原作21巻分を濃縮した、舞台劇『から
くりサーカス』が開幕! AKB48大西
桃香「12回の着替えに注目して」

2019年1月10日(木)、新宿FACEにて舞台劇『からくりサーカス』ゲネプロ公演が行われた。囲み取材には、才賀勝役の深澤大河、加藤鳴海役の滝川広大、しろがね・フランシーヌ役の大西桃香<AKB48>と飯田里穂(Wキャスト)、白銀役の三浦海里、白金役の小坂涼太郎が登壇した。
原作・藤田和日郎による『からくりサーカス』は、1997年から2006年まで「週刊少年サンデー」にて長期連載され、累計発行部数1500万部を誇る大人気少年漫画。2018年10月よりテレビアニメ化され、現在も多くのファンに愛され続けている作品だ。作中に舞台劇風の演出が盛り込まれていることもあり、待望の舞台化となった本作品の脚本を手がけるのは川尻恵太。演出を村井雄が担当している。
「サーカスの会場に来たかのように思える作品を目指した」と語るのは、白銀(バイ=イン)役の三浦海里。会場は、360度どの位置からも舞台が見える円形ステージで、通路を使った芝居もあり、臨場感たっぷりの雰囲気が味わえるようになっている。
劇中では人気ヴィジュアル系バンド<アルルカン>の楽曲や、アニメ放送でOPを担当したBUMP OF CHICKENの楽曲が使用され、物語を一層盛り上げていた。客席とキャストの距離が近い迫力満点の会場より、ゲネプロ公演の模様をお届けしよう。なお、Wキャストとなるしろがね・フランシーヌ役は、大西桃香<AKB48>が演じている。
ゲネプロでしろがね・フランシーヌ役を演じた大西桃香<AKB48>

<ストーリー>
莫大な遺産を相続し、自身の親族に狙われる少年・才賀 勝、偶然の出会いから勝を助けることになる拳法家の青年・加藤 鳴海、勝の祖父からの命により、勝を守る人形遣いの女性・しろがね。彼らを巻き込む数百年に渡る壮大な運命の物語。ふとしたきっかけから始まった物語は複雑に絡み合い、別れ、収束し、誰も想像しなかった結末を描く。

