が背中を見せて頑張りたい。背中の大きさは滝沢くんと変わらないけど」と口にすると「身長の話か!」と突っ込む辰巳。
続けて河合は「滝沢くんから気づかせていただいた事は『お前はかっこつけないでたくさん喋って人を楽しませる事のほうが向いている』と言われた事。その言葉があったからこそ、今の自分がいます」と感謝の言葉を口にしていた。
この舞台にA.B.C-Zとふぉ~ゆ~の他メンバーが観に来てくれるか? という質問に河合は「(A.B.C-Zは)来てくれると思います。でもとっつー(戸塚)は緊張します。やっぱり戸塚と辰巳は同世代の役者として刺激をもらえる人だから」とコメント。すると辰巳が「塚ちゃん(塚田僚一)は?」と話を振る。河合はすかさず「まったく(緊張)しない!」と答えて大笑い。「でも塚田は真剣に観て感想を言ってくれる。いちばんのほほんとしているのが五関(晃一)なんです」
一方、辰巳は「(ふぉ~ゆ~は)もちろん全員観に来てほしいですね。ふぉ~ゆ~は皆一斉に観にくるんです。わんゆ~が舞台をやっているとすり~ゆ~で観に来る。そうやってわんゆ~にプレッシャーをかけていかないと成長しないので。あ、でも越岡(裕貴)と福田(悠太)は『Endless SHOCK』公演中だから観に来れないかな? 劇場が近いので観に来てほしいんだけど」と語ると今度は河合が「『Endless SHOCK』を休んでこっちを観に来ればいい」と小声。すると「ダメです。(堂本)光一くんがSHOCKを受けちゃうから」と辰巳。漫才コンビのような打っては返すトークに何度も笑いが起きていた。
製作発表で「『この二人で歌って踊って』という話が出ましたが、本当に二人で何かできたら」と口にする河合。「山下くんのコンサートに生田斗真くんが出て盛り上がる、みたいな事が僕らでもあったらいいね」と辰巳が言うと、「この舞台の映画化とかも」とさらに夢を膨らませる二人。だが「映画になった途端、俺の役をとっつーがやっているかも」と河合が言えば辰巳も「俺の役も福ちゃんがやっているかも」と弱腰トークになり、最後は「って、全部(話に)オチをつけるな!」と辰巳が切り返し、河合が「(オチがついて)落ち着くね」とダジャレで締めていた。
取材・文・撮影=こむらさき

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