廃れることのない、切なさと美しさを
。Luby Sparksが 残していきたい音楽
| Music DNA #38

時代を超えて受けた衝撃

ーLuby Sparksの音楽は80年代後半〜90年代のバンドからの影響を大きく感じるのですが、そういった音楽にはいつ頃出会ったのでしょうか?

Natsuki:
親が洋楽ばっかりかけていた家だったんで小さい頃から家でよく聴いていました。父はPoliceが好きで、母はSadeが好きで、二人共通してソウルやR&Bが好きだったんです。中学でちゃんと自分でCDを買って聴き始める頃にはJamiroquaiにハマってました。
それから高校入りたての頃まではArctic MonkeysやFranz Ferdinandとか、リアルタイムで流行っていた00年代以降のロックを聴いていたんですけど、高校生でタワーレコードのバイトを始めてから90年代とか過去の音楽を遡るようになって。90年代のオルタナロック、シューゲーズ、ギターポップなどをどんどん聴くようになりました。
ーなぜそこで90年代を聴こうと思ったんですか?

Natsuki:
最初のきっかけは、僕らをこれまでプロデュースしてくれているMax Bloomが所属するYuckというロンドン出身のインディ・ロックバンドがいるんですけど、たまたまYouTubeで彼らがテレビ番組に出ている映像を見たんです。その音が今まで聴いていた音楽と全然違って。ギターの音量がまずでかいし、めちゃくちゃ歪んでるし、リフが耳について離れない感じとか、ボーカルが気怠く歌う感じとか“何だこれ!”ってなって。
そこからSmashing Pumpkins、Dinosaur. JR、My Bloody Valentineとか、彼らが影響を受けたバンドたちにたどり着いていきました。
ー過去の音楽だけど新鮮に感じたんですね。

Natsuki:
そうですね。今まで洋楽が好きとは言えど、Arctic Monkeysとかメロディがしっかりしていてボーカルが聞こえるものを聴いていたんで、そういうものとは別のロックがあると知って聴いていくようになりました。
ーErikaさんはどうですか?

Erika:
私も家で洋楽ばかりかかる環境で育ってきたんです。母親がもともとパンクバンドをやっていたので、その影響でパンクが好きでした。The ClashとかRamonesとかThe Toy Dollsとかをたくさん聴かされていて。父親からはRage Against the Machineとかハードな男くさい感じのを聴かされていました。
ー初めて自分で聴いてみようと興味を持ったのは何ですか?

Erika:
中学生の時、Avril Lavigneが好きで1stアルバムの『Let Go』を一番聴いていました。もう、単純にかっこいいなって思って。Joan Jettとかも好きだったんで、The Runawaysの服装とか、よく真似してました。
ー小さい頃から洋楽ばかりということでしたが、邦楽は聴いていましたか?

Natsuki:
ずっと洋楽ばかり聴いていたんですけど、タワレコで働いているときの同僚の影響でスーパーカーをちゃんと聴いたら、こんなバンドが90年代の日本にいたんだ!って衝撃で。日本のバンドの中では一番好きなバンドになりました。
それ以来、他の日本のバンドも聴くんですけど、フィッシュマンズとか、やっぱり90年代のバンドが多いです。そういう長く聴かれるような音楽ができたら良いなと思って組んだのが今のバンドなんです。
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