原作21巻分を濃縮した2時間半
舞台序盤では、加藤鳴海(滝川広大)と勝(深澤大河)の出会いからはじまり、しろがね(大西桃香)を交えて、からくり屋敷で敵と交戦するまでのストーリーが一気に展開する。他人を笑わせなければ死んでしまう奇病“ゾナハ病”を患っている鳴海と、笑うことができない人形遣いのしろがね、オートマータ(自動人形)や刺客に命を狙われる勝をめぐる数奇な運命が、物語が進むにつれ明らかになっていく。原作およそ21巻分の内容を凝縮した舞台の情報量は多く、円形ステージのあちこちで過去と現在の話が交差する。登場人物も多く、キャストは時に仮面を被り、語り部を担うことで、観客の注意を引きつけていた。
囲み会見では、勝役の深澤大河に「一緒にいて落ち着く」と言われていた滝川だが、舞台上では喜怒哀楽をあらわにして、時に激情をぶつける表情豊かな加藤鳴海を演じていた。全身を使った激しいアクションシーンも見どころだ。
「みなさんの演技に張り合えるようなお芝居をしたい」と意気込んでいた、しろがね・フランシーヌ役の大西桃香<AKB48>は、天真爛漫なフランシーヌ、勝を健気に守り抜く純粋無垢なしろがね、無表情のフランシーヌ人形を見事に演じ分けていた。くるくる変わる表情はもちろんのこと、劇中で12回も衣装替えがあることにも注目したい。
「24歳の小学5年生なので、衣装の力を借りています」とはにかんでいた深澤も、しろがねや鳴海に守られる側から、自らの運命に立ち向かい成長する少年・勝を好演していた。
白銀・白金のドラマや「最古の四人」による迫力ある演技も見逃せない!
本舞台では、懸糸傀儡(マリオネット)を使った戦闘シーンも見どころのひとつ。特に、しろがねが操る「あるるかん」(三枝奈都紀)や、しろがねの師にあたるギイ・クリストフ・レッシュ(越智友己)が操る「オリンピア」が舞台上で戦う姿は、目を惹いていた。しろがねやギイの指の動きに合わせて、軽やかに舞う姿を楽しみたい。
舞台中盤では、すべての物語の発端となるバイ兄弟の過去が明かされる。真面目で誠実な兄の白銀を三浦海里、フランシーヌと結ばれた兄を恨み、憎悪を膨らませながら狂っていく弟の白金を小坂涼太郎が演じた。私生活でも付き合いの長い三浦と小坂による、息のあった演技が印象的。
さらに、パンタローネ(唐橋充)、アルレッキーノ(松本寛也)、コロンビーヌ(大湖せしる)、ドットーレ(和泉宗兵)による「最古の四人」と呼ばれる自動人形たちの華やかな演技も魅力的だ。派手な衣装に身を包み、圧倒的な力で鳴海達を追いつめる姿は、緊張感があり目が離せない。
とくに、自らの子供を殺されたルシール(田中良子)とドットーレによる因縁の対決は、2人の駆け引きに息を呑む。
ほかにも、殺し屋の阿紫花英良(健人)とジョージ・ラローシュ(横井翔二郎)の共闘や、ファティマ(遠藤沙季)やフェイスレス(村田洋二郎)を交えた終盤の激闘など、数え切れないほどの見せ場が盛り込まれつつ、物語は幕を閉じた。
囲み取材キャストコメント
ーーまずは公演への意気込みをお願いします。
深澤大河(才賀勝役):この作品は、本当に多くの方に愛されている作品で、去年からアニメも放送開始されているということで、僕たちは舞台劇だからこそ表現できる「からくりサーカス」をみなさんに楽しんで見ていただきたいと思っています。身を削るような思いでこの作品を作りましたので、ぜひお楽しみください!
滝川広大(加藤鳴海役):今日がやっと来たなという気持ちでいっぱいです。(演出の)村井さんを筆頭に、この作品はみんなで意見やアドバイスを出しあったからこそ、素敵な作品になったと思います。作品を楽しみにしてくださっているみなさまを裏切らず、笑って帰っていただけたらうれしいです。
大西桃香<AKB48>(しろがね・フランシーヌ役):しろがね役として舞台に立てることが本当に光栄です。今まで舞台の経験があまりなかったり、スキルが不足していたりと、悩むこともたくさんあったんですけど、キャストやスタッフのみなさんにアドバイスをいただいて、自分なりにすごく頑張ってきたので、キャストのみなさん、スタッフのみなさん、そして見に来てくださるお客さんの方と素敵な舞台を作り上げていけたらなと思います。
飯田里穂(しろがね・フランシーヌ役):しろがね・フランシーヌ共に初挑戦の役柄で、色々考えながらお稽古をしてきました。ステージングも360度(の円形ステージ)ということで、はじめてのことばかりで戸惑うこともありましたが、いざ初日を迎えて、あとは幕を開けるだけなので、ここからはしろがね・フランシーヌとして一生懸命生きていきたいと思います。来てくださる方にとっても、本当に楽しいステージになっていると思うので、絶対に期待を裏切らないと思います。どうぞ楽しんで帰っていってください!
三浦海里(白銀役):稽古がはじまってから約1ヶ月が経ったんですけども、演出の村井さんが1回もバイ=イン(白銀)とバイ=ジン(白金)を正確に言ってくれたことがなくて、“金”と“銀”という呼び名でやってきたんですけど、それにも屈せず1ヶ月一生懸命みんなで稽古して作り上げてきました。まるでサーカスの会場に来たかのように思わせられるような作品を目指して作って来たので、その雰囲気をぜひ楽しみにしてもらえたらなと思います。
小坂涼太郎(白金役):めっちゃ近いんですよ、客席と僕が……、僕がっていうかキャスト全員近いんですけど、今までで一番くらい緊張します。だけどこれは、約1ヶ月の間みんなで話し合いながら稽古を進めてきたので、良い緊張なのかなと思っています。その緊張をプラスに重ねて、勢い良く楽しんでいきたいと思います。みなさんも楽しんでいってください!
ーー衣装を着た感想と、稽古中のなかよしエピソードがあれば教えてください。
深澤:僕はもう見た感じ、短パン半袖なので、小5です! 24歳の小学5年生を演じているので、衣装の力を借りて、ありがたいなと思いました。それから、(滝川)広大くんとは結構一緒にいた時間が長いですね。一緒にいてすごく落ち着く人で、天然なところもあって、ちょくちょく小ボケをはさんでくるんですけど、こういう人がパートナーにいたらいいなと思いながら稽古をしていました。
滝川:自分は今回4回くらい着替えるんですけど、衣装を着ることで、加藤鳴海として生きているって思います。あとは、キャスト全員が仲良くて、みんな仲間のようで、一人で端にいるということもなく、自分的にも本当に素敵な作品だと思っています。
大西:私たちは合計で12回の着替えがあって、裏ではすごくバタバタしているんですけど、なかにはちょっとセクシーな衣装や、可愛い衣装もあって、ほかにもたくさんの衣装を着ているので、その変化にも注目してもらいたいなと思います。また、今回私は飯田里穂さんと、すごく仲良くなれたんじゃないかなと思います。普段でもお泊まりするような仲になったので、本当にこの舞台で出会えたことに感謝しています。
飯田:(自身の衣装を指して)思っているより、見た目より着心地が良くて、ストレッチ性のない生地なんですが、私はずっと“ZOZOスーツ”って呼んでいます(笑)着ると全身が引き締まる感じで、カッコいいんです! あとは、クリスマスと年越しをみんなで過ごしたので、2018年ほとんどみんなといたんじゃないかってくらい濃くなりまして、桃ちゃん(大西)が私のお家にきて、クリスマスパーティーをやっておりました。
三浦:僕基本、普段着がダル着なので、この手の衣装は得意なはずなんですが、裾がちょっと長いので、階段でつい踏んじゃったりします。あとは、この6人でご飯に行った時は、芝居の話もするけど、そうじゃない話もしたりして、盛り上がりました。個人的には(小坂)涼太郎と付き合いが長くなるんですけど、その中でも一番一緒にいる時間が多かったと思います。
小坂:服は、金と銀のわかりやすい色なんで、自分でも迷わないです。仲良しエピソードは、(三浦)海里とは基本2人でいるんですけど、たしかに今回特に2人でいることが多くて、ご飯も2人で行って、(三浦と)家も近いんですよ。家が近いからこそ、いつでも会えるからってスタンスでこれまで会わなかったんですけど、今回に関しては、2人で絡むシーンがたくさんあるので、もっと仲を深めるために、芝居の話をしたりしました。
ーー大西さんに質問です。普段のAKBの活動とは異なる舞台での出演ですが、演技をするにあたって心がけたことや、苦労したこと、見どころがあれば教えてください。
大西:普段AKBの中では年上の方だったんですが、今回は周りが大人の方ばっかりで、すごく不安で緊張していたこともあったんですけど、キャストやスタッフのみなさんがすごく優しく接してくださって、私もちょっとずつ話ができるようになりました。舞台経験も少なくて、スキルも至らぬ部分があるかもしれないんですけど、みなさんの演技に張り合えるようなお芝居をしていきたいなと思って頑張りますので、そこに注目してもらいたいです。

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。