写真提供:衛星劇場

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【ソ・イングク】活動復帰後の初ドラ
マ『空から降る一億の星』インタビュ
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日本で大ヒットしたドラマ『空から降る一億の星』が、韓国でリメイク。活動復帰後初のドラマ出演となるソ・イングクが主演し、怪物と呼ばれた危険な男・ムヨンを演じる。今作について、ソ・イングクに聞いた。

2002年にフジテレビ系列で放送された北川悦吏子脚本の大ヒットドラマ『空から降る一億の星』が、韓国でリメイク。活動復帰後初のドラマ出演となるソ・イングクが主演し、怪物と呼ばれた危険な男・ムヨンを演じる。
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彼と同じ傷を持つ女性・ジンガン(チョン・ソミン)、ムヨンに立ちはだかる彼女の兄ジングク(パク・ソンウン)らに訪れる衝撃的な運命を描くミステリーラブストーリーである今作について、ソ・イングクに聞いた。
人間の心理的な部分を刺激する鋭い視点で描かれた作品――衛星劇場にてドラマ『空から降る一億の星』が12月より放送されます。今作が日本で放送される感想について教えてください。
ソ・イングク(以下、イングク):日本ですごく有名なドラマ『空から降る一億の星』が韓国でリメイクされることになり、チョン・ソミンさん、パク・ソンウンさん、その他多くの出演者の皆さんと共に撮影に励んでいます。12月から衛星劇場で日本初放送されるという朗報を受け、とても光栄に思います。
韓国版の『空から降る一億の星』も期待していただき、たくさんの皆さんにご覧いただけると嬉しいです。
――原作である日本版の『空から降る一億の星』はご覧になりましたか?
イングク:本当に楽しみながら、興味深く拝見しました。僕個人の考えですが、人間の心理的な部分を刺激する鋭い視点で描かれた作品だと感じたんです。日本版は10年以上も前の作品(2002年)ですよね。かなり昔の作品にもかかわらず、観ている間ずっと興味深く、新鮮で本当に面白かったです。だから今回の撮影もすごく期待していました。
リメイク作品といっても、そっくりそのまま描かれるわけではなく、韓国ならではのカラーで再解釈して視聴者の皆さんにお届けするため、原作とはまた一味違う魅力のある新しいドラマになるのではないかと思います。原作が制作された日本で、日本の皆さんが今作をご覧になり、どう感じるのかもすごく楽しみでドキドキしています。
――今作への出演を決めた理由を教えてください。
イングク:今作の出演者の方々、スタッフさんのほとんどが同じように感じていると思うのですが、ユ・ジェウォン監督はすごく魅力あふれる方で、監督によって全員が一致団結しているんです。
それから原作には、そうそうたる役者さんが出演されていますし、あまりにも有名な作品なので、最初はプレッシャーもかなり大きかったのですが、台本がすごく面白く、原作とは異なる解釈や一味違った物語で進んでいく部分もあるんです。
その中で、僕たちがどのように乗り越えていくのか…。そういった点に惹かれ、今作に挑戦することにしました。
魅力的な人物を演じられるのは楽しい
演じるのは難しいが、魅力的な人物を演じられるのは楽しい――ムヨンは、自身を取り巻くすべてのことをゲームだと考え、操ろうとする人物ですが、演じながら難しいと感じる点はありますか?
イングク:本当に難しいです。正直、演じている今もすごく難しさを感じているのですが、“分からない”というのと“難しい”というのには大きな違いがあると思うんです。ムヨンの性格は鋭いけれど、感情の起伏が激しいわけではないので、そんな彼の人格を維持しながら、人と人との相対性を表現する点など、そういった部分を細かく演じるのは大変ではあります。
でも、そんな中で面白さを感じているのは、ジンガン(チョン・ソミン)と一緒の撮影シーンなんです。すごくいい刺激を受けているんですよ。ジンガンは、ムヨンの行動やムヨンが今まで経験してきたすべてを変えてしまうくらいの人物なので、彼女と撮影するたびに新鮮な気持ちで、撮影中もこれからの展開がすごく楽しみになるんです。
キム・ムヨン役を演じるのはすごく難しいですが、とても魅力的な人物なので演じることができて本当に楽しいですし、光栄ですね。
――チョン・ソミンが演じるユ・ジンガンは、殺人事件の容疑者であり、自由で危険な怪物のようなキム・ムヨンを変えようと奮闘する人物ですね。
イングク:ムヨンとジンガンの関係性について、ソミンさんとも何度か話したことがあるのですが、2人の間には鏡がある感じなんですよ。最初の2人の姿は異なるとしても、どこか必ず似ている部分はあるはずなので、ムヨンにとってジンガンの仕草や眼差しなど、細かいこと一つ一つから刺激を受け、ジンガンもまた、ムヨンから刺激を受けていく…。そういった際どい部分を描いたストーリーで展開されていくので、楽しくご覧いただけると思います。
――今作は少し暗い題材を扱ったドラマですが、撮影現場の雰囲気はどうですか?
イングク:すごく良いです! 最高です! 現場入りの時間より早く到着したとしても、すぐに撮影現場に向かいます。とりあえず、すぐに車から降りてスタッフさんや共演者さんたちに挨拶して、みんなで冗談を言い合ったりしながら、楽しくリハーサルして…。本当に面白く幸せな現場ですね。
――ムードメーカーはどなたですか?
イングク:“ムードメーカーはこの人だ!”とはっきりと言えるような人はいないですね。各自がとても楽しく、それぞれに合った役割を果たしている感じなので…。あぁ~本当に撮影現場をお見せしたいです! どれくらい面白いのか…。全員がムードメーカーです。
ムヨンはノラ猫のような人
ムヨンは人からエサをもらうけど、人を寄せ付けないノラ猫のような人――撮影で一番記憶に残るエピソードを教えてください。
イングク:セリフからソミンさんの気持ちを感じ取れた時や、ソミンさんにそのことを話す時、そしてソミンさんがそれを聞いて自分もそうだと話した時…。役者として、それくらい演技の相性がピッタリと合って、幸せを感じる瞬間はないと思います。自身が表現しようとした感情を相手が確実に感じ取り、それについて語る時は一番嬉しいですし、記憶にも残りますね。
それから、少し心が痛んだ記憶なのですが…。僕が悪い連中に殴れらるシーンがあるんですが、その時、殴る側の役者さんが演技に熱中しすぎて、足の甲をケガして血が流れていることに気付かないまま、ずっと演じてらっしゃったんですよ。その時は、本当に心苦しかったですね…。
――お気に入りの名場面と名セリフを教えてください。
イングク:たくさんありますよ。奇妙な雰囲気で描かれたシーンもたくさんありますし…。理性よりも感情が前にいってしまい、意外な行動を取ってしまう時などは、不思議と面白く表現できるんですよ。特に今作では、ジンガンとムヨンの2人のシーンでそういったことが多かったです。
ムヨンの場合、ジンガンに対して理性よりも感情で近づき、“僕はおかしいみたいだ。もうダメだ”などと、躊躇うことなく話すんですが、僕が思うジンガンは、すごく心に響いているのに、その気持ちを理性で押し殺そうとする人物なんですよ。そんな正反対の2人が接触していくので、すごく面白い相乗効果が生まれるんです。だから、名場面は本当にたくさんありますね。
ジンガンは相手が何かを話そうとする時、“あぁ、またその話か。聞きたくない”と思ったら、その場を去ってしまうんです。猫みたいな感じですかね。大体の人は、相手がなぜ怒っているのか気になるところを、ジンガンの場合はその場の雰囲気が嫌だから、そこから抜け出そうとするんです。ジンガンとのシーンはほとんど記憶に残っていますね。セミがすごく鳴いていた公園のシーンも面白かったですし、自転車のシーンも面白かったですし…。
あの…、動物に例えたくなってしまったんですけど…。言ってもいいですか? 急に思いついちゃって…(笑)。ノラ猫で鋭い性格なのに、人間のそばにいる子っているじゃないですか。人間には慣れていて、ごはんをもらったら食べるけど、人を絶対に寄せ付けないノラ猫! ムヨンはそんな感じの猫で、ジンガンは、“ケニャン(犬猫)”って感じ?
韓国では、犬のように愛嬌があって人間にぴったりと寄り添う猫のことを“ケニャン(犬猫)”って言うんですよ。ジンガンは、そんな感じの可愛い猫で、ジングクは、超大型犬って感じです。人間のことが大好きなレトリバーのような…すみません。突拍子もなく、こんなこと言って…(笑)。
――ユ・ジングク役のパク・ソンウンさんと共演されてみていかがですか?
イングク:ソンウンさんが演じるジングクとムヨンは薄い氷が張っている上に立って対峙しているような…。でも、お互いに相手を殺そうと睨み合っているわけではなく、すごく気品高く、ユーモアも含めながら!(笑) 一瞬でも隙を見せてしまったら、その薄い氷が割れてしまう…、そんな心理戦を繰り広げているんです。
だからと言って、相手は敵だと決めつけてしまったら面白くないじゃないですか。“あぁ~、2人はすごく仲良いんだね”って感じながらも、“あぁ~、2人は心理戦をしているんだ”と思うような二面性のある姿をご覧いただけると思います。
劇中では心理戦を繰り広げる間柄だけど、実際はソンウンさんとすごく親しいんですよ。今作が始まる前からプライベートで知り合い、ソンウンさんの人柄もよく知っていたので、本当に楽しい撮影になりそうだなぁと思い、とても気を楽にして撮影に臨めましたね。
――ドラマをこれからご覧になる日本の皆さんに一言お願いします。
イングク:僕のファンの皆さんにはすごく久しぶりの挨拶となり、まずは“ごめんなさい”と伝えたいです。こうして久しぶりに挨拶できることになりましたが、今作では皆さんがガッカリしないくらい素敵で完璧な姿をお見せますので、期待してくださいね!
『空から降る一億の星』ストーリー広告デザイン会社で働くユ・ジンガン(チョン・ソミン)は、20歳離れた警察官の兄・ジングク(パク・ソンウン)と2人で暮らす29歳の独身女性。ある日、陶芸家の親友・ペク・スンア(ソ・ウンス)が開く個展会場を訪れたジンガンは、怪物と呼ばれた男・キム・ムヨン(ソ・イングク)と偶然出会う。だが、会場で行われるパーティーの準備中にスンアの秘密を知ったムヨンは、その秘密を隠したいと願うスンアの望みを叶え、2人の距離は急接近していく。
一方、ジングクは、同僚が捜査する事件現場に偶然出くわすが、飛び降り自殺だと思われたその事件は、実は他殺だった。独自で捜査を始めるジングクだったが、その事件の真実に近づくにつれ事件は思わぬ方向に進んでいく…。
『空から降る一億の星』
衛星劇場にて日本初放送
毎週(金)午後11時から2話連続放送

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